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目指すのはジャンガリアンな生き様

 赤いカンナではじまる / はらだみずき










赤いカンナではじまる

赤いカンナではじまる

その人は涙を流していた。涙を流していたのは、わたしと同じ書店員だった――。
期待の新鋭がおくる、書店員、編集者、出版社営業マンたちの「過去との再会」を描いた恋愛小説集。
★★☆☆☆





レビュー
書店に関わる人達を描く短編集。先日著者の小説を読んでなかなか良かったので他の著書も読んでみようかと思ったんだけど。あんまり印象に残らなかった。表題作がもっと掘り下げられるのかと思ったら、そうでもなく。毒は無いので読みやすいしけど、特に訴えかけるものも感じられなかった。





小説もちょっと食傷気味かもしれない。小説って要は作者の妄想な訳で、妄想を読者にいかに想像させるかが面白いかどうかじゃないかと思えるんだけど、「あぁコレ作者の妄想だな」って見透かされてしまう様な物だと興醒めしてしまう。趣味は読書です。って言うと何となく高尚だとかインテリジェンスな印象を受けがちだけど、別に沢山読んでいるから偉いというものでもないだろうし、実際のところコミックやアニメとか2次元とか、そんな物と大差無い気がする。それは2次元を下に見ている訳ではなくて、小説を読むって事は別に大した事じゃないんだと。