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 トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか









トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

先日の立山の暴風雨で「本当に遭難するかもしれない」って思った。そんな折、ツイッターでこの本が紹介されていた。レビューは概ね評価が高い。買ってまで読むのはどうかと思うけど、丁度図書館に有ったので読んでみた。
生々しい状況見分は緊迫感がある。だけどそれは立山の経験が有るからだろう。ただこれを読んだだけでは暴風雨がどんなものか想像つかないと思う。僕も今までにこれを読んでいたとしても、「へぇ」位にしか思わなかっただろう。


トムラウシの遭難は初心者が軽装で登った事と、旅行会社やガイドが不慣れだった事が原因と思っていた。でも違う。年齢層は高めだけど(ほぼ60代)、登山暦数年という人は居なかったし装備も持っていた。じゃあ何故遭難したのか?というと、判断ミスとエネルギー不足みたいだ。新聞記事もアテにならないなと思った。情報操作しているんじゃないかと思うほど。

客観的な状況見分、遭難に至るまでの状況や心理状態、低体温症の症状、発症する要因等、山登りするなら読んでおいて損は無いと思う。