シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 野登山〜仙ヶ岳〜入道ヶ岳












コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。




2014年10月4日(土)晴れ
野登山、仙ヶ岳、入道ヶ岳に登る






小岐須渓谷山の家駐車場
一ノ谷ルート
▲野登山
仙鶏尾根ルート
▲仙ヶ岳
県境尾根
▲宮指路岳
県境尾根
イワクラ尾根
▲入道ヶ岳
二本松尾根ルート
滝ヶ谷ルート
小岐須渓谷山の家駐車場





06:05 小岐須渓谷山の家駐車場 無風
07:30 国見広場 微風 13℃
09:00〜09:15 仙ヶ岳 風 13℃
所要時間 2時間55分
10:15 宮指路岳 弱風 15℃
11:05 県境尾根/イワクラ尾根分岐 弱風 14℃
12:30 入道ヶ岳 風 14℃
13:20 二本松登山道口 無風 16℃
15:00 小岐須渓谷山の家駐車場 無風






駐車場発〜駐車場着 19.0km 8時間55分(休憩含む)
駐車場:標高283m 最高点:標高961m 標高差678m 累積標高 m
道中の飲料水 2.5L(お茶2.0L ジュース0.5L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー(未着用) 防水風防パーカ(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン
靴 トレランシューズ





前日の夜になって、「山行って良いよ」って言われる。せめて前日の夕方なら準備やモチベーションも上がるけど、風呂入って晩ご飯食って、さぁギターでもポロロンと弾きましょうか。って時になって言うもんだから、山登りの準備も心の準備もイマイチ。先週もがっつり歩いたし今週はやめとくか。いや、近場でのんびり歩くか。そういえば仙ヶ岳とかどうかしら。痩せ尾根とか岩場とか有るみたいだし面白そうじゃない。って事で仙ヶ岳を調べる。千メートルに満たない山だから仙ヶ岳だけでは物足りないんじゃない。って事で、手前の野登山から始めて宮指路岳まで歩いて周回してみようか。





アクセス
岐阜方面からだと、国道365号線を南下。306号線へ右折。湯ノ山温泉を通り過ぎて、鈴峰中学校西方交差点を右折して県道560号を進み、小岐須渓谷山の家を目指す。道中道幅の狭い集落を抜けたり、すれ違いできない林道を通る為運転には注意が必要だけど、国道からさほど距離は無い。野登山は登らないのであれば、もう少し進んで大石橋付近の駐車場に停めた方が良い。





今回のルート
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
地形図を作りたい場合は、カシミールから地図を印刷する手順をまとめたのでそちらを参照下さい。
小岐須渓谷山の家を起点に、綺麗な円を描く周回ルートが取れる。はずだったんだけど、ルートミスして余分な所を歩いてる(右のヒゲの部分)。





小岐須渓谷山の家の駐車場。駐車料金は要らなかった。行楽日和っぽかったから早めに出たけど誰も居ない。2台ほど車の音がしたけど、先まで進んだんだろう。ここを起点にする人は多く無さそう。




野登山に向かう一ノ谷ルートは駐車場のすぐ脇から入る。山と高原地図ではバリエーションルートになっているけど、登山口はとても分かりやすい。




少し下って沢を渡る。序盤は意外に整備されてる。




沢を渡って右に曲がって沢沿いに歩く。トレース(踏み跡)は有ったり無かったりで結構分かりにくい。かろうじて頼りなさげなマーキングは有るけど、踏み跡や獣道が交錯したり、沢の支流が有ったり、沢を横断したりとルートが変化するからかなり迷いやすい。




ようやく尾根に出た。山と高原地図には書いてないけど、尾根沿いにルートが有るみたいだ。尾根まで出るとルートは分かりやすくなる。




尾根は歩きやすかったり、岩場だったり。困難なルートではないけど、尾根に出るまでが大変。




不意に開けた。国見広場という所らしい。いい天気。鎌ヶ岳が良く見える。




国見広場は丁度電波塔の辺り。




やけに整備された広場だなぁって思ったら林道に出た。バリエーションルート歩いた先に林道ってなんとも脱力感(´_`。)




林道を少し歩いて電波塔のフェンス脇から登山道へ入る。




登山道は明瞭で歩きやすかったんだけど、途中どう見ても直進なのにマーキングは右斜面を登るように指示してる。マーキングが多数つけられているから、多分右に登るんだろう。直進すると野登寺の方へ行くのかもしれない(未確認)




斜面を登るとまたもや林道。かなりしっかりした林道。興ざめもいいところ(-""-;)




林道を左に登っていったら巨大な電波塔で行き止まり。地図を確認すると、登山道は電波塔をぐるりと回った裏手(西側)に有るみたいだ。林道は右に下らなければいけなかった。




林道に出てから結構下る。本当に合っているのか心配になるけど、登山道入口が出てきた。




林道から杉林をがっつり下る。間伐されていない暗い杉林。




そしてがっつり登る。




ザレた岩場をがっつり下る。




岩場をがっつり登る。がっつり。がっつり。




岩場を登りきると視界が開ける。仙ヶ岳の東、仙の石辺り。歩いてきた野登山方面を振り返る。電波塔が見える。




麓に第2名神が見える。




南に岩尾根が続いてる。あっち歩いた方が面白そうなんだけど、向こうへ歩くと周回できない。




3時間ほど歩いて仙ヶ岳。仙ヶ岳は東と西のピークが有るんだ。うっかり東のピークをスルーしてしまった。鎌ヶ岳、御在所、雨乞岳、綿向山などが良く見える。天気は良くて視界は良好。まだ早いからかな、誰も居ない。道中も1人も会わない。




仙ヶ岳から南へ続く尾根。やっぱ面白そうだな。今度はあそこ目指すかな。




北を向くと、遥か向こうに鎌ヶ岳、すぐ手前に見えるのが宮指路岳、右奥に見えるのが入道ヶ岳。このペースなら入道ヶ岳まで行けるかな。小休憩して宮指路岳へ向かう。




明瞭で歩きやすい尾根道を進む。仙ヶ岳へ登る人は大抵このルートを歩くんだろう。多少アップダウンを繰り返す。目の前に巨大な岩場が現れるけど、これは巻いて行く。




変化が有って、そこそこ面白い。尾根の先に岩場が見える。あそこも歩くのかな(・∀・)ワクワク




先ほど見えた岩場まで来た。巻かずにザレた先端を歩いていく。締まっていて意外に歩きやすい。




もう1つの岩場。これも巻かずにそのまま登る。左よりを歩くとイージー。




宮指路岳手前に急峻なガレ場。どうやら地図上の「危」の犬返しの険ってあそこの事らしい。




ザレた岩場をがっつり下る。トレースは一旦左に下って、岩場を迂回して右手に巻いている。




下ってきた岩場。見た目ほど難しくないけど、解釈には個人差があります。




で、これが犬返しか。って事は犬以上の身体能力が必要とされるのか。これは気合を入れねば(-""-;)   って思ったら見た目よりずっとイージーだった。トレースは直登せずに右に巻いていく。




宮指路岳。仙ヶ岳から丁度1時間。ここで初めて登山者に会った。大体予想通りのコースタイム




宮指路岳から北。鎌ヶ岳が見える。




宮指路岳から南。仙ヶ岳と歩いてきた尾根。なるほど、確かに東と西にピークが有る。




宮指路岳から北、小岐須峠までの登山道は明瞭でとても歩きやすい。こんな感じなら入道ヶ岳まで歩けそう。




小岐須峠をスルーして、水沢峠方面へ進む。標識には「水沢峠(難路)」って書いてあったけど、イワクラ尾根出合いまでは非常に歩きやすい。ペース上がる。




サクサク歩いて、イワクラ尾根出合い。ここから右(東)に曲がって入道ヶ岳へ向かう。過去に一度歩いているからルートの状況は大体分かる。




イワクラ尾根は急激なアップダウンを繰り返す。岩場を抜けたり、痩せ尾根を歩いたり、変化に富む。面白い反面体力と時間を消耗するから入道ヶ岳まで歩くかどうか悩んだけど、時間と体力に余裕が有るから歩いてみた。




前回歩いた時はガスって全然眺望が得られなかった。今日は良く見える。イワクラ尾根の至る所から鎌ヶ岳、御在所が見えて楽しい。よそ見してうっかり落っこちない様に。




こういう壁の様な岩場とか。90分間の大人のアスレチック。




視界が開けた。入道ヶ岳だ。向こうに山頂の鳥居が見える。




開放的で気持ちいい(・∀・)




鎌ヶ岳、御在所、釈迦ヶ岳見えるよ。




入道ヶ岳。宮指路岳から2時間15分。食事休憩を除くと2時間くらい。入道ヶ岳は登山者多いかと思ったら、山頂に1人居ただけ。あれれ?みんな登ってないの?




入道ヶ岳から、今日歩いてきた山々。左が野登山、双子の山が東仙ヶ岳と西仙ヶ岳、右端が宮指路岳。のんびりのはずが、結局がっつり歩いてるやん(´_`。)




入道ヶ岳から小岐須渓谷山の家方面に下るには、二本松尾根ルートを下る。下山口は鳥居のすぐ脇に有った。入道ヶ岳は登山道が沢山あって交錯するから心配だったけど、すぐに分かった。




沢山人が歩いているんだろう。登山道は明瞭。一部ガレ、ザレの斜面が有ってスリッピー。




避難小屋完備。扉は有りません。




あぁやれやれ下って来たよ。今日も良く歩いたよ。さて、駐車場何処かな?って思ったら下山ルート間違えた(-""-;)   二本松尾根ルートを下れば良いと思ってたら、途中分岐が有って「滝の谷ルート」へ入らなきゃいけなかったらしい。がっつり下って椿大社まで来て気がついた・・。椿大社から小岐須渓谷まではぐるーっと回り込んで歩かなきゃいけない。登山道分岐までは40分って書いて有るから、少し歩けば分岐まで戻れるだろう。




って思ったのが甘かった。分岐は標識の「5」まで登り返す。けっこうがっつり登り返す。下る時に道を譲ってもらった登山者と再び「こんにちは」する気まずさ・・・(-""-;)




そして「滝の谷ルート」の不明瞭さ。一般登山道だから二本松尾根ルートと同等のイメージだったけど、こちらは歩く人が少ないんだろう。




バリエーションルート?




沢を何度か横断する。雨天や雨上がりは歩けないかもね。




トイレ脇に出てきた。登山口だけは立派(笑)




もっと早く戻るつもりが、かなりがっつり歩いた。(間違えたから)今日もよく歩きました(´_`。)










ルート
野登山 一ノ谷ルート
登山口はとても分かりやすい。序盤も比較的歩きやすい。尾根に出るまではトレースが有ったり無かったり、間違えた踏み跡や獣道と交錯してたり、更に沢の支流が有って進む方向を見失いそうだったり、ルートが鋭角に向きを変えたり、迷いそうな条件満載。かろうじてマーキングは有るけど、古くて劣化してる。コンパス握り締めて地図とにらめっこする様な事は無かったけど、マーキング無しで歩き通せる自信が無い。
加えて最終的には林道に出る。あんなルート歩いた末に林道かよ!しかも野登山ショボ!っていう精神的痛恨の一撃。何物にも屈しない勇者しか進むことの出来ないルート。僕はもういい。





仙ヶ岳 仙鶏尾根ルート
一部痩せ尾根や岩場が有るものの、取り立てて特筆するべきルートでもない。というか起点が林道なんだけど。仙ヶ岳の東のピーク付近は見晴らしが良くて良いけど、このルートでなければ行けないという訳でもない。




仙ヶ岳〜宮指路岳 県境尾根
小社峠までは明瞭で歩きやすいルート。恐らく仙ヶ岳に登る大半の登山者はこのルートを歩くんだろう。小社峠から宮指路岳間も歩きやすいものの、一部ザレた岩場や犬返しの険などの気を遣うポイントが有る。特に犬返しは宮指路岳直下なので、仙ヶ岳から宮指路岳を周回するルートを取る場合は注意が必要。




宮指路岳〜イワクラ尾根出合い
明瞭で路面も歩きやすい。時折見晴らしの良いポイントも有って、軽快に歩ける。周回する場合はここでタイムを短縮させる。



イワクラ尾根〜入道ヶ岳
急峻なアップダウンを繰り返す。岩場や痩せ尾根等がめまぐるしく変化して面白いルート。天気が良ければ道中から御在所や鎌ヶ岳を頻繁に望む事が出来る眺望の良い尾根道で、気持ち良い。ただ、ここを歩くという事は既に一山二山歩いているという事と、その先も行程が続くという事になる為、残りの体力と時間の綿密な管理が必要。




入道ヶ岳 二本松尾根ルート/滝の谷ルート
入道ヶ岳へ登る登山道は幾つも有って頂上付近で交錯する。特にガスって視界が悪いと進むべき方向を見失いかねないので、自分が歩くルートをしっかり確認する必要が有る。
二本松尾根ルートは良く歩かれている様で、明瞭で大半は歩きやすい。一部ザレ、ガレの斜面の割りに階段状の足掛かりが無くて滑りやすい個所が有る。特に下りは注意。
滝の谷ルートはあまり歩かれていない様で、トレースが薄い所が有るのと、足を滑らせたら谷に滑落する様な個所も有る。幾度か沢を横断したりするので、マーキングをしっかり確認しないとルートを見失いかねない。二本松尾根ルートの様に極めて明瞭なルートではなく半バリエーションルート的な感じなので、疲労して時間も差し迫った下りで使うのは歩き慣れた人以外は止めた方が良い。
でも、とても歩きやすいハイキングコース的な登山道から、アドベンチャー的な半バリエーションルートまで有る入道ヶ岳は色んな楽しみ方が出来て良いと思った。







今回入道ヶ岳からの下りのルートが心配だったんだけど、明瞭な登山道だったから油断した。ルートに分岐が有るのを見落としてしまって、途中から違うルートで下ってしまった。明瞭なルートでもしっかり地図を見て、自分が今何処に居て、何処を目指しているのか確認しなきゃいけない。



のんびり歩いてゆっくりしようって思ったのに、結局がっつり歩いてる。低山だと1つ登るだけでは呆気なさ過ぎて、2つ3つ縦走しないと気が済まなくなってる。とは言うものの、低いから歩きやすいという訳でもなくて、不明瞭だったり歩きにくい路面だったり、そこそこの難易度が有って、こんな事を繰り返してたらいつか取り返しのつかない事になってしまうんじゃないかと心配になる。
なんて事を思いながら、仙ヶ岳の南の尾根面白そうだなぁ(´_`。)