シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

子供が年頃になっても良好な関係でいられる為に留意しておくべき事

 

 

奥さんが美容院に行ってきた。美容師さんから「旦那さんが娘さんと仲良しでいる秘訣って何ですか?」と聞かれた、と言っていた。数日後上の娘が同じ美容院に行ってきた。美容師さんから「お父さんの様になるのが目標」と言われた、と言っていた。そんな事は鵜呑みにしない。お客さんに対するリップサービスだって事くらいは分かってる。だけど、実際に思春期になっても子供とは比較的仲良しだから、全く嘘を言っている訳でもないと思う。

親もそれぞれ個性が有って独自の価値観が有る上に、その子供もまた個性が有ってそれぞれ違う。兄弟姉妹でも性格が違うのはみんな知ってるはずだ。なのに皆「正しい子育て」のノウハウを得ようとする。子育てとか子供の接し方など人それぞれ違って正解なんて無いのに。僕がやってきた事が正しいとは限らなくて、効果が無い場合だってあるはず。だけど、とりあえず僕は割と子供とは仲良しでいられているので、折角なので僕が思い当たる気に留めてきた事を幾つか挙げてみようかと思う。

 

1 子供の価値観を否定しない

ゲーム、マンガ、アニメ、おもちゃ、etc、子供が好む物、集める物、欲しがる物で、親と合致する物などほとんどない。自分が子供の頃、誕生日やクリスマスプレゼントで飛び上がるほど嬉しかった事が有っただろうか。だけど、子供は子供なりに考えているし、子供が大切にしている物は子供にとっては宝物である事に違いは無い。そもそも大人でも価値観の相違は往々にしてあるじゃない。ただ、子供の価値観を広げる為に様々な経験をさせたり、様々な物事を提示する事が出来なかった事は親として不甲斐なさを感じるのと、大切な物ならちゃんと維持管理しろ、つまり部屋片づけろよ。

 

2 子供の考え方を否定しない

犯罪的であるとか、道徳的に問題が有るとか、そういう明らかに間違っている事とか危険が生じる事でなければ、子供の意見に耳を傾ける、子供の意見を認めるという事は必要だと思う。そこで、ちゃんと子供の話を聞き、理解しようとする努力は必要で、聞き流したり上辺だけで認めたりしても意味が無い。子供はそんなにバカじゃない。「ちゃんと話しなさい」「ちゃんと相談しなさい」って子供にいくら言ったって、親がちゃんと聞いて認めてくれなければ「言ってもムダ」って思われて適当にあしらわれるのがオチ。話して欲しければ、ちゃんと話を聞く。当たり前だよね。

 

3 間違えたら謝る

僕は子供に対して強制したり威圧的になったりする事はほとんど無いと思うんだけど、それでも自分が間違っていたら謝る。親は子供に対して絶対的優位な立場ではあるけど、そこであぐらをかく様では信用されない。また、普段の会話でも高圧的な言い方はしない。

 

4 TVは子供優先

これは別にどうでも良い事だろうし、僕があんまりTVに興味が無いからだろうけど、子供が観たいTV番組は優先させる。夕方に学生向けの番組観てたりすると「ニュース見たいな」とか思うけど、それはそれで子供の嗜好とか、今の学生の興味対象や動向などが分かって悪くは無い。知った所でそれを何時生かすんだ?とも思わなくもないけど。

 

5 リビングでごろごろさせる

子供の部屋が有るのに、子供はリビングでごろごろしている。そこで「だらしがない」とか言わない様にしてる。ごろごろ出来るのは、それだけリラックス出来ているから。自宅のリビングでごろごろ出来るのは、自宅で、親の前でリラックス出来ているから。そこでリラックス出来ていれば、例え外で嫌な事が有っても多分生きていける。ただ、「お父さんの席」は決まった場所に設けておく事をお勧めする。子供同様、お父さんもリビングに居場所が無ければ居心地が悪い。一番良い場所とは言わないけど、邪魔にならない所に決まった席を確保すると、いつでも落ち着ける。

 

6 軽いフットワーク

休日に何処か出掛けたいと言えば、即行動出来る様に。都市部ならまだしも、移動手段も金も無い子供にとって、出掛けられるかどうかは親のフットワーク次第。子供が行きたい所、見たい物が必ずしも自分の嗜好と合うとは限らない。むしろ合わない。でもその違いを楽しめるだけの余裕が欲しい。なるほど、今時の子供はこんな事に興味が有るのか、とか。あと、大金は無理だけど、おやつや飲み物くらいは遠慮無くねだれる位の甲斐性が欲しい。コンビニに寄る事も子供に躊躇わせるのはちょっと情けないし、ちょっと美味しい物とか提示させられたら良いな。

 

他にも細かい事は色々有るけど、これらは僕が子供の頃に親にされて嫌な思いをした事。自分が親になって、それを自分の子供にしない様にしようと思っているだけ。自分が子供だった時に、親にされて嫌だった事は誰にでもあるはずなのに、自分が大人になると忘れてしまうんだろうか。子供だからと見下しているんだろうか。それでは嫌な事をしてきた親と何も変わらない。そもそも、これらは別に自分の子供に限った事じゃない。ちゃんと1人の個人として認めてあげようっていうだけの事。

そうは言っても、僕も間違いは有るし、言うほど出来ても居ない。これを真似たからといって子供に慕われるとは限らない。だけど別にこの通りにやらなくったって、人の意見聞かなくたって、ちゃんと子供を見て、子供の話に耳を傾けていれば、それほど酷い状況にはならないと思うんだけど。うちの場合は奥さんが比較的ズバズバ物を言うタイプで、僕はわりと穏やかなタイプなので、上手くバランスが取れたんだと思う。どっちもズバズバでは疲れるし、どっちも控えめでは進まない。「子供心を忘れていない大人」が理想だけど、どうしてもどちらかに傾倒しがちで難しい。

 

これを書いている時も、子供が「ミニストップに行きたい」と言ってくる。モンブランアイス食いたいって。

さて、軽いフットワークで。