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目指すのはジャンガリアンな生き様

 御池岳 鞍掛橋から鈴ヶ岳周回







コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。





2015年9月21日(月)晴れ時々曇り
鞍掛橋からのルートで御池岳へ登る。鈴ヶ岳に登り下山。






07:55 鞍掛橋 無風 15℃
08:05 分岐 登山ポスト 無風 15℃
09:10 登山道出合い 無風 15℃
09:35 鈴北岳 微風 17℃
10:10 御池岳 無風 15℃
10:20 奥の平 弱風 15℃
10:50 奥の平の奥の平 微 16℃
11:35 奥の平 微風 17℃
11:45 御池岳 微風 16℃
12:15 鈴北岳 無風 16℃
12:40 鈴ヶ岳 無風 16℃
14:25 分岐 登山ポスト 無風 18℃
14:35 鞍掛橋 無風 19℃










駐車場発〜駐車場着 13.9km 6時間40分(休憩含む)
駐車場標高:418m 最高点:1247m 標高差:829 累積標高登り:989m
道中の飲料水 2.2L(お茶1.5L ジュース0.5L コーヒー0.2L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー(未着用) 防水防風パーカ(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(薄)
靴 トレッキングシューズ
他 ゲイター 帽子 グローブ





好天の連休だけど連休を使って独りで山には行けないので、1日だけ使って近場の山を登る。御池岳を選んだのは冬に備えて積雪期のルートの下見をしておきたかったから。無雪期なら楽勝だろうと思ってたら寄り道した分結構歩いた。
道中ヒルの被害は無かった。





アクセス
岐阜方面からだと、国道365号を三重県方面へ南下。国道306号へ右折して鞍掛峠へ。鞍掛トンネルを抜けて滋賀県側を下ると鞍掛橋。ヘアピンカーブの橋。国道306号は急勾配の峠道。片側1車線の綺麗な道だけどカーブが連続する。国道306号は冬季は閉鎖されるので、滋賀県から周ってアクセスする事になる。






今回のルート
山旅ロガーでGPSのログを取り、カシミールで表示させています。
GPSデータはこちら
無雪期は国道を車で通れるので鞍掛トンネルまで車で行き、そこから尾根に出るのが一般的な歩き方になる。冬は鞍掛橋に有るゲートが閉まって通行止めになる(積雪でとても車は通れない)ので、御池岳、鈴北岳方面に登ろうとすると鞍掛橋付近からスタートする事になる。鞍掛橋から林道を進み尾根を登る。鞍掛峠(トンネル)からのルートと合流し、鈴北岳を経て御池岳へ。下りは鈴ヶ岳の鞍部から下山したけど不明瞭で非常に歩きにくい。
ちなみに国道がゲートで閉鎖されていても歩くことは出来る。国道を歩くから迷う心配は無いけど距離は長くなり、積雪期は一般的には歩かれていないよう。
参考
御池岳・鈴北岳方面 積雪期(途中まで)
御池・鈴北岳残雪期







ヘアピンカーブの奥が林道。近場だし行程も長くないから早朝にスタートする必要も無いんだけど、一般登山道を歩かないから時間に余裕を持ちたい。8時前にスタート。






アルミ脚立を上り、土嚢の脇を抜けていく。大きな落石が。大きく崩落している。






20分ほど歩くと橋が有って分岐。脇に登山ポストが有る。こんな所を無雪期に歩く人居るんかいな?って思ったら登山届け入ってる。というか登山ポストの扉壊れてるんだけど。個人情報ダダ漏れだけど、そもそもこんな所まで来る人居ないから良いのか? でも女性のソロとかだと、本名から住所から年齢から筒抜けになっちゃうよな。あとプリントアウトした物だと雨で滲んで読み取れなくなるとか。登山届けを提出させるなら、相応の管理が必要だと思うんだけど。ちなみに僕は出してない。代わりに自宅に歩くルートを記載した地図を置く様にしてる。「滋賀から御池岳に行く」って言うだけじゃ今回のルートは想定出来ないだろうし。






登りは橋を渡って進む。すぐに大きな落石が有って行き止まり。ここから右手の尾根に取り付く。






いきなりな登山口(笑) アドベンチャー感満載だな。こんな斜面、積雪期に登れんの?






斜面登ると意外にしっかりした登山道になる。そして分岐。尾根をトラバースしていく直進路と、右の尾根に登っていく道。どちらもマーキングしてある。冬なら尾根だろうな、って事で右に登る。






こんな時期だから藪漕ぎも覚悟してたんだけど、あれれ?意外にまともな登山道。蜘蛛の巣を払いながら進む。






1本目の鉄塔に出た。これは送電線の巡視路なのか。






向こうに国道306号が見える。国道を通ればこんな所を歩かなくても鞍掛峠(トンネル)まで行ける。無雪期にここを歩くのは相当な物好き。






これって超高圧電線だよなぁ。斜面に鉄塔が建っているから、電線までの距離は意外に低い。さすがに背伸びしたりジャンプしたりストック伸ばした位では届かないけど、Uの字に下がってるケーブルも活線だからね。






2本目の鉄塔に出た。






鈴ヶ岳方面の尾根。送電線に沿ってゲレンデみたいに伐採されてる。送電線が木々に触れない様にしてるんだね。あの辺りなら歩きやすいかな?とか思案してみる。






鉄塔を抜けて尾根を登ると岩場が。岩場は巻かずに登るみたいだね。






若干不明瞭な所も有るものの、思った以上にしっかりした登山道。






小さな秋みつけた。小さ過ぎて食えない。






登りきった。鞍掛峠から鈴北岳に向かう登山道にぶつかる。標識は無いから、知らない人はここに分岐が有る事に気付かないだろうな。






晴れ。霊仙と伊吹山が良く見える。開放的で気持ち良い登山道。






随分手前で合流するんだね。鈴北岳までまだ結構登る。朝から歩いている人がちらほら。






北岳直下の急登。といっても急な登りってここ位しか無いんだけど。






木製の階段が整備されていた。ありがたい。雨上がりとか、もう少し寒くなると霜柱が溶けてぬかるんで最悪なのよね。






階段を見下ろす。開放的な尾根が続く良い道。






階段登れば山頂かと思ったらまだ先だったというトラップにハマりつつ、もうすぐ鈴北岳






1時間半ちょいで鈴北岳。琵琶湖見える。






北は霊仙と伊吹山方面。あちらも登山者多そうだな。






向かう御池岳。ぼんやりした山容。






日本庭園(フラットな地形)に下る。平坦で楽チンだね。






トレースが交錯するけど標識で左へ。






一面苔。先にペアの登山者が歩いてる。






池のほとりを抜けていく。趣の有る池。






コグルミ谷との分岐で右に曲がって登山道を進む。ロープが張ってあったりして以前より分かりやすくなってる。






木々に鹿避けネットが設置されてる。一面の木々にネット。相当な手間だよな。でも獣害深刻なんだろうな。






御池岳山頂。スタートから2時間15分、鈴北岳から35分。眺望はそれほどでもない。登山者はちらほらだけど、御池岳は良く歩かれているから詳細は書くまでも無いかな。






御池岳から奥の平に向かう。途中に木和田尾(三重県側)から登ってくるルートが有るはずなんだけど、標識も明瞭なトレースも無い。御池岳って結構アバウトなのね。






林を抜けた。奥の平が見えた。朝だからか登山者居ない。






奥の平。スタートから2時間半位、御池岳から10分ほど。






360度眺望が得られる。御在所方面。御在所山頂はガスの中。御在所も混んでそうだな。






ボタンブチを見下ろす。今回はボタンブチはいいや。






奥の平から南にマーキングが施されてる。積雪期に白瀬峠から真の谷から直登しようとすると、奥の平よりももっと南に出るはず。一度どんな感じなのか見てみよう。






奥の平の先にも平らな地形が見える。あの辺りに出るんじゃないかな。行ってみる。






トレースが有る。歩いている人は居るみたいだ。ただ途中不明瞭な所が多々出てくる。






林を抜けて原っぱに出た。開放的でだだっ広い。カメラに収まらない。






原っぱを抜けて終端。藤原岳が目前に見える。でも間には深い谷間が有って直線的には行けない。






東には木和田尾ルートの白瀬峠(真ん中のくぼみ)。あそこから下ると、丁度この辺りに登ってくるんじゃないかな。






軽く食事して戻る。向こうに割と新しいマーキングが有るから戻るポイントが分かるけど、この原っぱガスったら嫌だなぁ。






原っぱを振り返る。軽く迷って焦った。うろうろ歩くと方向を見失う。地図とコンパスは必須。






サクッと鈴北岳まで戻る。どうやって下るか思案。登ってきたルートで戻るのが確実だけど、鈴ヶ岳経由で下れないかな。






振り返って御池岳(右)と鈴北岳(左)。登山者はそこそこ歩いてる。






北岳から鈴ヶ岳への序盤は割と明瞭で歩きやすい。マーキングも有り。






途中デカい穴ぼこが。深さ1.5m位有るかな。落ちたらシャレにならないけど、テープでマークされてる。






一旦下って、鈴ヶ岳へ登りかえし。マーキングは有るけどトレースは薄め。






北岳から25分ほどで鈴ヶ岳。御池岳のついでに足を伸ばしても良いけど眺望は良くないし、結構なアップダウンが有る。






鈴ヶ岳山頂から尾根沿いに下れないかなって覗いてみたけど、歩かれている感じはしないなぁ。






鈴ヶ岳から西にはルートが続いてる。尾根沿いに歩けるみたいだけど、歩く人はそれ程多くなさそう。






下山ルートどうしよう。国土地理院の地形図には鈴ヶ岳のコルから谷沿いに下るルートが記載されてるんだけど、どう見ても歩かれた様な形跡は無い。尾根を下るか谷を下るか。悩んでいると、谷の藪の中に標識が。やっぱりこれルートなのか。






まかりなりにもルートなら歩けるだろう。って思ったものの、なんじゃこれ。ルートかよ。綺麗なのは標識だけ。嫌だなぁヒル出そうだなぁって思ったけど、出なかった。






とりあえず谷沿いだから、谷に沿って下れば下山出来るだろう。不明瞭な場合、谷沿いに下るのはセオリーに反するけど一応登山道だし。でも延々と岩ガレの下り。先日の白出沢の悪夢を思い出す。膝大丈夫かなぁ・・・。乾いた岩なのに乗ると良く滑る。靴底の泥で滑るのかな。気を付けているにも関わらず数回転んだ。






歩いてないよね。これ誰も歩いてないよね。つーか、僕もこんなルート?歩きたくないよ。






白出沢ルートって言うよりも、藤原岳の坂本谷レベルだなこりゃ。登山道レベルじゃない。






途中1つだけ谷の斜面にマーキングテープを見かけた。斜面をトラバースしていくのか?って思ったものの、どう考えてもトラバース出来そうな斜面じゃない。滑落するくらいなら谷底歩いた方がマシだよ。






沢と合流する。水が流れてるからちょっと歩きにくくなるんだけど。






沢を少し下ると登山道の標識が。やっぱり登山道なんだ(笑)






やれやれ、やっと歩きやすくなった。






って思ったら崩落してる・・・。あちこち崩落してる。かつて登山道だったというレベルで廃道に近い。






朝の分岐(登山ポスト)に戻ってきた。橋を渡らずに直進していくと、このルートに入るらしい。






戻ってきた。登山者の車は他には居なかった。バリエーションルート歩いた割には比較的順調だった。膝が持って良かった。








ルート
鞍掛橋〜鈴北岳
一部不明瞭な個所が有るものの、大半はトレースのついた比較的歩きやすい登山道。ただ、鞍掛峠まで車で通れる時期に歩くだけの価値が有るのかは疑問。冬に滋賀県側から歩く定番ルートみたいだけど、急斜面も有るので苦労はしそう。


北岳〜御池岳
登山道に沿ってロープを設けたり、概ね明瞭。ただ、個人的には御池岳は難しい印象。というのは、ルートが尾根沿いとか谷沿いとか明確な地形に沿ったものではなくフラットに近い地形なのと、何処も似た様な地形である事、そのわりにルートは微妙に方角を変えながら進行する事などから、行き先を見失いやすい。視界が悪かったり、おしゃべりしながらボーっとして歩いているとルートを外す恐れがある。


奥の平〜奥の平の奥の平
面白い場所なんだけど、歩いている人は少なめでトレースもかなり薄い個所が有る。マーキングも最低限。フラットで方角を見失いやすい。今回軽く迷った。地図をコンパスは必須で、おかしいな?って思ったらすぐに進行方角を確認する事をお勧めする。ルートファインディングの練習には良いかもしれない。奥の平からはえげつないアップダウンは無いので、時間に余裕が有るなら足を伸ばしてみるのも良いと思う。


北岳〜鈴ヶ岳
一部不明瞭な個所も有るものの、基本尾根沿いだから歩きやすい。鈴北岳から真っ直ぐ直進する様に思えるけど、実際は大きな穴ぼこ付近で進行若干方向を変えている。紅葉が終わると落ち葉でトレースが分かりにくくなる。鈴ヶ岳山頂は眺望も得られない為、登頂するよりは眺めた方が良い山の様な気がする。登山者は少ない。


鈴ヶ岳コル(ヒルコバ)〜鞍掛橋
地形図にも記載が有るので、かつてはちゃんとした登山道だったんだと思う。今は歩く人はほとんど居ない様で廃道に近い。岩ガレの沢でとても歩きにくい。唯一の救いは沢沿いなので迷わないという事のみ。下りはYの字に合流する沢を下るので良いけど、登りの場合はYの字に分岐する沢を登る事になり、向かって右の沢を進む。わざわざこのルートで登る物好きも居ないと思うけど。





感想
積雪期になると夏のルートは歩けなかったりしてあまり参考にならないんだけど、全く歩いた事が無いルートをぶっつけ本番で歩くのもリスクが高い。他の人の記事を見ると積雪状態じゃなくても歩けそうだったので、今のうちに下見をしておく事にした。定番のルートは無雪期では思ったよりも簡単だった。もっとルートファインディングや藪で苦労するかと思ったけどそういう事で悩まされる事はなかったけど、無雪期に登る意味も無い気がする。逆に積雪期にあの斜面を歩けるのか心配になる。そろそろまともなスノーシューを買わなければいけないのかも。
鈴ヶ岳からの下りは情報が無くて、下るべきかかなり悩んだ。ただ谷沿いだから谷を歩く事が出来れば迷う心配が無いのと、他の人に記事で途中までは歩かれていたからある程度下れば歩き通せるだろうという確信は有った。下りで失敗すると最悪登り返す必要が有るから、進むべきか悩む。難しいルートは登りの方が良い。登れなくても引き返せば良いから。
面白い事無いかなって考えていると、ついつい危なげな領域に足を突っ込んでしまう。次はどうしよう。







参考にさせてもらいました
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-594681.html