シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

 マウンテン ユニサイクル









週末は山に行けなかったので、一輪車の練習をしてみた。マウンテン ユニサイクル(一輪車)がやりたいから一輪車の練習をするんだけど、マウンテユニサイクルなんて誰も知らないから、自宅前で柵に掴まってフラフラと一輪車に跨るおじさんは傍から見たら異様でしかない。「あそこの旦那さん、何考えてんだろうね?」って言われそう。それでも練習しなきゃ乗れないし、練習もせずに出来てしまう様な容易な事など今更興味無いし。
昔子供が使っていたプラスチックリムの一輪車をガレージから出して、ペッタンコになってたタイヤに空気を入れる。18インチの一輪車はやや大柄で大人でも乗れるかと思ったら、それでも小さ過ぎた。大人は24インチ位に乗るみたいで、サドルの高さが適性に合わせられない。かといってモノになるかどうかもまだ分からないのに新しい一輪車を買うのもどうかと思うし、そもそも自宅近辺で大人が乗れる一輪車が置いてある様なショップなど無いし、とりあえず子供の18インチで練習してみる。
掴まり立ちはすぐに出来た。ペダルに余計な力を入れずにサドルに体重を掛ける、そこまでは難なく出来る。少し前後に漕いでみる。全然進めそうな気がしない。それでも練習を続けたら、柵に掴まって10m程は進める様になった。もう少し練習すれば、とりあえずは乗れるレベルには行けそうな気がする。
子供が一輪車に乗っている頃、僕は「一輪車なんか絶対乗れない」って思ってた。子供の一輪車を借りて少し跨ってみたけれど、掴まっていてもまともに立っている事すら出来なかった。でも、それは一輪車に乗らなければいけない理由が無くて、本気で一輪車の練習をしようと思っていなかっただけなんだろう。今僕は一輪車に乗らなければいけない理由が有り、本気で練習しようと思っている。一輪車で山道を走ろうと思ったら、平坦な舗装路で意のままに操れる位の技術が必要になる。そこまで行けたなら、一輪車も面白いかもしれない。
この歳で、限られた自由な時間で、何か新しい事を始めるのは億劫だ。だからこそ、思い立った時に腰を上げなきゃいけない。「やりたい」って思った時にアクションを起こさなきゃ、やりたいって思っているだけで終わってしまうから。それから、この歳で無様に失敗するのも良い。最初から何もかも上手く出来るヤツなんか居ない。子供に何かを教えるにも、「失敗したって良いんだよ」って寛容になれる。大人になっても、40過ぎの冴えないオジサンになっても、世の中にはこんなにも楽しくて興味を惹く物事が溢れているんだって自分の子供に示そう。子供に「パパ、山で一輪車に乗りたいんだ」って言ったら笑っていた。「40代男性が一輪車で登山道を走行中に滑落して遭難」ってニュースに流れたら、アホなヤツやなぁって笑われちゃうね、って子供と笑った。

本格的にやるなら、専用の一輪車を買わなければいけない。ざっと調べてみると国内メーカーでマウンテンユニサイクルを製造しているメーカーは無く、たかが一輪車といえど結構高価だ。しかも専用のマウンテンユニサイクルって言っても外見はやっぱり一輪車で(当たり前か)、高価な割に結構重い(6kg台)。軽量なMTBとあんまり変わらないんじゃないだろうか。本気で造ればもっと軽量で優れたデザイン性のユニサイクルが出来そうな気もするけど、ユーザーの数を考えたら致し方ないのかもしれない。
さて、一輪車に乗れる様になるのが先か、モチベーションが途切れるのが先か。来週は寒波で雪が降りそうだし、雪山にも行きたいし、どうなることやら。