シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

HONDA XR600R 始動性が悪いのは始動の儀式とかセッティングとかそういう事じゃなく5

 

 

寒くなると始動性が悪い、スパークプラグの火花が弱い、エキサイタコイルを疑いコイルASSYを交換したが症状変わらず途方に暮れる、というのが前回まで。修理の為に登山も自転車も後回しにしているのに一向に解決しない。そろそろ何とかしたい。

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 サービスデータと回路図を元に怪しい個所を調べ、思い当たる所は全て交換した。

・スパークプラグ

イグニッションコイル+ハイテンションコード+プラグキャップ

・CDI

・コイルASSY

ハーネスの導通、断線は確認済み。

後交換していないのはパルスジェネレータしかない。

パルスジェネレータというのは、スパークプラグに火花を飛ばすタイミングを司る部品。エキサイタコイルで発電された電気をCDI(の中のコンデンサ)に蓄え、その電気をスパークプラグに「今流せ!」というタイミングを取っている。今回の不具合は「スパークプラグの火花が弱い」という症状で、「火花が飛ばない」訳じゃない。エキサイタコイルの抵抗値も正常範囲内だし、弱いながらも火花が飛んでいるという事はパルスジェネレータは正常と思うんだけど、もう考えられる要因が浮かばない。試しに部品の見積もりを取ってみたら案外安かったのでこの際交換してみる。

 

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例によってオイル抜かずに作業する為、今度は左に傾けて作業する。重量バランスが悪くて「傾ける」というよりはほとんどひっくり返してる。左側(ジェネレータカバー)とは違って右側はカバーを外すのが結構面倒くさい。キックアーム、ステップ、ブレーキペダル、オイルライン配管を外してカバーを外す。

 

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カムチェーンのドライブスプロケット部分にパルスジェネレータが有る。電線が出ている黒色の四角い部品がそれ。

 

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シャフトに突起が有って、その突起とパルゼネが合った時に火花を飛ばす。磁石になっているので鉄粉が付いているけど、見た感じでは異常は見られない。

 

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取り外したパルスジェネレータ(左)と、新品(右)。取り外したパルゼネは400Ω、新品は360Ω。

 

 

元に戻してキック

youtu.beやっぱり飛ばん(弱い)。

 

今回の出費

IGNITION PULSE GENERATOR 30300-MN1-680 3,741円
送料 520円

計 4,261円

 

パルスジェネレータの故障は良くあるトラブルなので古い車両で部品が手に入るなら交換しておくのも悪くない。7、8千円位するのかと思ってたら意外に安かったのでダメ元で交換してみたけどやっぱりダメだった。

こんな単純な構造で、何故ここまで悩まされるのか。残るはハーネス位しかないんだけど、もしかしたら何処かで何か見落としやミスを犯しているかもしれない。せめて、エキサイタコイルの発電電圧、イグニッションコイル1次側に印加される電圧の正常値が分かれば不具合個所をかなり絞り込めるんだけど、サービスデータには各コイルの抵抗値しか記されていないので何処が悪いのかの判断がつかない。もしかしたら気のせいでこれが正常な状態かのかもしれない、と思いがちだけど、昔乗っていた1988年式XR600Rの始動性は抜群に良かったのでやっぱり異常なんだと思う。

もう一度冷静に見直した方が良いだろうけど、結果が出せなくてそろそろウンザリしてきた。「もうSRXのエンジンに載せ替えてまうぞ」って言ったら慌てて火花飛ばさないかしら?というか、乗れないなら5月の車検はSRXにするぞ。マジで。

 

追記

メガー(絶縁抵抗計)でハーネスを確認した。本来コイルやCDIを購入する前に確認すべきだけど、個人でメガー持ってる人などそう居ないだろ。

エキサイタコイル~CDI間 無限大Ω

パルスジェネレータ~CDI間 無限大Ω

CDIイグニッションコイル間 無限大Ω

パルスジェネレータ 無限大Ω

イグニッションコイル 無限大Ω

ハーネスが微妙にアース、ショートしている訳では無さそう。本当に手詰まりになった。

 

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