シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

一緒に寝よう

毎日僕は、2人の娘と一緒に寝ている。狭い部屋に、3つ布団を並べて。奥さんは些細な物音でも目を覚ましてしまう様な人だから、幼い子供と一緒に寝ると夜中に何度も目を覚ましてしまうのだけれど、僕は寝るのが得意。子供を寝かしつける前に自分が寝てしまうなんてザラで、だから週末くらいは僕が子供と一緒に寝るよ。と、いう名残で、子供達も随分と手が掛からなくなった今も、僕は2人の子供と一緒に寝ている。
それが先日、上の娘が「1人で寝る」と、言い出した。自分の部屋で、1人で寝ると。そうか。自分でそう思うなら良いよ。でも、1人で大丈夫?1人で寂しくない?無理してないかい? 結局、娘は僕の元に戻ってきて、いつも通り3人並んで寝た。いつもは3人並ぶと狭苦しい部屋も、1人居なくなると妙に寂しい。本当は、娘じゃなくて、僕が寂しかったんだ。
いつの間にか大きくなって、頼もしくなって、子供の成長は嬉しい反面、少し寂しいというか感慨深い。子供が生まれてから、僕はなるべく子供と関わってきた。「育児」という大それたものじゃなくて、普段の生活の中で、子供といつも関わるようにしてきたつもり。それは子供が、特に娘が父親を必要とする時期はとても短いからだ。思春期になれば、父親なんて疎ましく思えるに違いない。そうすると、子供が父親を慕ってくれるのは、せいぜい10〜12才位までじゃないのかな。だから、せめてその間はあらゆる事を二の次にして、ありったけの愛情を注いで、思いっきり子供を愛そうと思った。それは、まだ当分の間続くものと思っていた。早いもので、長女は今年8才になる。
「パパと一緒に寝たくない。」と、言い出すまで、もう少しパパと一緒に寝よう。