シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

養老山 笙ヶ岳 (表山 裏山経由)

コースタイムや状況、使用道具類等の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠ける物です。参考にされる場合は充分注意して下さい。

 

2016年5月8日(日)晴れ
笙ヶ岳 養老山に登る。

 

 

07:10 養老公園駐車場 無風 14℃

07:30 尾根取付(登山口)

08:50 表山

09:30 裏山

10:15 笙ヶ岳 無風 15℃

11:35 笹原峠 微風 15℃

11:45 小倉山 微風 18℃

12:00 養老山 無風 17℃

12:20 小倉山 無風 17℃

12:45 笹原峠 微風 17℃

12:50 三方山 微風 17℃

13:20 登山口(堰堤部) 無風 18℃

13:30 滝の上駐車場 無風 18℃

13:50 養老公園駐車場 無風 21℃

 

 

 

駐車場発〜駐車場着 14.9km 8時間35分(休憩含む)
駐車場標高:123m 最高点:908m 標高差:875 累積標高登り:1165m
道中の飲料水 1.8L(お茶1.0L ジュース0.5L コーヒー0.3L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー(未着用) ソフトシェル(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(中厚)
靴 登山靴
他 グローブ 帽子 サングラス

 

 

GWは仕事で山に行けなかった。日曜日だけ空いたので出かける。中途半端な時期と中途半端な時間で行先に悩むんだけど、良い機会だから気になっていた笙ヶ岳に登ってみる。養老公園から三方山経由のルートではなく、一つ北寄りの尾根から登り、表山、裏山を経由するルートを使う。

 

 

アクセス
養老公園(養老の滝)を目指して下さい。

滝の上駐車場は週末1000円、平日は500円(多分)。養老公園駐車場は300円。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

養老公園駐車場を起点に、表山、裏山を経由して笙ヶ岳を目指す。のち小倉山、養老山に登って周回して下山。

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

 

 

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笙ヶ岳へのルートは不明瞭そうだから早めにスタートする。朝7時の駐車場はまばらで、係の人も居ない。でも帰りに駐車料金払ってね通知される。

 

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良い天気やで。レッツ笙ヶ岳。先日遭難してたけどな(-""-)

 

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駐車場から登山口までがわかりにくい。養老の滝方面に歩いて公衆トイレを過ぎた所を右に登り、滝の上駐車場へ向かう林道まで歩く。小さな池ときれいな水路を横目に進む。

 

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滝の上駐車場に向かう林道のヘアピンカーブに登山口が有る。赤リボンのマーキングが有るから分かりやすい。

 

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と、登山口横に3台ほど停められるスペースが。ここに停めれば良かった。

 

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バリエーションルートだと思って覚悟してきたんだけど、意外に明瞭で歩きやすい。

 

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藤の花と三方山方面の尾根。良い天気。暑い。

 

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痩尾根に出た。尾根を抜ける風が心地良い。

 

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何だか凄く良い感じなんすけど。

 

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良い眺めなんすけど。って言いながら、結構急登なのです。急登~フラットを3、4回繰り返す。

 

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1時間40分で表山。標識は無い。眺望も無い。ここまでは一部不明瞭な所も有るものの、尾根伝いなのとトレースが有るので分かりやすかった。

 

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そんな訳で今回は楽勝かと思いきや、表山から裏山に向かうルートが全く分からない。トレースもマーキングも無い。木々の隙間からかろうじて裏山とおぼしきピークが見えるだけ。地図をコンパスを使い裏山を特定して進路を決める。一旦下ると木々で裏山は見えなくなる。

 

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表山、裏山の鞍部。明るくて広くて歩きやすい反面、どうとでも歩けるからルート取りに悩まされる。地図とコンパスは必須。ここから裏山へ登り返すんだけど、一見歩きやすそうな斜面に見えて、トレースが無いからスリップダウンして登れない。

 

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裏山。表山から40分だけど、迷ってる。裏山は良い眺め。向こうに伊吹山が見える。

 

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濃尾平野一望。良い天気。

 

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目指す笙ヶ岳方面。あれが笙ヶ岳かな?って思ったら、笙ヶ岳はあの向こうというトラップ。

 

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裏山から標高815m地点へ下る。上手く方角を見極めると、うっすいトレースが有って林道終点に出る。これ、前回歩いた所だな。

 

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で、林道終点から上手くとってもうっすいトレースを辿れたら、トラバース路に乗れる。これを外すととてつもなく歩きにくくなる。

 

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尾根を進み、ちょっとしたピーク。ここでルートは右(西)に曲がる。間違えやすい。絶えず笙ヶ岳の方向を念頭に置いてうっかり直進しないように。

 

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3時間ちょっとで笙ヶ岳。大体予想通りのタイムだったけど、相変わらず不明瞭なルートでもっと長く感じる。

 

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笙ヶ岳の眺望は良くない。予定通りのタイムなので、養老山まで歩く事にする。先が長いから小休憩。

 

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笙ヶ岳から養老山方面に向かう。とりあえずは旧牧場跡(林道コース)方面に向かう。裏山方面と違って、こちらはとても明瞭で歩きやすい。

 

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沢沿いのトラバースを経て、沢を渡る。足を踏み外すと2、30m落っこちそうなトラバースだけど、歩きやすくて気持ちいい。

 

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登山道分岐。上石津方面から登るルート(大洞登山口)が有るんだ。知らなかった。

 

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いや、なにこれ、素晴らしい。すごく良い感じの沢沿いの道。これがもみじ谷らしい。

 

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明るい雑木林の道を抜けて

 

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ちょっとした広場が。牧場跡?牧場にしては小さいような。テン場みたい。

 

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アップダウンを繰り返しながら開放的な尾根を進む。

 

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明るくて時折麓が見えて、気持ちのいいルート。

 

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笹原峠を経て小倉山へ。これまた開放的。

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小倉山。良い眺め。スタートから4時間半。さすがにくたびれた。

 

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小倉山から笙ヶ岳。多分左のピークが笙ヶ岳、右奥が表山と裏山。結構歩いたよ。

 

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小倉山に「養老山まで15分」って書いてあったので、養老山も登る。開放的な尾根道が続く。10分くらいで着くかと思ったら、キッカリ15分だった。思ったよりも遠い。

 

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テント張れそう。ツェルト持ってきて張る練習すれば良かった。

 

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養老山山頂は、縦走路から逸れて登る。うっかり標識を見落として直進しないように。

 

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縦走路から逸れるとすぐに養老山山頂。笙ヶ岳以上に眺望悪い。周囲全く見えない。小倉山まで戻って休憩する。

 

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休憩後、小倉山から下る。良い眺め。気持ちのいい道。

 

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ついでに三方山も。東方面の眺望は抜群。

 

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下ってきた。沢を渡る所はコンクリートで歩きやすくなってる。おかげで登山口も分かりやすい。

 

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養老の滝は観光客でにぎわってます。汗だくのおっさん独りでは気まずい(*´Д`)

 

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帰ってきた。駐車場も増えてます。登山者はぼちぼちで、思ったより少なかった。

 

 

ルート

養老公園~表山

急登を繰り返すものの、比較的明瞭で迷う心配は少ない。気持ちのいいポイントも点在するけど、全般的に雑木林の中を歩くため眺望は良くない。表山も眺望は期待できない。

 

表山~裏山

不明瞭。トレース、マーキングはほぼアテにならない。単純に下って登り返すだけだけど、どうとでも歩けるので進行方向をしっかり見極める必要が有る。地図とコンパスは必須。地図も1/10000でなければ読み取れない。

 

裏山~笙ヶ岳

尾根沿いである事と薄いトレースが有るものの、間違えやすいポイントも多くて難易度は高め。もみじ谷経由のルートと同じ感覚で入るとマジで迷う。バリエーションルートに慣れていない人は歩かない方が良い。

 

笙ヶ岳~笹原峠

今回のイチオシ。開放的な尾根、もみじ谷の雰囲気は素晴らしく、沢沿いのトラバースも綺麗で楽しい。このルートはとても良かった。

 

笹原峠~小倉山~養老山

登山者も多く、明瞭で歩きやすいハイキングコースレベル。登山口から序盤はガレたつづら折れを歩くので、うっかり石を落とさない様に。

 

表山~裏山経由で笙ヶ岳を歩いている人の記事は有ったりするのでそこそこ歩いている人は居るみたいだけど、もみじ谷方面からの一般的なルートと同じ感覚で進むとまず迷う。特に、もみじ谷方面から笙ヶ岳に登り、裏山~表山経由で周回して下るのはよほど慣れた人以外はやめた方が良い。迷ってから引き返す事も困難になる。地図とコンパスは必須で、ルートファインディングのスキルを要求される。時々養老山系で遭難事故が起きるけどほぼ笙ヶ岳付近で、先日も道迷いで遭難して亡くなっている。

ルートを外れると非常に歩きにくくなり、リカバリーするのに非常に体力を消耗するし、焦ると精神的にもプレッシャーがかかる。あれ?と思ったら面倒くさがらずに地図とコンパスで進路を確認するのと、体力と時間の管理は綿密に。

 

 

感想

以前、沢田(養老山脈北端)から笙ヶ岳まで歩き、不明瞭過ぎて散々な目に遭ったので覚悟をしてたんだけど、やっぱり不明瞭だった。ただ、悩まされたのは表山~裏山の区間だけで短かった為、体力や精神的に消耗する事は無かった。ルートファインディングの練習には丁度良いかもしれない。

以前森の友達Mックマさんから「もみじ谷は良いぞ」って聞いていたんだけど、その時はふーんって聞き流しちゃってごめんなさい。もみじ谷はすごく良かった。紅葉の時期だけじゃなく、今は新緑がとても綺麗で良かった。近くだし、また歩きに行きたい。

先日買った登山靴インソールを試す為に履いて行ったんだけど、これが酷かった。かかとが痛くなる。体力とか時間の限界の前に、登山靴でダウンするかと思って冷や汗かいた。

 

 

参考

笙ヶ岳 沢田から