シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

スマートの想い出

 

 

購入してから2週間ほど経ち、可愛らしい外見、意外にしっかりとした車体とサスペンション、トルクフルだけど回らないエンジンとオートマチックなのに扱い難いミッション、あちこち朽ち果てているパーツ等、良いかと思えば悪くもあって全くツンデレも良い所なんだけど、僕がスマートに接するのは実は初めてじゃない。

15年位前の事。会社でとても世話になっている人がスマートを購入した。大型バイクに乗っていてそれで通勤もしていたんだけど、歳くって億劫だからと発売されて間もないスマートを買った。凄いですね。バカっぽくて面白いですね。でも「普通車」なんですね。って話ながら、エンジンはメルセデス・ベンツ製だとか、オートマチックのミッションは癖が有るとか、オイル交換は上から抜くとか、タコメーターと時計はオプションだとか、ホイールが3穴で特殊だとか、後から幅を詰めた軽自動車バージョンが発売されたとか、でも軽自動車バージョンの天井はガラスルーフじゃないとか、スマートに関する豆知識はその人から聞いた。面白そうな車だけど、でもまぁ僕が乗る事は無いだろうって思ってた。

 その人は後に病気で亡くなった。あれからもう13年も経ったんだ。あの人と同じ様な歳になった今、あの人と同じ様な車を選択しているのが何だかおかしい。考え方が理論的で知識が豊富で、でも子供じみた所もあったりして、社内で一番頼れる人であの人は僕の目標だった。だから、同じ様な車を選択するのも不思議じゃないのかもしれない。

スマートのミッションをギクシャクさせながら、そんな事を思い出してる。