デジカメを買いました。
キャノンS90の中古。2009年発売なのでもう7年落ちというデジモノとしては致命的なほどの古さのカメラを何でまた今頃手に入れたのかというと、そこそこ綺麗な写真が撮れれば良いから。自分なりの値段とパフォーマンスとの折り合いがその辺りだった。以前買ったアクションカムで写真を撮ろうかと思ったんだけど、モニタが無いので構図が全然イメージ出来なくて静止画には使い勝手が悪くてやめた。
デジカメを使うのはもっぱら山登りする時に風景や状況のスナップ写真を撮るくらいで、今まではオリンパスのμDIGITAL800という、これまた骨董の部類に入りそうな古いデジカメを使ってきた。画質うんぬんはともかく、防水である事と、アホみたいにバッテリーの持ちが良い事、起動と記録が速くてストレスが無いという事で、山の記録用としては申し分なかった。ただ、さすがに画質は望むべくもない。それでも、撮影できなくなる事を回避する為にこれからも冬場はオリンパスを使い続けるだろう。
画質の話になるとカメラが好きな人は途端にデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)を推してくるんだけど、そんな高額高機能(ついでにデカくてかさばる)カメラ僕には要らない。デジイチに迫る最新高級コンデジも要らない。それでも稀に、この景色を綺麗に残しておけたら、この空の感じを残せたら、とか思う事が有ったりもして、もう少し綺麗な写真が撮れるカメラが有ったら良いなと思った。だから、S90のほどほどな具合が良かった。
今まで使ってきたオリンパスμDIGITAL800(左)と、新たに手に入れたキャノンのS90。S90を手にした時に「うわっ小っさ!」って思ったんだけど、あれれ?意外にオリンパスと変わらない。S90は(当時の)ハイエンドだから大柄な物だと思ってた。これ位小さいと山で使うには便利だな。1000万画素と約4倍ズームというのもスナップ用途には丁度良い。
さすがに古いオリンパスは今時有り得ないほどの厚さ。これでも別に困りはしないし、防水だし、バッテリーが恐ろしく持つから重宝するんだけど。S90は実にカメラらしいカメラ。もうワンランク上にキャノンのGシリーズが有るけど、大柄なのと中古でも高額なのと、どうせAUTOでしか撮らないから僕の用途ならS90で良い。
背面。改めて見るとオリンパス使い勝手良かったな。格安だから山で使うのも気兼ねがないし。あまりにも使い勝手が良かったので予備機を買ってしまうくらい。なんかオリンパスの話で終わっちゃってるんだけど、これからS90で綺麗な画像撮れるかな。
写真は良い趣味だなとは思うものの、お金と時間を掛けて積極的にやりたいとは思わない。撮影が上手い友人が居たら重宝されるだろうな、とは思うものの、自分が率先してその役をやりたいとは思わないんだ。これはあくまで僕には必要が無いというだけで写真が趣味な人や高性能カメラを使っている人をどうこう言いたい訳ではなく、単に僕のモチベーションには繋がらないというだけで。
所詮は自己満足なんだ。それならば、下手くそでも山頂でスケッチした方が楽しそうだなと思う。昔、子供を連れて近くの里山に登った時に、子供がスケッチ(というよりお絵描き)していたのを思い出した。楽しみ方は人それぞれなのだとしたら、僕にとって何が一番楽しめるだろう。そう考えた時に、今僕が金を掛けるべき物はカメラではない気がした。だから中古のS90。