初恋

以前見ようと思って見損なったアニメーション映画「秒速５センチメートル」を、今頃やっと見ることが出来ました。ＤＶＤは随分前に発売されていたのですが、視聴者のレビューを読むとイマイチそうな意見が多かったので、買ってまで見るのもどうなのよ？でも見てみたいし。レンタルされるまで我慢しようか。でもあんなマイナーなアニメーションがレンタルに並ぶんだろうか？いや、きっと並ぶに違いない。そう強く信じて、半ば忘れて今まで過ごしてきたのですが、今頃になってやっとレンタルに出てきました。レンタル料金７０円セールの店に乗り込み、残り１つだったＤＶＤを握り締め、レジに持っていくと新作なので７０円にはならず３２０円しっかり取られたのですが、まぁ見れたから良いです。
で、感想はといえば、確かに微妙。画像は凄く綺麗です。東京も種子島も凄く綺麗で、ロケットの打ち上げシーンなどは感動すら覚えます。が、ストーリーとしてはどうなんだろう。確かに普遍的な話です。初恋は報われないものだし、大人になるまでには色々あるものだし。無理やりハッピーエンドにするのも鼻につくけれど、あまりにあっけないのもまた寂しいもので、なんというか余りに自然過ぎて強く印象に残らないといった感じでしょうか。彼の微妙な終わり方に対して、彼女が幸せの絶頂で終わるのもどうなのかなぁ。何だか彼がみじめに思えてしまうのだけれど、中途半端な終わり方では過去にとらわれてしまいかねないので、振り返らずに前を向いて歩こうという姿勢を取るにはああいう結末で良かったのかもしれません。
映像は綺麗です。それだけでも見る価値は有ると思いますが、感動に打ちひしがれるとか、号泣するとか、そういう類のものではなく、青春の甘酸っぱさと現実のやるせなさをしみじみ感じるには良いと思います。そういえば僕が通っていた高校にも弓道部があって、弓道やりたかったのに友達に誘われてやりたくもないサッカーを３年間もやってしまって、今思えば弓道やっておけば良かったorz　とか、主人公と名前が１文字違いだとか、トホホだとか、クヨクヨだとか、何だか妙に主人公に対して親近感が湧きました。モテモテな所以外はorz　まぁ女っけが無かったら話にならないけどね。

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]