シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 入手

先日売ったバイクの代わりに、新しいトライアルバイクを手に入れました。ホンダのTLR200というバイク。17年前のイタリア製トライアルバイクを処分して、23年前の国産車を買った訳です。
僕は何もレトロなバイクに興味が有る訳ではなくて、特にトライアル等の特殊な乗り方をするバイクはなるべく新しい方が良いに決まっているのですが、良いモノ=所有できるモノ とは限らないのです。結局僕が都合付けられるお金で手に入れられるのは、二十数年前のホンダしか無かったと言う訳です。
ただ、この古臭いホンダもまんざら悪くはありません。特に元々僕のバイクのお師匠さんがストックしてた(放置していた?)車両だけあって、かなり程度が良いです。まだ完全に仕上がっていないので走ってはいないのですが、触った感じから少し。
まず良いところ。部品がすぐ手に入る。しかも近くのバイク屋さん(原付を扱う自転車屋でさえ)でも部品が買える。かなり古いけど消耗品などはまだ入手できる。これは乗り続ける上でとても重要な事。それと沢山走れる。ガソリンタンクは6.5リットルも入る。これは普通のバイク、容量の少ないオフロードバイクよりも更に少ない容量だけど、本格的トライアルマシンから比べると圧倒的に大きい。前のFANTICの倍くらい有ります。燃費の良い4stエンジンも有ってかなりの距離を走れるでしょう。あとは保安部品がちゃんと付いていてちゃんと機能する。これは普通なら当たり前の事なんだけど、レーサーベースの輸入車逆輸入車では不安定な場合も珍しくありません。通勤でも乗りたいので、公道を不安無く走れるというのは重要な事。それから音が静か。これは一見どうでも良い様に思えるかもしれないし、逆に迫力の有る排気音の方が好きだと言う人も多いでしょうが、住宅街でも気兼ねなくエンジンを掛けられるとか、山に行く時に通過する静かな農村で威圧的な音を出さないとか、僕としては静かに越した事はありません。
逆に悪いところ。これは触ってすぐ実感できるのだけれど、いかんせん重い。古いバイクだから仕方が無いですが、FANTICとは比べ物になりません。それに性能も相当低い。リヤが2本サスなんて今のトライアルでは有り得ません。あとは電装が6Vだということ。僕はバイクに乗り始めて17年ほど経つけど、6Vのバイクなんて始めてです。電球探すだけでも苦労しそう。12V化する事も可能みたいですが、結構お金と手間が掛かるので今後ゆっくり検討する事にします。
まぁ、ネガティブな事が必ずしもネガティブになるかというとそういう訳でもなく、例えば2本サスは性能低いけどメンテが楽だとか、軽いに越した事は無いけど僕の使い方は本格的トライアルではないので突き詰めた性能は必要ないとか。10年くらい前に1度乗せてもらった事が有って、その時はトライアルなんて全然興味が無かったからこんな野暮ったいバイクなんか絶対乗らない。と思っていたのに、今はこれがなかなか愛しいです。
とりあえず今後はこのTLRが僕のメインマシンとなります。