標準状態ではまともに走る事が分かったので、キャリアを外してキャブレーターのセッティングをする。
リヤキャリアの裏側。丸い穴があいている所にエアークリーナーボックスのインシュレーターが繋がっている。単純にキャリアに繋がっているだけでなく、インシュレーターの内径に対して吸気口の穴が小さくなっている。その分吸い込む空気量が制限される。加えて、マフラーエンドのディフューザー(消音の為の排気口絞り)を外したので、排気の抜けが良くなる分薄くなる傾向に。
エアークリーナーボックスに穴が空いているのに気付いた。前オーナーが言っていた「取り付け部が壊れた」というのはこの事だったんだ。ここから余計なエアーを吸っていたからまともに走らなかったんじゃ?でも、前オーナーはこの状態でも乗ってたっけ。
とりあえずエポキシパテでふさぐ。プラスチックがもろくなっていて、固定しようとすると割れる(+_+) もうパワーフィルターにしたい。
キャリアを外すと吸気口がインシュレーターだけになってしまうのでφ40のパイプとアルミメッシュ(エキパイ補修の残り)で網にしとく。シートに隠れて見えなくなるけど、シートにかくれる分雨とかゴミとか入りにくくなって良いも。
セッティング用にメインジェットのセットを購入。ケイヒンの丸小(外径φ5mm/M4ネジ)。#85~#110まで5きざみのセットだけど、パワーフィルターでもないのに最小が#85では大き過ぎるか?
と思ったら、標準の#72→#85でもプラグ真っ白。キャリアと排気口でそこまで変わるかなぁ。その後、#95、#100、#110を組んでみたけどやっぱり真っ白。ニードルのクリップを一段下げると中開度でカブり気味で真っ黒。
すったもんだした末に、#100、ニードルは標準の真ん中でとりあえずまともに走る状態になった。トップスピードはメーター読み83km/h。フィールは#95の方が軽やかでトップスピードも85km/hまで伸びるけど、相変わらずプラグが白いのでブチ回すのが怖くて#100に上げてある。経過をみて最終的に#95に下げた。
とりあえず完成。キャリアが無いとスッキリする。
一時的に80km/h出るので、幹線道路も流れに乗れる。
フロントもキャリア外したので可愛らしい。
マフラーの排気口のディフューザーを外した状態でエンジン回すと結構デカい音がする。高回転型のエンジンではないので回しても気持ちよくは無い。
今回の出費
メインジェットセット 1400円(送料含む)
エポキシパテ 690円
計 2090円
標準の#72から#100って、デカ過ぎるんじゃないかと思うんだけど、#85や#90では薄過ぎて調子が悪い。キャリアとディフューザーでここまで変わるものなのか? ネットで他のユーザーを見ても90km/hくらい出ているので速度的には大差無い様な気がするけど、標準状態に比べてトルク感とパルス感(弾けるフィーリング)は明らかに増している。標準状態ではかなり詰まった印象を受けるので、キャリアを残すにしてもパワーフィルターに替えるか、キャリアの吸気口を使わない等をしてやった方が小さいながらも単気筒エンジンらしい楽しいエンジンフィールになると思う。
1速がかなり低くて出だし直後しか使えないので、スプロケットを替えてもう少し高速寄りに振った方が快適かもしれない。ただサスペンションは相当貧弱で、悪い意味で正にカブの足回り。速度が乗った状態でギャップ(デコボコ)に入るとボヨヨーンとどっか飛んでいってしまいそう。これでスピード出すのはなかなかにスリリングだ。他ユーザーで酷評のブレーキの効きに関しては、どうしようもない程酷いという印象ではなかった。車体が軽いので普通に止まる。思いのほかハンドリングが良かった。普通のカブと違い、トップブリッジとアンダーブラケットを持つ(要は普通のバイク)構造だからだろうか。60km/h位までのコーナーリングは結構速い(感覚的に速い気がしているだけかも)。
反面、ニーグリップが出来ない割にシフトペダルとエキパイが邪魔でステップの踏ん張りも効かず、ライディングポジションはスクーター並みで最悪。ステップワークに支障が有るのはオフロードでは致命的なのでもう少し何とかならないか考えてはいるものの、何ともならないかもしれない。80km/h出るカブというのは個人的には(カブの)理想ではあるけど、かなり特殊なバイクなのでコレで速く走ろうとか、ライディングスキルを上げようとか、そういう事やるには向かないと思う。
後は細かなモディファイと、ある程度走ったらインプレ。