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目指すのはジャンガリアンな生き様

冬の御池岳 木和田尾ルート(三重県側)

2014年2月22日 晴れ時々曇り
御池岳(鈴鹿山系)に登る。
前回7合目付近で断念したルートを再挑戦。

07:20 駐車場 無風 0℃
08:40 坂本谷分岐 弱風 −3℃
09:20 白瀬峠 微風 −3℃
10:05 コグルミ谷出合い(6合目) 弱風 −4℃
11:20 御池岳山頂 微風 −4℃
11:50 奥の平 やや強風 −5℃
12:45〜13:00 テント場 微風 −4℃
13:40 白瀬峠 微風 −1℃
14:10 坂本谷分岐 弱風 −1℃
15:05 駐車場 無風 2℃ 

駐車場発〜駐車場着 13.2km 7時間45分(休憩含む)
駐車場:標高242m 最高点:標高1247m 標高差1005m
道中の飲料水 0.5L(お茶)
着衣(上) 長袖インナー ウインドブレーカー 薄い上着(未着用) 防水風防パーカ(未着用) ULダウン(未着用
着衣(下) 化繊のズボン
靴 冬用トレランシューズ 冬用スパッツ



今回のルート。
スマホアプリ山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。
主に木和田尾ルートを歩いて御池岳を目指す。
ログを良く見ると、ループしている所が3ヶ所ある。
一番手前の登山口寄り(右寄り東方向)のループは、向井山(647m地点)との分岐地点から、夏道とショートカット。
二番目(中央付近)のループは坂本谷・藤原岳との分岐〜白瀬峠までの間の、夏道と崩落地迂回路。
三番目の御池岳を頂点とする大きなループは、白瀬峠からコグルミ谷方面を経由する尾根道と、真の谷ルート。


ここ最近はまとまった雪は降っていないと思うけど、前回の失敗を踏まえて少し早めに出発する。
7時に登山口に到着したけど、既に3台ほど車が停まってる。
準備して7:20出発。
序盤の沢沿いには雪は無く歩きやすい。


向井山方面との分岐点。
この辺りまで来ると雪が有るけど、最近降ってないからトレース(踏み跡)がしっかり残ってる。
トレースは分岐点(尾根)方向には行かずに右に逸れて行く。どうやらショートカットするみたい。


ショートカットを辿ると、やがて鉄塔に出た。
ここで尾根を歩く夏道と合流する。
先を歩くおじさんに追いついた。


鉄塔から。
正面奥が霊仙。右奥が伊吹山
今日は良い天気だけど、予想に反して風が強い。
序盤から風を感じる。頂上は風が強そう。


鉄塔から東方向。
水嶺湖と養老山脈。良い天気。


鉄塔から伊勢湾。


追いついた年配のおじさんに挨拶。
おじさんも僕と同じ尾根経由で御池に行く予定らしい。
先に行かせてもらって、坂本谷・藤原岳との分岐。
8:40 スタートから1時間20分。
ここまではまずますのペース。


前回は坂本谷分岐から先で消耗したけど、今回はかなり踏まれて締まって比較的歩きやすい。
スノーギヤ無しで歩く。


ものの、途中から怪しくなる。
トレース消えてる上に急斜面のトラバース。落ちそう。
またもや消耗する。疲労した体で帰りもココを歩かなきゃいけないかと思うと気が重い。
後から分かるんだけど、坂本谷分岐後に現れる崩落地は迂回せずに突っ切って夏道を歩くと速くて楽らしい。


9:20 白瀬峠。
スタートしてから丁度2時間。
ここまで前回とほぼ同じルートを歩いているけど、30分ほど速い。
前回はここまでに苦戦して消耗したけど、今回は歩きやすい分まだ余裕がある。
やっぱり真の谷へ下るトレースが多い。
気になるものの、真の谷に下ってからの登り返しがかなりキツそうだから、今回も尾根伝いに進む。


尾根ルートはトレース少ないものの、1、2人歩いている跡がある。
と、思ったら、坂本谷分岐辺りで追い越したはずのおじさんが歩いてる!?��(゚Д゚)
どこを歩いてきたんですか?って聞いたら、例の崩落地を突っ切ってきたらしい。
崩落地を上に迂回しちゃダメなんだな。


10:05 コグルミ谷出合い(6合目)


前回引き返した7合目付近。
コグルミ谷から登る登山者が多いみたいで、トレースが強く残ってる。
前回悩んだルートも、そのまま尾根に登って良いみたい。
しかし、おじさん凄いな。
この雪の中、付かず離れず僕と大差ないペースで歩く。


奥の平が見えてきた。
前回の引き返しポイント。
これからまだあそこまで登るのか・・・(*´Д`)=з


がっつり登り返して御池岳付近に出た。
御池岳と奥の平の中間付近。
夏は谷沿いを歩くけど、冬は尾根沿いに歩くみたいだ。
おじさんは奥の平方面に、僕は御池岳山頂に。
冬の御池岳は難しい。ベテランに話を聞くのは非常に有効。


樹氷は控えめ。
今年は雪少ない。


11:20 御池岳山頂
スタートからジャスト4時間。
御池岳は冬も人気のはずなのに、登山者居ない。
つーか、今日天気予報快晴だったのになんじゃこりゃ。(´д`lll)


奥の平に向かおうと思ったんだけど、ついでにボタンブチの方へ下ってみる。
ここ、去年歩いたとこだ。


ボタンブチから御在所方面。
天気イマイチだけど、壮観。


とは言うものの、振り返ると遥か上方に奥の平・・・(-""-;)
登り返すのがしんどい。
丁度おじさんが引き返す所。


ヘロヘロで奥の平。
天気イマイチ。
おじさんも既に引き返して誰も居ない。


少しだけ藤原岳方面が見えた。
真ん中辺りが白瀬峠かな。
左寄りの尾根を歩いてきたんだと思う。


ここまで無難にこなしてきたので、奥の平から真の谷に下って白瀬峠に戻るルートを取ってみようと思ったんだけど、トレースが無い。
白瀬峠から真の谷に下るトレースはかなりしっかりしていたのに何故?
とりあえず秋に一度歩いているし、谷に下って登り返すだけだろうって事で独り下る。


強烈な斜面を転げながら下る。
谷の向こうに行きに歩いた尾根が見える。
って事は、あの高さまで登り返すんだよね・・・


谷に下ってきた。
トレースが全く無い。
下ってから気づいたけど、冬の谷は歩けたもんじゃない。
水が無ければ谷底を歩けるけど、水が有るから歩けない。
かといって斜面は急な上に雪が有る。そこを延々トラバースしていく。
それなら谷沿いを歩くのは諦めて、向かいの尾根に直登した方がマシなんじゃないかな。


ヘロヘロになって、ようやく見覚えのあるテント場まで辿り着いた。
夏道を歩いたトレースが有るので帰りは大丈夫だろうって事で少し遅めの昼食休憩。


お昼はインスタントのうどん。
以前Mックマさんが、ポットのお湯と即席のうどんor蕎麦だとあったかい食事が出来て良いって言ってた。
微妙な即席麺(熱湯じゃないから)ってちょっとビミョーって思ったけど、意外に美味いというか、かなり美味い。
お湯はそこそこの温度を保ってたけど、即席うどんだとやっぱり芯が残ってかなり歯ごたえがあって噛み切れない(笑)ものの、味は美味しくて何よりあったかい。
蕎麦だともっと食べやすいかもしれないけど、何故だか硬くてもうどんが良い。
僕の冬の定番に決定。
食べるのに箸が必須なので注意が必要。


分かっちゃいるけど谷からの登り返しがしんどい(´□`。)
白瀬峠がようやく見えた。
夏道を辿るトレースが有るものの所々消えている。
行きに見たしっかり残ってたトレースは、夏道を通らずに峠からまっすぐに下ってた。
後から知るんだけど、白瀬峠からまっすぐ谷に下り、そのまままっすぐ御池岳方面に登り返すのが定番らしい。
知らずに谷を歩いてとんでもない目に遭った。


おじさんに教えてもらったように、白瀬峠からそのまままっすぐ東の夏道方面に進み斜面をトラバースしていく(行きは南東方向の尾根から来た)。
トレースもしっかり残っていて斜度もキツくなく歩きやすい。
画像は崩落地。ここを横切っていく。
行きはここを迂回して登って行ってしまった。登るとかなりしんどい。


坂本谷との分岐を過ぎて尾根道。
快適な雪道。
下る途中、おじさん2人組みと、ソロの男性とすれ違った。
テン泊するんだって。みんなベテランぽい。
それで、真の谷のトレースは何処へ向かうのか?って尋ねてみたら、まっすぐ下ってまっすぐ登り返して御池に行く人達だと教えてくれた。
冬はそれが早いらしいけど、登り返しの標高差が300m程あってキツいらしい。
まぁ、三重県側からだとどこから行ってもキツいんだけどさ。


なんだか夕暮れ時みたいだけどまだ14時台。


15時過ぎに登山口着。
今日もよく歩きました(´_`。)


御池岳・藤原岳方面 木和田尾ルートへのアクセス
岐阜方面からだと国道365号を南下。
国道306号(鞍掛峠)との交差点を過ぎて、すぐに右折。
道の駅(次の信号・簡易パーキング藤原)まで行ってしまうと行き過ぎ。
標識は何も無いけど、右折出来る路地はほとんど無いから間違える事は無いと思う。
100円の自動販売機が目安。
林道を進むと登山口と登山ポストが有る。

木和田尾ルート→御池岳
鈴鹿山系人気の藤原岳、御池岳に登れるルートだけど、不明瞭な個所多く迷いやすい。
特に冬は夏の登山道を通らなかったり、距離が長くて体力を消耗したりするので日帰りでこなすには難易度が高い。
歩いている人は多いので、しばらく好天が続いていればトレースが有るはずだけど、トレースだけをアテにしているとかなり危険なので地図とコンパス、出来ればGPSを持っていた方が良いと思う。
冬はコグルミ谷(閉鎖されている国道306号を歩いて登る)から御池岳に行く登山者が多いみたいで、コグルミ谷との出合いから先はトレースもしっかりしていた。
ただ、トレースは7合目から先の尾根を直登していたけど、6合目から7合目の間から谷沿いに進んだ方が楽なんじゃないかと思う。
トレースが必ずしも正しいとは限らないかもしれないし、掻き消されてしまうかもしれないのであくまでも参考程度にして過信しない方が良いと思う。

御池岳(奥の平)→真の谷
秋に歩いた時は奥の平に向かって直登するルートだったけど、話を聞く限り冬はそこは歩かない。
白瀬峠からまっすぐ下って、まっすぐ登るらしいから、奥の平よりももっと南の方、標高1194m地点辺りに登るんじゃないかと思う(未確認)。
真の谷を辿るのは危険なのでやめた方が良い。



天気予報は快晴、天気図もさほど混み入ってなくて穏やかな登山日和かと思ったら意外に良くなかった。
ただ、先日のガスと強風の霊仙、竜ヶ岳を歩いてみると、穏やかで何の心配も無い穏やかな登山では物足りない気がしなくもないけど、今回は行程が長かったのと予想外にアドベンチャー的だった事から充実感は有った。
一歩を踏み出すのがこれ程しんどい登山は、夏の山ではそうそう無いと思う。
静かでハードで、冬の鈴鹿は面白かった。