シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

着火

 

 

最近の若者は缶切りが使えない、というホッテントリを読んで、先日の出来事を思い出した。

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先日ビレイ講習を受けた後に、登山用品店でナイロンロープの切り売りを購入した。切り売りなのでその場で切断して、切断したロープ端がほつれない様にライターで炙って端末処理をする。対応してくれた店員は若い女の子で、ロープ端を炙る為に引き出しからチャッカマン(タイプのライター)を取り出したものの、火が点かない。ガス切れだろうか、何度カチカチしても点かない。引き出しから別のライターを取り出して点火しようとするものの、火が点けられない。多分幼児の誤操作を防止する為にボタンが固めになっているんだろう。ボタンが上手く押せず、火が点けられない。「良いですよ。後で自分でやりますから。」と言ったんだけど、「いえ、今すぐやりますから・・・」と別のライターを取り出す。今度はフリント式ライター(回転させて火花を飛ばすタイプ)なんだけど、上手く回せない。近くに居た男性店員に「ライターが点かないんですけど・・」と助けを求めたものの、男性店員がやると点く。んだけど、男性店員も他の対応が忙しくてロープ炙るどころじゃない。女の子はライターを取っかえひっかえしてがんばる。どんだけライター有るんだよ。

 この子はチャッカマンしか使った事が無いんだろうな。ならばタバコなんで吸った事も無いんだろうな。世の中にライターが点けられない大人が居るなんて思いもしなかったけど、そんなんでも女の子だと微笑ましいな。とか思いながらも何時になったらお会計出来るんだろう。いや、ほんともう良いです。自分でやります。ってもう一度言おうかと思った頃にようやく不器用ながらも炙る事が出来た。もうね、お父さんほっとしたよ。見ちゃいられないよ。こっちがひやひやするよ。

登山用品店の店員ならバリバリアウトドア志向なものだと思い込んでいた。登山やハイキングでガス位使うだろうし。バーナーに付属してるイグナイターは故障しやすいって聞くし、テン泊で火が使えないなんて状況は悲惨でしかないからライターは使えた方が良いと思う。

そもそもライターの点火って「スキル」という様な大げさなものなんだろうか?と思って、ウチの子供(19才)に「ライターって使った事有る?」って尋ねたら、使った事ないと言う。あぁまさかウチの子もダメだったとは。そうか、タバコでも吸わない限り普段ライターを使う機会なんて無いのか。今はiQOSが流行りだから、タバコ吸ってても使わないかもしれない。でもアウトドアとか、災害時とか、ケーキのろうそくとか、蚊取り線香とか、収縮チューブの熱処理とか、アセチレンガスの点火とか、ライターは使う事も有るだろうから火の点け方の練習はさせておこう。