シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

白山 平瀬道から日帰りピストン

※コースタイムや状況、使用道具類の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠けるものです。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分に注意して下さい。

 

2017年9月24日(日)晴れ
白山に平瀬ルートから登る

 

 

05:40 白水湖

08:00 大倉山避難小屋

10:20 室堂

11:50 御前峰

12:50 室堂

14:15 大倉山避難小屋

16:00 白水湖

 

 

 

駐車場発〜駐車場着 15.5km 10時間20分(休憩含む)
駐車場標高:1244m 最高点:2702m 標高差:1458m 累積標高登り:1515m
道中の飲料水 1.6L(お茶1.6L)
着衣(上) 長袖シャツ ハードシェル(未着用) フリース(未着用) ULダウン(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(中厚)
靴 adidas TERREX SWIFT R Go
他 グローブ 帽子 サングラス ストック

 

会社の山友から日曜日に白山に行かないか?と誘われた。白山は何度も登っているし先日登ったばかりなんだけど、丁度ひたすらにがむしゃらに歩くだけが山じゃないだろうって思っていた所だった。友人とのんびり歩くのも、それはそれで良いんじゃないかなと思う。

 

 

アクセス

岐阜方面からだと、国道156号を北上。国道158号との三叉路を左折して国道156号のまま。白川郷の看板を目指して走ると分かりやすい。御母衣ダムを過ぎると白山公園という看板が有るので左折。林道を13kmほど走ると白水湖畔の駐車場に着く。林道はすれ違い困難な細い林道でカーブミラーは乏しい。日中は対向車に注意。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

白水湖を起点に平瀬ルートで登る。

 

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

カシミールから地形図を印刷する手順はこちら

 

 

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AM4時くらいに白水湖に着いて、少し仮眠。行程が長いので明るくなった5時半にスタート。登山者は多くて車も多い。

 

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いつも終盤にバテるので、序盤はペースを抑え気味に。友人の体力やペースも分かっていないので、ゆっくり目に歩く。雲海の向こうに御嶽、乗鞍、北アルプスが浮かんでた。

 

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尾根に出ると、御前峰と剣ヶ峰が見えた。まだまだ登る。風も無く良い天気。思ってたよりも暑い。木々の紅葉はまだこれから。

 

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スタートから2時間半ほどで大倉山避難小屋。避難小屋は人が多い。

 

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チン寒な崩落地を抜けて

 

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初秋のカンクラ雪渓。

 

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やっと尾根登り切った。良い天気なんだけど、この後東側は曇ってしまった。

 

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御前峰を横目にハイマツ林を抜けると

 

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草紅葉。写真だとあんまり鮮やかに見えないけど、綺麗。紅葉ってこの事だったんだね。室堂周辺で紅葉が見られるって知らなかったよ。

 

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別山方面。開放的で(斜面が無くて)気持ち良い(*‘∀‘)

 

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室堂見えたよ。

 

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スタートから5時間弱で室堂。室堂は登山者で賑わっている。室堂の神社は閉まってる。

 

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室堂ビジターセンターで軽く休憩。友人の体力が少々心配になってきたんだけど、大丈夫、登る、って言うので御前峰に向かう。眼下に室堂。

 

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スタートから6時間で御前峰登頂。よくがんばった。頑張って登ったのに、ガスっちゃったよ。

 

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体力的に心配なのと、ガスってしまったのでお池巡りはやめてピストンで下る。午後からはガスってしまった。下りも長いのよね。

 

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眼下に白水湖。延々と下る。慌てずにゆっくりと。結局10時間歩いた。よくがんばりました。

 

 

ルート

白山 平瀬道

よく整備された登山道で、難所もほとんどない。登山者も多く、困った事になる事も少ないとは思うものの、16kmほどの長い距離と累積標高1500m超の標高差で日帰りで歩くにはそこそこの体力が必要。前回は下りで足を痛めた年配の男性を二人、今回は室堂に向かう途中で足を攣った男性を一人、下りで膝を傷めた男性を一人見掛けた。距離が長いので道中でトラブルが発生すると困難になる。時間、体力には余裕を持って。また途中に水場は無いので飲料水不足にならない様に。

 

 感想

平瀬道は長いので、歩いた事が有る僕にガイド兼パートナーとして声を掛けてくれたんだと思う。山友とは、僕が本格的に登山を始める前に一度ハイキングレベルのトレッキングを歩いた位で、歩くペースも体力も全然把握してなかった。結果的には友人には平瀬道の行程は一杯一杯だったみたいで、もう少しペースや休憩のタイミングを考慮すれば良かった。今後の反省材料にしたい。

友人の歩くペースはほぼコースタイム通りだった。コースタイムの6~7割程度で歩く僕のペースから比べるとかなり遅いんだけど、だからといってつまらない訳じゃない。これは以前自分の子供を連れて登った時に思った事だけど、仲間とゆっくり歩くのは、それはそれで楽しい。しきりに「遅くてすみません」って謝られたんだけど、それでも僕はとても楽しかったんだ。僕にとって良い山行って、速く登頂する事じゃない。別に登頂しなくたって構わない。それよりも「どれだけ楽しいか」だと思うんだよ。今回よりも遥かに速いスピードで歩いた前回の白山より、もっとずっと楽しかったんだ。

 そういう山友もズブの初心者という訳じゃなく、聞けば結構あちこち登っていた。装備もちゃんと揃えているし、無茶して登頂せずにちゃんと見極めて引き返すだけの冷静さも持ち合わせている。僕の様に体力任せで無茶したり、体力も無いのに無理したりする事も無い。そんな友人より僕が勝っているのはスタミナの1点だけ。スタミナが無いなら無いなりの行程を考えたり、歩き方や休憩のタイミング、装備などを工夫したりすれば、そのアドバンテージも無いに等しい。

がんばってあちこち山に登っている友人の話を聞いて、それに対して僕はかなり偏った偏屈な山登りをしているんだと自覚した。そろそろソロの限界かもしれない。冗談じゃなく。自分の狭い価値観でしか山を見れないから、素敵なもの、素晴らしいもの、良い山を沢山見落としている様な気がする。白山の草紅葉だって知らなかったんだから。

速く歩けるに越した事はない。でも、絶対じゃない。良い山行をありがとう。