シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 贈答

世の中が不景気でもクリスマスは来るみたいで、何処へ行ってもクリスマスムードで、スーパーのレジを打つオバチャンまで赤いとんがり帽子を被っている始末。そんな浮かれムードも悪いものではないんだけど、1つだけ僕を憂鬱にさせるものがありました。それは、とあるお店のゲーム売り場に掲げてあった広告。新聞か雑誌の切り抜きみたいで、「プレゼントはNintendoDSiが人気」と書かれていました。
なんだ、極当たり前じゃないか。別に驚いたり落ち込んだりする様な事でもあるまいし。と思うでしょうか。でも、クリスマスプレゼントがゲーム機ってどうなんだろう?サンタが持ってくるプレゼントがゲームですよ?なんだか夢が無くてガッカリしてしまいます。そんな事を思うのは、僕が歳だからでしょうか。
かういうウチの子もゲームが欲しいと言っていました。多分、そこそこの年齢の子供が居れば、ほとんどの子供はゲームを欲しがると思います。でも釈然としない思いは奥さんも同じだったようで、「お年玉で買えば良いんじゃない?」とあれこれ説得して、結局人形に誘導しました。子供達も納得して今では人形に期待してます。単純な子供たちでよかった(笑)
ゲームが悪いと言うわけでもないし、単に人形だから良いという訳でもないし、じゃあ何がプレゼントなら良いんだ?と問われれば困ってしまうんだけど、でも、せめてサンタが本当に居て、北欧の国から空飛ぶトナカイのソリに乗って良い子にプレゼントを運んで来ると信じている子供に、ゲーム機は無いんじゃないかと思うのです。サンタがトイザらスでDSを仕入れている様を想像して欲しくないです。
先日juzoさんのブログを読んで、良い話だなぁと感心してしまいました。娘さんとライブに出掛けた時の話ですが、年頃の娘が父親と一緒にライブに出掛けるというのも感心するのですが、途中トラブルでライブに行けなくなっても文句1つ言わない事にただただ感心というか感動してしまいました。そういう事って、一朝一夕に出来る事ではなくて、多分娘さんが小さな頃からちゃんと信頼関係を築いてきたからなんじゃないかと思います。サンタの正体を知ってしまった後なら、ライブのチケットなんかも良いかもしれませんね。映画とか本とかスキーツアーとか、別に何でも良いんだけど、なにがしか心に残るものが送れたらいいのに。
プライスレスな事を重要視するCMが有るけれど、僕を含めてプライスレスなものを示す事が出来ない大人ばかりです。もっと、「プレゼントを贈る」という事を真剣に考えるべきかもしれません。
だけど、結局この時期大勢のサンタさんがオモチャ屋さんにゲーム機を仕入れに行くんだろうなぁ。