シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 良い子とプール









盆休み最終日、子供とプールに出かけた。最終日って言っても僕はずっと仕事で、16日だけかろうじて休めたというだけの事。子供は「空いている所が良い」って言うものだから、色々考えた末に少し離れた市営プールに出掛けた。スライダーも有るのに空いているんだけど、お盆の時期でもやっぱり空いていた。空いていたのは良いんだけど、子供もさすがに中学、高校にもなると無邪気にスライダーで喜ぶ様な年頃でもなく、かといって真剣に泳ぐ訳でもなく、というかロクに泳げないんだけど今の学校って中1までしか水泳の授業が無くて既にウチの子供達は体育で水泳をやる事も無く今更泳げなくても大して困らないんだよね。それで、長女、次女、僕の3人で手持ち無沙汰に「水遊び用」のレーンでプカプカしたりブクブクしたりしてたんだけど、一体何やってんだか。
プールでも行かない?って言ったのは僕からだった。本当はもっと色んなイベントの提案が出来たら良かったんだけど、今の時期は何をやるにしても暑過ぎるのと、海は嫌だって言うし、休みが1日しか無かったって事で、こんな安易な提案しか出来なかった。そもそも子供はもう数年来泳いでいなくて、着れる水着が無いって言う。仕方が無いな。って思ってたんだけど、朝起きたら水着が用意してあった。とりあえず奥さんの水着を着るらしい。だから、子供たちもまるっきり行く気が無かった訳ではないと思う。
だけど、手持ち無沙汰にプカプカブクブクしていると、これじゃ僕が子供たちを連れて来たのか、子供たちが僕に付き合ってくれているのか分からない。子供達は子供達で、休日の僕に付き合ってくれているのかもしれない。中学になっても高校になっても全く反抗期の気配を見せない子供達は、ちょっと良い子過ぎるかもしれない。
ホームセンターの特設コーナーには浮き輪やビニールプールが展示されていて、「あぁ昔は良くプールで遊んだよね」ってつぶやいたら、「そうだね。家の前でやってたね。」って子供はそれを覚えていてくれた。汗だくになって虫捕りに行ったり夜更けに虫探しに行ったり、夏休みは子供にとってスペシャルでハッピーでなければいけない。だから夏の思い出を子供達に作ってあげたいって思うものの、夏休みの子供との思い出を懐かしむ様になってしまった僕は、そろそろそういう役目から外れていくべきなのかもしれない。
そんな事を、耳に水が入ってボーンとしている頭で考えてる。