シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

伊吹山 笹又谷(さざれ石公園)から東尾根縦走

 

 

 

※コースタイムや状況、使用道具類の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠けるものです。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分に注意して下さい。

 

2017年2月18日(土)晴れのち曇り
伊吹山に笹又(さざれ石公園)から登る

 

 

06:50 林道脇 無風 -1℃

08:00 林道終点駐車場 無風 -2℃

10:00 ドライブウェイ出合 やや風 -2℃

10:45 1ピーク 微風 -2℃

11:30 2ピーク 微風 -2℃

12:15 3ピーク 微風 -2℃

12:45 伊吹山山頂 やや風 -2℃

14:05 ドライブウェイ出合 微風 -1℃

14:55 林道終点駐車場 無風 0℃

15:35 林道脇 無風 1℃

 

 

 

 

駐車場発〜駐車場着 12.0km 8時間45分(休憩含む)
駐車場標高:407m 最高点:1343m 標高差:936m 累積標高登り:1302m
道中の飲料水 0.9L(お茶0.6L コーヒー0.3L)
着衣(上) 長袖シャツ ウインドブレーカー ソフトシェル フリース(未着用) ダウン(未着用)
着衣(下) 化繊のズボン(中厚)
靴 ASOLO シェルパGV アイゼン スノーシュー 
他 グローブ ストック ヘルメット サングラス ピッケル(×2) ツェルト

 

 

前回笹又から伊吹山に登り、3つ目のナイフリッジは僕では到底登れそうになかったので、1つ目と2つ目の尾根を歩いて静ヶ馬でも散策しようかと計画してみた。ドライブウェイに出るまででも大変だけど、容易く登れてしまうのもそれはそれで味気無い。結局雪の状態が良くて3つ目の尾根を登り伊吹山山頂まで歩いてきた。

 

 

 

アクセス

国道417号線から県道32号、春日方面(西)へ。途中左折して県道257号、さざれ石公園方面へ。無雪期はさざれ石公園まで進み、駐車場から林道に入り、林道終点の駐車場まで。駐車場は5、6台停められる。積雪期はさざれ石公園までも行けない。公園手前の貯水タンクまでは除雪してあるので、その付近の空地に停める。県道257号線は関ヶ原まで抜けているけど、現在雪の為通行止めで関ヶ原から抜ける事は出来ない。雪融け時期でも工事の為通行出来ない。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

 さざれ石公園から林道を歩き、伊吹山ドライブウェイに出る。ドライブウェイまでは谷(夏道)を通らずに尾根を通る。ドライブウェイを辿らず、尾根伝いに歩いて山頂まで。帰りはドライブウェイをたどる。

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

カシミールから地形図を印刷する手順はこちら

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伊吹山を南東から見た全景。尾根とピークの名称が分からないので便宜的に1~3で呼んでる。①の尾根を登ったピークは地形図でいう1206m地点。神社が有る所。③の尾根の先が伊吹山山頂になる。尾根はドライブウェイと並行して伸びている。

 

 

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雪が降って雨が降って凍結。県道は積雪は無いものの朝は一部凍結。県道からさざれ石公園までは積雪で車は入れない。貯水施設までは除雪してあるけど、凍結しているので冬タイヤは必要。凍って転回するのも苦労した。山側の路肩には側溝が有るので注意。

 

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準備して7時前にスタート。段々夜明けが早くなって6時半頃には明るい。直近歩いている人は居ないみたいだ。歩きにくいので早々にスノーシューを履く。

 

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さざれ石まで(2つ目の堰堤まで)進み、山手に折り返して林道まで登る。

 

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林道に出てから、畑と林道をショートカットして進む。畑脇のあぜを進むけど、柵で行き止まりだったり、まるで迷路。

 

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山の天気や天気とくらすの予報では伊吹山は悪天候だったけど、晴れてる。天気図や雨雲レーダーを見ても崩れそうな感じではなかった。ドライブウェイがはるか上方に見える。あそこまで登るのかぁ・・・

 

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1時間ほど歩いて林道終点の駐車場(登山口)。時間的にはほどほどだけど、前回の失敗を踏まえて今回は効率よく歩いてきたから疲労度は少なめ。でもここからが本番。尾根の急登の前にちょっと休憩しておく。

 

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尾根キツい。ドライブウェイ遠い・・・。夏道の谷を迂回してぐるりと回って歩いて行く。アトラスのアスペクトが滑り落ちる位の斜度。

 

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でも良い天気。晴れているとテンション上がるよね。予想していたよりは歩きやすい。

 

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ドライブウェイに出る。登山口から2時間、スタートから3時間くらい。前回この辺りで既に足が攣りそうだったからペースを抑え気味に歩いてきたけど、尾根を歩いても意外に速い。面白くは無いけど。体力的にも良好でコンディションは良い。尾根を登り切ると風が強い。風を避けて少し休憩し、正面に見える①尾根を目指す。①尾根も結構な斜面。以前歩いているから確信は有るものの、写真で見るより実際はかなり急峻に見えてビビる。

 

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ドライブウェイから南、藤原岳方面。

 

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ドライブウェイから北、白山方面。伊吹北尾根が素晴らしい。あそこを歩くのも良いかも、と思ったけど、ドライブウェイに出るまでに3時間、そこからあのアップダウンの尾根を歩くのはかなりキツい。

 

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①尾根登り切った。休憩で身体が冷えてしまってグローブが外せなくて写真撮る余裕が無かった。向こうに見えるのが②尾根と③尾根。

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HTC Reで撮影

 

 

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1206m付近に神社らしきものが。見に来たのは良いけど、登り返さないといけないんだよね・・・

 

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眼下に雪に埋もれたドライブウェイが見える。雪崩れの巣。そりゃ通行料金高いのも仕方が無いよ。

 

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一旦下って②尾根を目指す。なかなか壮観。

 

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②尾根の急斜面。①~③の中では比較的歩きやすいけど、結構急。壁の様。

 

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登ってきた②尾根。身体が温まってきたから写真撮れる。ていうか暑い。

 

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歩いてきた尾根。奥に見えるピークが1206m地点。急斜面を登り切るとなだらかな尾根になる。

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HTC Reで撮影

 

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前回諦めた③尾根。今回も登る予定じゃなかったんだけど、結構雪の状態が良くて登れそう。どうしよう。しばし悩む。子供が二人進学するから、今お父さんが死んじゃったり長期入院とかすると大変な事になるんだよね・・・

 

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体力も雪の状態も良い。このコンディションはもう無いかもしれない。ネックは先に見える岩場か。と、思いきや、手前で盛大に踏み抜きまくり。それでも左は雪庇で滑落するから、なるべく右寄りを歩きたい。

 

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難所の岩場。右に巻くか、左に巻くか。左の方が歩きやすそうだったんだけど、盛大に踏み抜く。左では落ちる。右も藪で登れない。なので、直登。

 

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登ってきた。

 

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ナイフリッジはクリヤした。後はなだらかな尾根を進めば終わり。とは言うものの、ナイフリッジじゃないだけで相変わらず滑落しそうな斜面。

 

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①尾根から③尾根まで。こんな所歩いたら危ないよなぁって思ってたら、途中にピンクリボンが有った。歩いてる人居るのかよ。

 

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伊吹山山頂から東の電柱?が立ってる所に出る。

youtu.be

HTC Reで撮影 

 

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尾根歩いてもうやり終えた感なんだけど、ここまで登ると山頂まではあまり標高差無いからついでに山頂寄っていくか。

 

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6時間くらい歩いて伊吹山山頂。少し風が強いけど天気は良い。登山者は少なめ。予報が悪かったからかな。少し休憩して下る。

 

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帰りはドライブウェイを通るけど、幾つか難所が。前回よりも雪の壁が高くなってる。山肌の積雪が崩れ落ちてきてるんだ。

 

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雪壁を降りてきた。本当に壁の様だけど程よい雪質で苦労はしない。

 

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と、雪壁の向こうの斜面にピンクリボンが。え?ここから登るの?

 

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雪壁以外にも埋もれてトラバースする所とか。

 

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丁度②尾根の下。行きは尾根、帰りはトラバース。割と危ない。

 

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最後の難所のトラバース。ドライブウェイが完全に埋もれている。

 

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大した斜面じゃないだろ、って思うでしょ。

 

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遥か下数百メートルまで斜面なのよ。落ちたら止まらないかも。

 

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あとは行きに歩いた尾根を下るだけ。と思ったら、間違えそうになる。ルートは右の支尾根。自分のトレースが無かったら間違えていたかもしれない。下りはスノーシューを履かずにつぼ足で歩いた。脛辺りまで埋まり、時々膝まで埋まったり、踏み抜いて股下まで埋まったりする。苦労するけど、スノーシューで踏み抜くと足が抜けずに絶望的な気分になる。何度も踏み抜いてズボンが濡れてしまった。朝は冷えているから雪に触れても濡れないけど、午後の湿った雪は付着すると濡れる。いい加減シェルパンツ欲しい。

 

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もう1カ所フラットな所で右に下る。間違えそうだなぁ。地図を見ると、確かに2カ所尾根を逸れるポイントが有る。

 

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見ると、かつてマーキングが有ったっぽい。マーキング持ってくれば良かった。

 

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登山口まで下り、後は林道をショートカットして下るだけ。柵を越えるポイントも大丈夫。

 

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バンブーゲートをくぐればもうすぐ終わり。

 

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無事に帰ってきた。落ちなくて良かった。

 

 

 ルート

伊吹山 笹又

積雪期はさざれ石公園辺りからのスタートになる。登山口まで1時間くらい、ドライブウェイに出るまでに+2時間くらい。夏道の谷は通れず、尾根を歩く。体力と時間を使う割には地味なルートで、積雪期に歩いている人はほとんど居ない。ドライブウェイは雪で埋まって歩くのが困難。尾根を歩くのはもっと困難。伊吹山山頂が目的なら、冬はやめた方が良い。

 

感想

③尾根はもともと登るつもりはなかったけど、前日が雨だったから雨の後冷えて雪が締まって歩きやすくなるかなという目論見は有った。

先日山岳映画を見たからチャレンジングな登山がしたくなった、という様な安易な事ではなくて、前回歩いてから今度は①尾根②尾根を歩こうと思っていた。それ位が僕にとっては丁度いい難易度だと思ったからだ。たまたま③尾根の状態が良くて登れたけど、登るかどうかはかなり悩んだ。無謀な事をしたい訳ではないし、自慢したい訳でもない。途中で諦める事は悪い事でも恥ずかしい事でもない。色んな事を考えた上で、今回は登れると判断した。理想は「ドキドキ以上ハラハラ未満」。緊張感でドキドキするのは楽しいけど、危機感でハラハラするのは自分のキャパを超えている。その絶妙なラインを自分なりに見極めて狙いたいけど、それは誰かにお勧めするような山行ではないので山系のサイトには詳細は記載していない。

冬は食事が困る。冷たくなった物は美味しくないし、ゆっくり休憩していると身体が冷える。最近は山崎のランチパックを持っていってる。少々割高だけど、わりと美味しく食べられる。

保温ボトルに温かいコーヒーを入れて持って行っている。サーモスの一般的な350mlのタイプ。朝出掛ける時に入れて、昼ぐらいでも充分温かい。重宝しているけど、保温ボトルに入れたコーヒーはどういう訳か美味しくなくてまるで別の飲み物みたいな感じがする。

 今シーズンはあまり歩けていないけど、そこそこ充実してる。次はどうしよう。