溜まった文庫を消化中。期待ハズレが多いのが難点。
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
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あらすじ
恒例の「一人避暑」に行く父親と犬のミロにくっついて、五年ぶりに北軽井沢の山荘で過ごす小説家志望の「僕」。東京に残った妻には、他に好きな男がいる。危ういのは父親の三度目の結婚も同じらしい。かび臭い布団で眠り、炊事に疲れてコンビニを目指す、アンチスローな夏の終わりの山の日々。(本書裏表紙より)
レビュー
同著者の「サイドカーに犬」はあまり良い印象じゃなかったから買うのをかなり躊躇したのですが、意外に面白かった。何と言う話じゃないのですが、山小屋でむさ苦しいオッサン二人がダラダラと過ごす様が愉快です。しかも出てくるオッサンがことごとく夫婦関係が危ういってのが笑えます。後日談のジャージの三人まで読むと、なんとなく「じーん」とする。
映画化されてますが、どうなんだろう。この微妙さ加減を映像で表現するのはかなり難しい様な気がします。
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- 作者: 雫井脩介,牧野千穂
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 文庫
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あらすじ
堀井香恵は、文具店でアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった−(本書裏表紙より)
レビュー
映画のTVCMを見て面白そうだなぁ、と思ってたのですが、文庫が出たので読んでみました。結果はこれも期待ハズレ。大体冒頭部分で事情が全て読めてしまうってのはどうなのよ? 後はひたすら消化するだけで、しかも色恋沙汰が進むのは半分くらい読んでからで、前半の万年筆の話や、先生と生徒とのやりとりは、もう苦痛でしかありません。
内容と言うか設定的には面白いと思います。小説で読まなければ分からない様な複雑な心情描写なども無いので、映画で見た方が面白いと思います。
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- 作者: 福田栄一
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/06/21
- メディア: 文庫
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あらすじ
社会人一年目、新生活に胸を膨らませる菜美が、新居の窓から目にしたのは、なんと全裸の男だった! 子供たち相手に塾を営む元大学教授の増渕は、ちょっと変わったお隣さん。のんびりとした人柄の反面、無邪気で奇抜な行動に驚かされてばかり。家族とは別居。大学を辞めた経緯も不明と、謎も多い増渕だが、どうやら過去に秘密があるらしく・・・(本書裏表紙より)
レビュー
あらすじを見て面白そうなのと、ダ・ヴィンチ文庫ということで期待して買ったんですが、これは可も無く不可も無くといった感想。内容的には面白いし、ちゃんとした結末も容易されてるのですが、全体的に上手くいき過ぎな感じがして読んでいてフィクション感をひしひしと感じます。
変なお隣さんはもっと偏屈でも良かった気がするし、大学を辞めた経緯とか、その後の経緯とか、読まなくても先の展開が読めてしまう安易な展開は少々興ざめ。
先にPOKKAPOKKAを読んで落胆しきった所だったので普通に読めましたけど、ダ・ヴィンチ文庫は個人的にかなり評価が下がりました。
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- 作者: 中川充
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/06/21
- メディア: 文庫
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あらすじ
裕子は読書もけっこう好きなんですぅ。好きな作家は稲垣足穂、色川武大、山田風太郎、あと澁澤龍彦もお気に入りですね。− 「ぼく」は、迷惑メールの文面を見て驚く。あまりにも趣味がみったりだ。出会い系のサクラと分かった上で、メールの送り主とやりとりするうち、会うことになって・・・。(本書裏表紙より)
レビュー
あらすじを見て面白そうなのと、ダ・ヴィンチ文庫ということで期待して買ったんですが、僕の感想は「ナンジャコリャ?」でした。何なんだ、あの結末は。別にハッピーエンドや分かりやすいベタな結末を期待してる訳じゃないけど、もう少し納得出来る結末を示して欲しかった。
大体、趣味がぴったり合う人と知り合えたのだから、そんな事はめったに無い事なんだから、もっと大手を振って喜べば良いじゃないか。しかもそれが女性なら尚更で、別にどうしても会いたい訳じゃないけど、などと白々しい言い訳言ってないで、もっと浮かれて、何を差し置いても即行動するべきだろ。
あと、何とかは、何とかで、何とかだけど、何とかだから、という様な書き方がクドくて辛い。これは僕も時々ブログで書いたりする手法なので今後は気をつけようと思います。