シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 登山の勝ち負け

TV(BS)で山番組やってた。最近山番組が多くて番組名まで覚えてないんだけど、厳冬期の北アルプス西穂高岳)に登るという内容。この時期の高山がどんなものなのか興味があったので面白かったんだけど、あまりの強風の為に結局登頂出来なかった。
それはそれで構わないんだけど、ナレーションで「風に負けた」って繰り返し繰り返し言うのが気になって仕方が無かった。山に登る事の勝ち負けって何だ?体力が尽きて登れないっていうのなら分からなくもないけど、極寒の中で猛烈な風を押してまで登頂する事が「勝ち」なのか?
千m程度の低山でも強風だとかなりビビるのに、厳冬期の3千m級で風速20mってそりゃヤバいだろ。その状況で引き返す事が「負け」なのか?そもそも自然相手に勝ち負けなんて無いだろうに。
ゲストは「ここまで来れただけでも良かった」って言っていたけど、本当にそう思う。ピークを踏む事が登山の唯一の目的じゃなくて、山に登る事すべてが登山なんじゃないのかな。だからあの白々しいナレーションが不愉快でたまらなかった。
まぁ、登山番組のナレーションって大抵うっとおしいけど(笑)