ホンダ・ハンターカブの代わりに入手したXR600R。引き続き整備してるけど、余りにもやる事が多い。これはもうメンテナンスの範囲じゃない。レストアレベルだよ(>_<)
まず、引きずって重たいフロントブレーキを見てみる。表面が腐食して白い粉を噴いているフロントブレーキキャリパー。とりあえずボルトやキャップは外れたので分解。
ピンスライド式キャリパーのスライドシャフトは油分が残っている。ブレーキパットのピンは錆が酷い。磨いてシリコングリスを薄く塗布しておく。パットの残りも心もとないけど、それはちゃんと走る様になってから新調する。
ピストンの動きが悪い。それでブレーキ引き摺ってる。ピストン側面を掃除してシリコングリスを薄く塗布して出し入れする。上のピストンが出てこないので、下のピストンを出ない様にして上のピストンも掃除。掃除して潤滑しながら何度か出し入れしたら両方ともスムーズに出る様になった。本当ならオーバーホールした方が良いんだろうけど、面倒というか他にやる事が山積みなのでとりあえず動くのでOKにしとく。ブレーキフルードは当然交換する。
スポークの錆が酷い。こんなに錆びたスポークのバイクには乗った事が無い。スポークは部品で買えるけど、スポークを交換するにはホイールをバラバラにしなきゃならないし、素人の未経験者が組み立てられるとは到底思えない。
とりあえず磨いて錆を落とす。ん?割と綺麗になったっぽくない?このままいけるんじゃない?
錆が進行しない様に亜鉛メッキ塗料で塗装しておく。見た目はだいぶマシになったけど、これでハードにダート走ったら折れそうな気がする。とりあえず車検は通せそう。リヤホイールも錆びてるけど、ブレーキディスクとスプロケットが邪魔なのでリヤ周りを整備する時にホイールだけにしてから作業する。
チェーンも錆びだらけだった。でもキンクしてないから磨いときゃ良いんじゃね?という事で磨いて錆を落として潤滑しとく(写真は錆び落とし後)。シールチェーンは凄いな。プレートが錆びだらけでもキンクしない。チェーンはダメなら自分で部品交換出来るから、スポークに比べたら随分と気楽。
エンジン表面も腐食してる。真鍮ブラシで錆び落としする。エンジンOHするなら綺麗に塗装するけど、開けない予定だからとりあえず掃除。ピカピカにするよりは放熱効果高そうだし?
フレームも所々錆が進行してる。錆び落としして塗装。フレームが折れたら致命的だし。
なかなかメンテナンス作業までたどり着かない。吸気系の部品を頼んだので、来週は組んでエンジン掛けられるだろうか。今後の計画としては、
・エンジン始動
キャブのパッキンセットとエアーフィルタを交換して始動テスト。
・リヤ周り整備
リヤサスリンクのOHと、そこまでやるならスイングアームピボットまで分解。リヤホイールのスポークの手入れ、リヤショックユニットの掃除。エンジンが掛かれば、ついでにタイヤも交換するかも。
・フロント周り整備
フロントフォークの確認、必要に応じてOH。面倒だけどついでにステアリングステムもOHした方が良いよなぁ。リヤ同様エンジン掛かればタイヤ交換。
後は細かい不良部品を交換するのと、傷んでる個所の補修、各部注油。外したボルトは全てモリブデングリスか組付けペースト、熱が掛かる所は焼付き防止剤を塗布して戻す。上手く行けば走行出来る状態までのおおよその目途は付けられそうだけど、分解している内に色々と不具合が出てきそうで怖い。既にチェーンスライダーが劣化して割れているのを見付けちゃった。一番ネックなのはスポークとリヤサス。どちらも自分で分解組立作業が出来ないから、ショップに依頼する事になる。金で解決出来るけど、金が無い。
それでも、まぁ楽しいよ。不具合が1つ1つ解決されていくのは楽しい。整備は家の用事の合間でも出来るし。