シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 三菱 i−MiEV











奥さんが乗ってる三菱アイにリコールの通知が来た。ディーラーに修理に出すと、作業に2時間ほど掛かるから代車を用意してくれた。代車もアイか。って思ったら、i−MiEV(電気自動車)だった。げ! 面白そうだけど、電池気にしながら走るの嫌だなぁ。でもまぁ2時間程度だし大丈夫か。一応走行可能なおおよその距離を尋ねると、大体100km程度らしい。


外観はガソリンエンンジン車と変わらない。デモ車(試乗車?)は側面にコンセントの柄がデザインされていたけど、これはレンタカーらしく至って普通。




後ろから見ても変わらない。マフラーが無いのとバックドアのロゴの下にMiEVって付いているだけで、よほど車に詳しい人じゃなければ気が付かないだろうね。




イグニッションキーも同じ。当たり前だけどキーを回してもキュルキュル言わなくて、READYという表示ランプが点いて運転可能状態になる。
インパネもほぼガソリン車と同じ。回転計の代わりに出力状況のモニタが付く。アクセル踏むと針が右に振れて電気使ってます表示に、アクセルオフで左に振れて回生電力で充電してます表示になる。あと、細かい所で燃料計の代わりの充電メーターのガソリンスタンドマークが給油ノズルではなくでコンセントになってる。




ランクルームに充電ケーブルが置いてある。エヴァンゲリヲンみたいなケーブルで、かなりゴツい。コンセントの差込が特殊なので、家庭用の100Vには差さらない。




給油口の代わりに充電コネクタ。反対側はガソリン車だとファンの吸気口があるけど、i−MiEVは化粧蓋。




ボンネット内はガソリン車と変わらない。バッテリー、クーラントのリザーバータンク、ブレーキのリザーバータンク、ウォッシャー液タンクなど。電気自動車なのに、通常の鉛バッテリーが有る。




ランクルーム下部の通常エンジンが有る所には電装品。クーラントのリザーバタンクが有る。モーター駆動でも水冷なのかな。




後部の下を覗くと、エンジンの代わりにモーターが見える。






インプレ
ウチのiはノンターボのガソリンエンジンだけど、丁度それ位のパワーフィールで違和感がない。音は極めて静かで最初は戸惑うけど、すぐに慣れてしまう。ロードノイズはそれなりに有るので遮音性の高い高級車の方が静かかもしれない。外観もフィールもガソリン車に対して違和感を感じさせないのはガソリンエンジンに慣れ親しんできた保守的な人には受け入れやすいだろうけど、電気自動車ならではというメリットは感じにくい。
良いと思ったのはアクセル踏み込み始め、初期のフィールがとてもリニアで極めてスムーズな操作が出来ること。ガソリンだと踏み込み始めが荒っぽくて、繊細なアクセルワークしても唐突過ぎてがさつな感じがしてしまう。この辺りはセッティングの問題かもしれないけど。
イマイチと思ったのは、まず航続距離が短過ぎる。2時間の作業のはずが結局6時間半待たされて、その間に用事でちょこちょこ走ったんだけど、2/3くらい減ってしまった。短距離でも毎日充電しなきゃいけないというのはかなり面倒くさい。あと、スムーズなブレーキングには慣れが必要。アクセル放すと充電を開始して減速が掛かるんだけど、ブレーキを踏むと充電の減速にブレーキの減速が加わるから一瞬ガクッとなる。アクセルオフからブレーキング始めは繊細な操作が要る。これは多分ハイブリッドでも同じだろうけど。
あと、電気で走行してますっていう「ミョンミョンミョンミョン・・・」っていう警報音がイマイチだよね。電気自動車なんだからさ、「キュイィィィ−−−−−ン!」とか言って欲しいよな。そうすればもうちょっとテンション上がるんだけど。


正直なところ、メリットよりもデメリットの方が大き過ぎると思うし、恐らくメーカーもそこまで本腰入れて作ってない気がする。だってあまりにも保守的過ぎるから。先進的な物を作ると採算取れないだろうし。ただ、数時間の代車として乗れたのは良い体験出来たと思う。