シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 クレィドゥ・ザ・スカイ

★★★☆☆
レビュー
スカイ・クロラ シリーズの4作目、最終巻です。飛行機と戦争を通じて、大人であること、子供であること、人として生きる理由とか、そんな哲学的な事が書かれているのだけれど、本当は飛行機が書きたかっただけなんじゃ?(笑)
もう一度最初から通して読むと面白いかも。
押井監督の映画が見てみたい。

鶴田謙二のイラストが好きでノベルで揃えました。でも、クサナギのスカート毎回破るのはどうかと思いますよ(笑)


余談ですが、印象的だったのは
「飛行機には、これがない。飛ぶために余分なものは載せられないからだ。」
というフレーズと、
追っ手を巻く為にトラックに乗り換えた時の相良の「見晴らしが良いから好き。」というセリフ。
相良は、なんか健気だなぁ。
飛行機とバイクは似ている気がする。余分なものが無い所とか、ロールしながら方向を変える所とか。体をシートに預け、重力と遠心力をバランスさせて駆け抜けていくあの感じ。「ジェットコースターみたい」という比喩があるけれど、バイクのコーナーリングはジェットコースターとはまるで違う。レールに沿って走るが故のあの拘束された感じとか、不自然なGや振動なんか無くて、ライダーの思い描くラインに沿って加速していくあの自由な感じ。
日本で飛行機を操縦するのはとても困難だけど、バイクは比較的簡単。バイクに乗れて良かったと思う。