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目指すのはジャンガリアンな生き様

 昇進

公に晒される日記にネガティブな事を書くのは好ましくない。どうせなら楽しくて面白い事を書いた方が良いじゃないか。と常々思っているのですが、僕が書くブログにそれほど大きな影響力があるとは思えないし、単なる個人的な日記として書くのなら良い事だけにこだわらず、その時々に有った出来事や感情を書いていった方が後から読み直した時に有益だと思えます。
そんな前置きを長々と書くのは、仕事に行き詰っているから。昇進のお預けを食らって早1年。この度めでたく昇進した訳ですが、だからという訳でもないのですが、どうもやりきれないのです。出世した途端に鬱になったというケースも多々有るようですが、置かれる立場を考えると滅入ってしまいます。
仕事が過労死する程キツイと言うわけでもないし、仕事が嫌な訳でもないのですが、僕が考える理想像と、上司や会社が考える理想像はズレている様に思えてなりません。何も知らない入社したての下っ端だった頃は、ただがむしゃらに仕事をしてれば良かったので特に違和感を感じる事も考え込んだりする事も無かったし、意見や考え方の食い違いが有っても「僕は新米だから」と諦めもついたのですが、ある程度仕事が出来るようになり会社の全体的な状況が分かるようになると、果たしてこれで良いんだろうか?と思わずにはいられません。
具体的に言えば、工場の設備に対してあまりにないがしろにし過ぎている、という事。そして設備に携わる人間の、プロ意識の欠落。これが給料貰う仕事かよorz・・と思うのは、決して珍しい事ではありません。それが長年積み重なり、経年劣化と共により一層設備の信頼性を損ねる結果になっています。毎日毎日修理に追われ、本来行わなければならない整備や改善までとても手が回りません。絶対的に足りない人員と、作業の甘さ。これは僕が人よりも神経質で几帳面な性格だから、という訳ではありません。むしろ僕は面倒くさがりでズボラな性格です。そんな僕でさえ「これはないだろう。」と思う惨状。従業員が数人で設備も少ない小さな町工場レベルならそれでも済むかもしれませんが、今の人員と作業レベルはこの工場に対しては余りにお粗末で、大き過ぎる工場は僕が1人で頑張った所でどうしようもありません。
僕は今の作業レベルに達するのに10年掛りました。人によってばらつきはあるでしょうが、保全の仕事を不都合無くこなすには、5年、10年というスパンで考えなければなりません。人員が足りなくなりました。では補充しましょう。では遅過ぎるのです。そして、今の職場には数年後に定年を迎える人が2人居て、残されるのは僕といまだに頼りない新人君(3年目)の2人。事有る毎に人員の補充を訴えてきましたが、それも下っ端の僕がいくら言った所で話になりません。
結局偉い人がどれだけ状況を把握して意識しているかという事です。デキる管理職が現状を把握して上に伝え、デキる経営者が状況を変えていかなければならないはずですが、数年で定年を迎えるからでしょうか、職場の課長も率先して変えて行こうという気もないみたいです。そして残される無残な設備と僕。数年後には訪れるであろう絶望的な状況。こんな状況で、昇進しました。喜びなさい。などと言われても素直に喜べるはずもありません。
よその会社も似たような状況なのでしょうか。出来る人はより高いレベルの会社にステップアップして行くのでしょうか。僕は、ただ機械を調子良く動かしたいだけなのに、朽ちてゆくのを見守ることしか出来ません。何の役にも立たない単なる肩書きでしかない主任の僕が、今出来る事って何なんだろう。