シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

別山 石徹白(いとしろ)から一ノ峰~三ノ峰経由 ピストン

※コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分注意して下さい。

 

2023年8月13日(日)晴れ
石徹白(いとしろ)登山口から別山に登る

 

05:05 石徹白駐車場

06:30 避難小屋

07:25 銚子ヶ峰

08:15 一ノ峰

08:50 二ノ峰

09:30 三ノ峰避難小屋

09:40 三ノ峰

11:15 別山

12:35 三ノ峰

13:05 三ノ峰避難小屋

13:20 二ノ峰

13:50 一ノ峰

14:40 銚子ヶ峰

15:30 避難小屋

16:45 石徹白駐車場

 

駐車場~駐車場:22.0km 駐車場:957m 別山:2399m 標高差:1442m 累積標高:2116m
道中の飲料水 4.3L(お茶3.0L/スポドリ1.0L/コーヒー0.3L)
着衣(上) 長袖シャツ シェルジャケット(未着用) カッパ(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン
靴 adidas SWIFT R Go 
他 帽子(虫よけネット) グローブ サングラス

 

 

アクセス

石徹白の大杉を目指すと分かりやすい。岐阜方面からだと国道156号を北へ。白鳥の道の駅を過ぎて県道314号へ左折(ウイングヒルズスキー場、満天の湯の看板を目安に)。道なりに進み、突き当りを右折して県道127号へ。白山中居神社に突き当たるので、神社左脇の林道へ。林道を道なりに進むと駐車場と登山口が有る。神社から先の6kmほどは、すれ違い出来ない細い林道&側溝、川に転落の恐れ。対向車に注意。駐車場は舗装された比較的大きな駐車場。トイレ有り。

 

 

ルート

今回のルート

山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

何故かオリジナルサイズの画像にならないので、詳細地図とGPSデータはこちらを参照下さい。

石徹白登山口を起点とし、銚子ヶ峰~一ノ峰~二ノ峰~三ノ峰を経由して別山まで。同じルートで戻る。

 

林道は細いけど駐車場は綺麗。石徹白から歩く人は多くない。車が3台くらい。

 

駐車場の先の登山口。向こうの小屋はトイレ。

 

石徹白の大杉。ここまでの階段が地味にしんどい。大杉は本当に大杉で迫力がある。

 

銚子ヶ峰までは明瞭で比較的歩きやすい道。人が少ない山深い登山道をソロで歩くので、鈴を2個持ってきた。チリンチリン鳴らしながら歩く。

 

おたけり坂だけは急登。

 

おたけり坂を越えると避難小屋。静か。

 

避難小屋から、これから目指す稜線が見える。

 

稜線に出た。開放的でテンションが上がる。遥か彼方に別山が見える。

 

むちゃくちゃ良いロケーションでぞくぞくする。こんなに素晴らしいルートなのに登山者はとても少ない。前後に誰も居ない。

 

2時間半くらい歩いて銚子ヶ峰。別山は遠い。

 

これから歩く一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰。開放的で素晴らしいルート。歩く人は少ないけど、しっかり刈り払いしてあって歩きやすい。

 

西に湿原が見える。朽ちた湿原入口の標識が有るけど、入口らしきルートは見当たらない。

 

一ノ峰に向かって登り返す。高低差はさほどでもないけど、低木が有って地味に登り難い。

 

二ノ峰はガッツリ登る。でも開放的なルートなのであまり苦にならない。

 

三ノ峰(の手前)に向かって登る。丁度序盤で追い抜いて行ったソロの男性が下ってくることろだった。三ノ峰まで行って引き返してきたそう。みんな歩くの速い。

 

三ノ峰(の手前)。たくさん花が咲いている。開放的でとても気持ちが良い。

 

不意に避難小屋に出た。避難小屋から先は登山者多いかと思ったらとても少ない。盆休みはみんな歩かないのか?

 

三ノ峰に向かう。笹薮なんだけど。こんなに藪じゃなかったのに。

 

三ノ峰。女性二人組しか居なかった。別山遠いなぁ。見た目の印象では銚子ヶ峰から三ノ峰と変わらない距離感。ここで引き返すか、別山まで歩くか。

 

三ノ峰の時点でまだ9:40。まだ充分に時間が有るし素晴らしいロケーションだからつい別山まで足を延ばしてしまうけど、これで後に悲惨な目に遭う。時間が早いとはいえ出発も早かったから既に4時間半以上歩いている。

 

別山平。登山者は居ない。

 

御手洗池は水が少ない。

 

別山山頂まであともう少しというところでガスった。

 

別山山頂。珍しく誰も居ない。何も見えない。トンボが沢山飛んでる。

 

白山(御前峰)方面は稜線が少しだけ見える。こちらも開放的で素晴らしいルート。

 

めちゃくちゃトンボが居る。もう少ししたら里に下るんだろうか。前回歩いた時は羽虫が酷かったけど、今回はほとんど居なかった。トンボのおかげ?

 

別山から下る途中、ふと斜面を見ると人が居る! 滑落か!?と思ったらクライミングみたいだ。沢を詰めて別山の南壁に取り付いているみたいだ。こんな所登れるんだ。

 

三ノ峰の避難小屋まで戻って来た。ガスってはいるけど天候の崩は無い。後は下り基調の明瞭なルートなので休憩して食事を摂るけど吐き気がして気持ちが悪い。歩き過ぎて体力を消耗し過ぎた。

 

三ノ峰まで下れば後は下るだけ、と思いきや縦走路なのでかなりアップダウンがある。体力消耗し過ぎて登り返すのがしんどい。

 

折角の開放的なルートが、もうただひたすらに「早く下りたい」としか思えない。

 

眼下に避難小屋が見える。まだかなり下るけど、銚子ヶ峰のルートは歩きやすい緩斜面が多くて助かった。

 

下ってきた。完全に体力を使い果たしてしまったので、とても「無事に」とは言い難い。



ルート

石徹白登山口~銚子ヶ峰

手入れされた明瞭なルート。急登も少なく、岩ゴロでもないので歩きやすくてペースを維持しやすい。避難小屋から先は一変して開放的な笹薮を抜けるルートになって楽しい。銚子ヶ峰からは別山を望む事が出来て素晴らしい。

銚子ヶ峰~三ノ峰

歩いている人は少ないものの、白山の縦走ルートで明瞭。迷う心配は極めて少ない。目立つ危険個所も無く開放的な尾根道を満喫出来るけど、結構なアップダウンを繰り返し、三ノ峰に向かう場合は結構な登りになるので体力は必要。

一ノ峰→二ノ峰→三ノ峰と登り基調になるものの、一ノ峰への登りが低木と急登で歩きにくく一番キツかった。二ノ峰、三ノ峰は比較的歩きやすくて開放的な分、気分的には楽。

三ノ峰~別山

素晴らしい眺望のルート。登山者も多い。石徹白からにしろ上小池からにしろ、三ノ峰まででかなり歩いているので、残りの体力と時間の管理を。

 

 

 

感想

盆休みに時間が有ったので何かしたい。自転車で乗鞍に行こうかと思ったら、昨年からずっと通行止めが続いている。麓では暑くて漕いでいられないし、近場の低山も暑くて歩けない。かといって高山は人が多そうだし、どこか静かに歩ける所が無いか考えて、石徹白から別山に向かう事にした。石徹白は白山縦走路の南端に位置するけど、主要な頂(別山や御前峰)へははかなり距離が有るので歩いている人は少ない。

ルートの選定は良かったんだけど、別山までは歩き過ぎだった。以前も歩いた事が有るし、もっと過酷な行程を歩いた事もあるので「少し位無理しても大丈夫だろう」と過信したのがマズかった。失敗した要因は2つ。

1つは熱中症の疑い。最初はエネルギー不足(シャリバテ)だと思っていたけど、別山に登る途中で足が攣ったり食事休憩で吐き気がしたりした事を考えると熱中症になりかけだったのかもしれない。結局下山するまで気持ち悪いままだった。空腹加減に関わらず定期的に補給するかゼリー等を活用した方が良かったし、高山で気温が高くないから油断してスポーツドリンクや塩飴も足りていなかった。

2つ目は歩き過ぎて体力を使い果たした。過去の経験から歩けるだろうと判断したけど、見ると過去の履歴は7年前だ。老化もするし最近まともに運動もしていないし、完全に過信した。行動不能までは至らなかったけど、駐車場に辿り着いたら座り込んでしまったし、しばらく休憩しないと車の運転も出来なかったのでほとんど体力の限界だった。単純に歩き過ぎて体力を消耗したのが原因だと思っていたけど、原因が熱中症だとすると適切な対応をしないと休憩だけでは回復しないので厄介だ。

良かった点は、飲料水にスポーツドリンクを含めた事。いつもはお茶しか持っていかないけど、今回は4L中の1Lをスポーツドリンクにしていた。熱中症対策にもなるし多少はエネルギー補給にもなるし、もっと比率を上げた方が良かった。飲料水が全部お茶だったらもっと酷かったかもしれない。

あと、早めに駐車場に着いたけど周りには本当に何もないのでむちゃくちゃ星空が綺麗。「綺麗だなぁ」って数分眺めているだけで流れ星を3回見れてちょっと感動した。早めに行って星空を眺めるのも一興。

歩いた山行の詳細なデータを残しておくのは参考になって良い。過去のデータと比較しても、終盤以外は歩くペースはさほど変わっていない。筋力が落ちているというよりは持久力が落ちているっぽい。あとは気温の影響も有るかもしれない。温度計が壊れたから最近は気温を記録していないけど、温度も記録しておいた方が良かった。

 

なかなか時間が取れないから歩ける時にガッツリ歩きたいと思ってしまうけど、それは若くて体力が有る場合に限る。歳食ってからそんな事をすると身体が壊れる。気持ち良く楽しく歩ける程度に留めておかないといけない。体力に余力が無いと苦痛なだけでなく、トラブルのリカバリーも出来ないし、足元がふらついて余計なトラブルを招きやすい。折角の素晴らしいルートが今回はただひたすらに苦痛なだけで終わってしまったけど、これはこれでとても良い経験をしたと思う。ここまで体力の限界を感じた事は今まで無かった。経験していないから「少しくらい無理しても大丈夫だろう」って思ってしまう。過去に散々歩いて来た経験も過信に繋がる。そういう意味で、今回痛い目を見たのは良い経験だったと思う。体力の限界を超えるとどうなるのか身をもって体験出来た。今後の戒めにしたい。

ちなみに一晩寝たら膝痛と体力は回復したので、膝や腱や筋肉を傷めた訳ではなさそう。二日後に酷い筋肉痛がきそうだけど。

 

 

参考

singlesmile.hatenadiary.jp

singlesmile.hatenadiary.jp

HONDA XR600R キャブレターの整備 その2

 

 

先日キャブレターを整備したばかりだけど、もう一度開けてみる。

singlesmile.hatenadiary.jp

やれる事はやったつもりだけど、先日乗ったホンダTLR200の始動性が抜群に良かった。ゆるりとキックを踏み下ろすだけで1発始動する。軽い車体と相まってヒルクライムの途中でも再スタート出来た。XRのキックが重いのは仕方がないとして、本来はあれ位始動性が良いはずだし、あれ位始動性が良ければもっと楽に走れる。

 

前回も念入りに掃除しているので、ただ闇雲にやっても変わらないだろう。基本に返ってもう一度構造を把握して、怪しい個所を重点的に確認清掃する。

始動性やアイドリング付近はスロー系になる。黄矢印のSJ(スロージェット/ジェットは取り外した状態)が影響する範囲。SJから送られたガソリンは青矢印のPS(パイロットスクリュー)で流量を調整してエンジンに送られる。赤矢印のMJ(メインジェット)はアクセルを大きく開けた時に影響する範囲なので今回は確認する程度。MJはかなり大きな穴なので、余程酷い状態でなければ詰まることはない。

 

 

キャブのメインボアのエンジン側。SJから供給される穴、PSから供給される穴が見える。比較的小さい穴なのでクリーナー等を使って掃除する。

今回念入りに観察してみて気付いたんだけど、SJの穴は、SJのホルダから直接貫通していない(キャブ底から覗いても穴が見えない)。汚れで詰まっている訳ではなさそう。SJからのガソリンは一旦PSを通ってから、この黄矢印の穴に出てくる。なので、SJはアイドリング付近でも大きく影響する。

あと、側面に有る穴(赤矢印のACV)はエアカットバルブのダイヤフラムを動作させる為の穴で、エアカットバルブに貫通している。

 

 

メインボアのエアクリーナー側。スローに関係するエアジェットが2つある。ACV1、ACV2共にエアカットバルブに通じている。経路はそこそこ大きな穴が空いているけど、矢印部分のオリフィス(エアージェット)はかなり小さな穴なので、クリーナー等を用いて念入りに掃除しておく。

 

先のACV1、ACV2のエア経路は、エアカットバルブに繋がっている。ここが少しややこしいんだけど、通常はエアカットバルブは開いているので、ACV1、ACV2共にエアーが流れて、黄矢印のSJへ送られて、SJからガソリンを吸い上げる。SJから吸い上げられたガソリンは、SJとPSの穴からエンジンに送られる。

 

エアカットバルブのダイヤフラムを組んだ所。通常はスプリングでダイヤフラムを押さえていて、ダイヤフラム先端の突起でACV2のチェック弁を押しているから、ACV2からエアーが流れる。エンジン回転数が高い状態からスロットルを全閉にする(エンジンブレーキを掛けた状態)と、画像赤矢印のポートから強い負圧が発生してダイヤフラムを引っ張る。スプリングの張力よりも負圧の力が勝るとダイヤフラムが手前側に動いてACV2のエア経路を閉じる。そうする事でACV1の経路しか働かなくなり、空燃比が薄くなり過ぎるのを防ぐ仕組み。

大層な仕組みっぽい印象を受けるけど、ダイヤフラムが損傷したりしてエアカットバルブが動作しなくても始動性には影響しなさそうだ。通常はエアカットバルブは開いた状態だから。

 

各部を清掃、確認して戻す。フロートを組む時に油面高さも確認したけど正常だった(規定値14.5mm)。

組んだ後始動させてみると、アイドリングが上がった。元々ストールを嫌って上げ気味にしていたからかもしれない。相変わらずPSの効きは悪い。PSの規定値は全閉から2回転開けだけど、全閉から開けてすぐから変化が見られない。普通はPSの開け加減によってアイドリングの回転が上下するものだけど、変化しない。

バイクの師匠Sさんから、サイドカバーを外してみてはどうかとアドバイスをもらった。エアクリーナーボックスの吸気口についている整流ダクトが無いので、吸気に渦が生じて低回転域で不安定になる事が有る様。なので、いっそのこと大きく空けてしまえば渦が生じないという事らしい。アイドル状態でサイドカバーを外し、エアクリーナーボックスをオープンにした状態でPSを触ると、微妙に変化する。大きくは変化しないけど、大体PS2回転開け付近が最高回転になる印象。Sさんは、いっその事エアクリの上を切り抜いてしまえば良い、モトクロッサーはエアクリの上は解放になってる、と言う。とは言え開けてしまうと戻せなくなるのと、当然セッティングもやり直しになるのでちょっと様子をみる。

 

エンジンが掛かってしまえば調子は良い。低回転からもアクセルのツキは良い。始動性が悪いのは点火系の影響なのか燃調の影響なのか、いまだに釈然としない。

 

 

今までの経緯、XR600R関連の記事はこちら

singlesmile.hatenadiary.jp

 

味噌ラーメン(即席カップ麺)を食べ比べる

 

 

 

僕は味噌ラーメンが好きだ。ラーメン屋に行ってメニューに味噌ラーメンが有れば味噌を頼む。カップ麺も味噌味を選びがちだし日清カップヌードルは味噌味が一番好きだ。ただ、カップヌードルの味噌味はやや味が濃過ぎるのと、他の製品に比べるとかなり割高だ。そんな訳で他の味噌味のカップ麺を食べ比べてみた。

スーパーで見てみると、名の知れたメーカーの製品から聞いた事が無い様な製品まで結構色々売っている。それを食べ比べてみる。尚、僕は食通とは程遠い無頓着な人間なので正確な評価が出来るとは思えない。評価は極めて主観的だし、体調やお腹の空き具合、気分、食べる順番でも変化しそうなので本当にアテにならない。ただ、記憶だけではあやふやになってしまうので、折角なら自分の備忘録的に記録しておくか、どうせ記録を残しておくならアップロードしておくか、程度のものでしかない。まぁ食の評価なんて人の好みによるのでどうしたって主観的にしかならないけど。あと、価格は購入先や時期によって変動するし、全てを同一店舗で購入出来ないのであくまでも目安。

 

商品名 カップヌードル(味噌)

メーカー 日清

価格 167円/187円(購入先による)

コスト ★★☆☆☆

品質 ★★★★★

総合評価 100点/100点

しっかりとコクの有る独特のスープに具沢山で文句のつけようがない。お湯を注ぐだけで出来るし、カップは紙製なのでゴミの処分が楽だし、徹底的に省力化していながら高いクオリティを維持している。カップヌードル特有の麺もスープが良く絡み、これはこれでアリなのかなと思わせる。改めてカップヌードルは凄いと思う。難点は他の製品と比べて価格が高過ぎる事。あと、やや濃い気味なので頻繁に食べるとちょっとうんざりする。

 

 

 

商品名 味噌ヌードル

メーカー 大黒食品工業

価格 77円

コスト ★★★★★

味 ★★★☆☆

総合評価 80点/100点

味も麺もサッポロ一番風。良くも悪くも一般的な印象。麺は細麺だけど比較的しっかりしている。多くはないけど具(野菜)も入っていて意外にもクオリティが高い。スープはあっさりした感じだけど薄過ぎる感じはしない。値段が安過ぎて懐疑的だったけど、コストパフォーマンスは極めて高い。かやくやスープが別袋になっていないので、フタを開けてお湯を注ぐだけで良いのは手軽で良い。カップが小さめなのは保管や携帯しやすく、また紙製でゴミが捨てやすいのも利点。

 

 

 

商品名 ごまみそラーメン

メーカー 大黒食品工業

価格 97円

コスト ★★★★★

味 ★★★☆☆

総合評価 85点/100点

ぱっと見ただけでは分からないけど、先の味噌ヌードルと同じメーカーの物。こちらは大盛りでカップも大きい。麺は細麺。少な目だけど、具はゴマ、ネギ、コーン、ひき肉が入っている。スープはあっさり目。塩味が強過ぎなくてクセがない。100円を切る価格ながら大盛りでこのクオリティは凄い。

 

 

 

商品名 味噌ラーメン

メーカー 食のスナオシ

価格 69円

コスト ★★★★★

味 ★★★☆☆

総合評価 80点/100点

麺は中太。少な目だけど具はワカメ、モヤシ、コーンが入っている。スープはあっさり目で塩味は強過ぎない。驚愕の値段だけど普通に美味しくてコストパフォーマンスはズバ抜けている。

 

 

 

商品名 カップスター 味噌味

メーカー サンヨー食品

価格 137円

コスト ★★★★☆

味 ★★★★★

総合評価 100点/100点

麺はスタンダード。サンヨー食品版謎肉、コーン、インゲンと具もしっかり。味や食感はサッポロ一番的で良い意味で可もなく不可も無く安定的。スープは濃過ぎず塩味もキツ過ぎず食べやすい。かやくやスープは別袋になっていないのでお湯を注ぐだけで良い。メジャーメーカー製だけあって完成度は高めだけどカップヌードルに比べると50円の価格差が有るのでコスパは良い。


 

商品名 QTTA コク味噌味

メーカー 東洋水産

価格 138円

コスト ★★★★☆

味 ★★★★★

総合評価 100点/100点

メジャーなメーカー製だけあってクオリティはカップヌードルに匹敵する。具も豊富でスープは薄くも無く濃くも無く丁度良くて完成度が高い。かやくやスープは別袋になっていないのでお湯を注ぐだけで良い。カップはプラ製の独特の物(2重構造?)で、スープがちょっと飲みにくい。価格とクオリティのバランスが極めて高くて、風味的にもこの製品が一番好きだ。価格差も含めてカップヌードルを選ばなければいけない理由が無い。唯一なかなか売っている所が無いのが難点。

 

 

 

後記

そもそも何故そんな食べ比べをするのか、そんな事に意味が有るのか、と言えば、それは僕は仕事の昼食(夜勤の場合は夕食)でカップ麺を食べているからだ。出勤時間がとてつもなく変な時間なので、悠長にご飯の用意をしていられないし奥さんに頼めるような時間でもない。日勤の時間帯なら職場で仕出し弁当を頼めるけど、勤務時間が不規則なので仕出し弁当が配達される時間にご飯の時間を合わせられるかも微妙だ。だからいつもカップ麺とご飯を持って行く。

大体この6種類をローテーションさせている。限定している訳では無く、他にもチキンラーメンスガキヤカップスターなど比較的あっさり目な商品も含めたいところだけど、いつも購入しているスーパーには置いていない。

 

カップ麺は色々売っているけど、僕が求める要素は

・比較的あっさりしていること

残さを残したくないのでスープも完食出来る方が良い。なので過度に濃い物は敬遠している。

・ほどほどに美味しいこと

インスタントラーメンに期待はしないけど毎日食べるのでほどほどには美味しい方が良い。

・携帯しやすいこと

カップが小さい方が持ち運ぶのは楽だ。ただ必須の要件じゃない。

・コストパフォーマンスが良いこと

価格優先ではなくて、品質とのバランス。安ければ良いというものでもないし、高い方が良いという訳でも無い。

これらの要望を踏まえて日清のカップヌードルを主に選んでいた。

カップヌードルは良い商品だけど、価格が高めなのと味噌味は味が濃過ぎる印象。カップヌードル独特の具の謎肉も、味噌味は通常の物とは違う味付け(山椒風味)になっているんだけど、それも個人的にはちょっとイマイチ。特に一時期カップヌードル味噌味だけ割高で売っていたので無視出来ない価格差になってきた(今は他の味も値上がりして一様に高い)。それなら他のカップ麺を食べてみようかと思ったんだけど、スーパーで売っている他のカップ麺があまりにも安くて「これは大丈夫なのか?」と心配になってしまう。なので試食して記録を残しておいて今後の参考にしようというのが本来の主旨。

実際に食べて見ると、安いカップ麺でも普通に美味しい。メジャーな製品と比べると流石に見劣りする点もあるけど、このクオリティをこの価格で販売するというのは並大抵の事では無い。すさまじいまでの企業努力の成果だろう。価格はカップヌードルの半額程度なのでこれで採算が取れるのか心配になってしまうレベルだ。だけど名の知れたメーカーじゃない場合は、メジャーな製品に対抗する為に価格で競争せざるを得ないんだろう。その熾烈な競争のおかげで、僕らは安価な食品を買う事が出来る。

しかし改めてカップヌードルは凄いと思った。思えばカップヌードルは「本物のラーメンの再現を目指していない」。カップヌードルはもはや「カップヌードル」というカテゴリーの食べ物だからだ。圧倒的な知名度で、他に比べて相当割高な製品なのにも関わらず何処のスーパーでも何処のコンビニでも売っている。それだけニーズが有るという事なんだろう。これに打ち勝つのは並大抵の事ではない。

逆に、QTTAはなかなか売ってない。売っていても定番の醤油味しか無かったり、限定の変わった味の物しか無かったりする。ネットで買おうと思っても逆に割高になる。価格と品質のバランスが非常に高い製品なのでもっと売れても良いんじゃないかと思う。味噌だけ別に買いに行くのが面倒なのでいつも利用するスーパーに入れて欲しい。

他にも探せば色々な製品が売っているけど、いつも利用するスーパー(近隣の3店舗)ではこれ位の品揃えだし、キリが無いのでこの辺でやめておく。

 

いつも思うのは、日本の食品のコストパフォーマンスは物凄く高いんじゃないか。日本の主要な産業というと、車やバイク、メカトロや電気製品が注目されるけど、食品産業も凄い。インスタントラーメンに限らず冷凍食品、レトルト、総菜やお弁当、菓子類など食品全般で、これだけのクオリティと安全性、衛生面を維持しながらこれだけ安価に提供出来る国が他に有るんだろうか。この国が平和で居られるのは、美味い飯を腹一杯食える環境に有るからじゃないのか。美味いというのは高級という意味じゃない。例え100円のカップ麺だとしても、それは御馳走になり得る。今回比較の為に1週間以上味噌ラーメンを食べ続けてきた(一気に食べ比べないと曖昧になる)けど、安い製品も高い製品もそれぞれ個性的で違うからいまだに飽きない。3週間くらいは食べ続けられるんじゃないだろうか。素晴らしいクオリティだ。

 

ちなみに、毎日昼食をカップ麺にしたら体調を崩すかと心配したけど、特に変わらない。1年ほど様子をみて悪化する様なら食事を見直そうと思っていたけど、健康診断ではコレステロール値が高いくらい(これは以前から)で、特に異常は無かった。1食カップ麺にした所で大した影響は無さそうだ。