- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: 単行本
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★★★☆☆
レビュー
よく有るであろう極普通の熟年層を描いている。恵まれた環境ではなくて幸せばかりを描いている訳でもなくて、先の見えない不安と閉塞感が妙にリアル。面白いといえば面白いんだけど、だからと言って何か強烈に残るものでもなかったから評価は普通。登場人物の年齢が60歳前後なので、ある程度歳くった人じゃないと楽しめない内容だと思う。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/08/05
- メディア: 文庫
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★★☆☆☆
レビュー
この作者の作品は相変わらず甘い。ちょっと甘過ぎてくどい。先に「55歳のハローライフ」を読んだから余計にそう思うのかもしれない。
内容は電車に乗り合わせる登場人物がそれぞれ少しずつオーバーラップしながら関わり合う話で悪くは無いんだけど、余りにも上手い展開と、誰もが好青年で淑女過ぎて「あぁこれは理想像なのね」っていう思いが絶えず付き纏って感情移入は難しい。
読んでいて、これは何かに似てる。何だろう?コミック?って思ってたんだけど、ようやく分かった。「恋愛シミュレーションゲーム」だ。ベタな展開。上手い具合に立つフラグ。そんな事一生言われる機会無いだろうっていう激甘なセリフ。そう、これは夢見る少女(もしくは少年、もしくはかつて少女だったけど今でも夢見てる女性?)が読む小説。見下したり否定する訳じゃなくて、いくつになってもこの小説を楽しめる人はとても幸せなんだと思う。映画化されたって事は共感する読者が多いという事だし、幸せな人がそれだけ沢山居るっていうのは良い事なんだろう。