シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

HONDA XR600R 始動性が悪いのは始動の儀式とかセッティングとかそういう事じゃなく 改

 

 

寒くなると著しく始動性が悪くなる。スパークプラグの火花が弱い様だ。関係する部品を全て交換したが変わらず。出来る事、調べられる事は全てやった。一応エンジンは始動するからやむを得ず打ち切る。というのが前回までの内容。

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CDI点火のシステムは点火時間が非常に短いから火花を確認し辛いという事も考えられるけど、ハンターカブの修理の際はそんな事気にも留めなかったし始動性も抜群に良かった。以前乗っていた1988年式XR600Rも始動性は良かった。でも不良個所が1つも無い。もしこれがXRの標準状態だとするなら、打開するには何らかの手を加える必要が有る。汎用強化イグニッションコイルでは明らかな変化が見られなかった。でも、もう1つ比較的手軽に出来る事が有る。スパークプラグ関係の抵抗を抜いてしまう事だ。

 

一般的なスパークプラグ、プラグキャップには抵抗が入っている。点火する際に発生するノイズを低減させる為の物だ。その抵抗を抜いてやる事で、少しでも火花を強く出来ないか、という物。普通に始動して普通に走れるならやらない方が良い。電装品に悪影響を与えかねないからだ。ただ、現状火花がが弱いのと、XRの電装品は極めて単純な物なので多少ノイズが発生してもあんまり影響は無いんじゃないか。

 

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イグニッションコイルと一緒に購入したNGKの汎用プラグキャップ。5kΩの抵抗が入っている。ネットで見る限り、NGKの市販品は全て抵抗が入っている。

 

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分解して抵抗を抜く。ケーブルの差し込み口の金具(木ネジみたいな物)を思い切り引っ張って抜くと、抵抗(白色の物)とスプリングが出てくる。抵抗の代わりに適当な導体を入れる(φ4.9mm×19mm)。銅線をハンダで固めた物を使用したけど、いくら導通を良くしても保持スプリングがボトルネックになりそう。全て一体化出来ると効率良さそうだけど構造上難しい。

 

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抵抗無しのプラグは市販されている。XR600RはDPR8EA-9が標準プラグで、抵抗無しは型式にRが無いDP8EA-9になる。イリジウムプラグに抵抗無しの製品は無いので普通のプラグ。ふとテストに使っていた手持ちのプラグ(SRX-6用の予備)を見ると、抵抗無しプラグだった。このプラグを使ってテストもしていたから、プラグの抵抗有り無しでは目に見えた変化は得られ無さそうだ。

 

 

youtu.be実際に見た目では何も変化を感じられない。キック始動のオフロードバイクはキックする度に車体が大きく揺れて、火花が飛んでいるのか分からない。

 

 

youtu.beそうだ、同じくキック始動、CDI点火のヤマハSRX-6が有るんだから、SRXの火花と比較してみよう。SRXは始動性悪くないから火花は正常だと思われる。キックすると車体が揺れて上手く撮れないから、カメラを車体に固定する。カメラがプラグに近過ぎてピンボケしてしまっている。注意して良く見ると、0:21辺りでスパークしているのが見える。

 

 

youtu.beXRもカメラを車体マウントして確認する。こちらも0:08辺りでスパークしているけどアップロードした動画では良く分からない。

 

SRXは比較的ハッキリ火花が見えるから、間近で見ていれば日中肉眼で確認出来そうな気がするけど、自分1人ではキックしながら確認が出来ない。XRは何となくもっと火花強くても良い様な気がする。

ウオタニのSPⅡパワーコイルというのが強化イグニッションの定番の様。単気筒でも価格が2万5千円位するので止めたんだけど、よくよく見たらCDI点火の場合はコイルのみの交換で良く、9200円だった。武川の強化コイルでも変化が見られなかったのであまり過大な期待は出来ないけど、ウオタニはプラグのギャップ調整までしろと指示しているので、明らかな変化が見られるかもしれない。冬になったら買うかもしれないけど、CDIもコイルもそうそう何個も要らないんだけど。

 

始動性は若干良くなった気がするけど、先日始動させているのと気温が高めだからかもしれない。暖まるとアイドリングも安定しているけど、夏場で過熱するとどうなるのかも分からない。しばらく様子を見る。