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目指すのはジャンガリアンな生き様

 進路 懇談










高2の娘の三者懇談に行ってきた。奥さんが、「仕事休めるなら行ってこい」って言う。僕もそんなにプラプラ休める立場じゃないんだけど。どうせ休むなら山登りに使いたいんだけど。なんて事はおくびにも出さず、じゃあ行くよ。3年になって受験間近になるとより込み入った話になるけど、2年の今ならさほど切迫した状況でもないから気軽に行けるだろう、という計らいなんだと思う。子供の事とか、学校や先生の事とか、関わる機会少ないから。
かと言って、僕もさして子供に対して悩んでいる事とか困っている事とかも無くて話す事も無いんだけど。ある程度の進路希望も決まっていて、後はもう本人がやるべき事をやるしかない訳で、だから本人のモチベーション次第だと思います、としか言い様が無い。
高校から先っていうのは「教えてもらう」というスタンスではなくて、「金を払ってでも学ばせて欲しい」っていう強くて前向きな意欲が無いといけない。「自分はコレについて知りたい」っていう強いモチベーションが。特化した学科なら尚更に。それだけの意欲が無ければ、仮に合格して通えたとしても何も得られないと思う。逆にもし強烈なモチベーションが有ったとしたら、大学に合格しなくても他の道を探し出せるんじゃないかと思う。それは、僕自身が学生の時に「教えてもらう」というスタンスでしかなくて、結局何も残らなかったから。そんな話を少ししたけれど、元来地道な努力とか継続した集中力とかが苦手で、嫌な事や興味の無い事はなるべく先延ばししたいという僕の性格を見事に受け継いだ娘に、頑張って毎日勉強しようって言っても無理な気がする。
先の事など分からないよ。子供が決めた進路にしても、今17歳の子供が考えられる事といえば物心ついてから10年ほどというとても限られた自分の経験の中で一番興味を持った事に過ぎなくて、それは世の中に有る膨大な物事の中のほんのひとかけらでしかないんだから。この先もっと違った対象に変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。世の中のいろんな事やいろんな人、いろんな生き方を知るきっかけとして、進学出来たら良いんじゃないかとは思う。そして、今までのもの凄く限られた範囲の、限られた物事しか見せてあげられなかった事は残念だと思う。世の中には自分が知らないだけでもっと面白い事や、もっと自分に向いている事が沢山有るはずで、それを探し出したり理解したりする為には、やっぱり基礎的な学力は有った方が有利だと思うんだよ。

多分、奥さんも三者懇談では僕に何も期待していなかったんじゃないかと思う。何か相談したい事が有れば、僕を行かせたりはしないだろう。ただ、子供は学校が好きで、先生や級友が好きで、毎日楽しく過ごしているっていう事だけで僕は充分な気がした。子供に興味が無いとか、進路を真剣に考えていないとか、とりあえず懇談に参加しておけば子供に関わっているというスタンスを誇示出来るとか、そういう事ではなくてね、色んな物事が起きる今この時に楽しいと思える事はとても幸せな事で、今現在の価値観などこの先一瞬で崩れてしまうかもしれないんだから。










13歳のハローワーク

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大人になる前に身につけてほしいこと (YA心の友だちシリーズ)

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