シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 SS

以前から見たいと思っていた映画、「SS」のDVDがレンタルされていたので借りてみました。原作は改めて紹介するまでも無い東本昌平の有名なコミックなので、既に見ちゃった人も居るかもしれませんね。
この手の映画って期待してはいけないというのは分かってはいるんだけど、東本昌平のコミックが映画化ということもあって期待せずには居られないんだけど、何と言うかやっぱり見てガッカリ。
コミックはもっと中年の葛藤が細かく描写されていて、そこが一番重要な所だと思うのです。だってそれが無かったら世間に溢れかえる只のカーアクション映画になってしまうから。コミックの全てを限られた時間内に収めるのは無理としても、もう少し何とかやりようが無かったのかなぁ。無理してちゃんとした結末を用意しなくても良かった様に思うのですが。あれでは只のヒーローモノと何ら変わらなくて、しがない中年男性としてはとても感情移入出来ません。大体、パッケージからして「やっちゃった感」が。巷に溢れかえるカーアクションモノそのものですよね。
ドライビングシーンも期待ハズレで、凄い人が凄い運転をしているのでしょうが、映像を見ても凄く見えないのが残念。中でも一番残念だったのは栗原センセが操るFORD RS200が、FORD フォーカスに変わっちゃってたって事。RSが見たかったのに。対して、メインの車だから当たり前と言えば当たり前なんだけど、三菱スタリオン・ラリーは見た感じ良い出来でした。まさか本物じゃないよね。だってラリーカーなのにパワーウィンドウだし(笑)
映画が特別悪い訳ではなくて、東本昌平のコミックが秀逸過ぎるのでしょうか。「キリン」に比べると絵が粗いなぁと感じる所もありましたけど、それでも実車を使った実写よりもリアルに感じるっていうのは凄いと思います。改めてコミックを読みたくなりました。