キャブのパッキンセットとエアーフィルイターが届いたから、この週末はエンジン掛けるぞ!
キャブレターのパッキンセット。弾力も無くペッタンコになってるので分解したついでに新品に交換する。まだ純正部品入る。
ドレンのチューブもカッチカチになって割れるので交換。インシュレーターも替えたかったけど、一応内部は亀裂入ってないのでこのまま使う。インシュレーターとシリンダー間のOリングは交換しようと思ってたら、注文するの忘れた。
エアーフィルターが劣化して朽ちてる。ツインエアーのフィルターが付いてた。買ったのは純正のフィルターだけど、ツインエアーは全体がスポンジなのに対して純正のフィルターは金網に固定する部分が丈夫に出来ているので、パフォーマンス重視でなければ純正でも良いかも。
エキパイも錆びを落として塗装しておいた。ヒートガードが無い。僕が以前乗っていたのは89年モデルで、エキパイが2本独立した物だった。あんまり変わってない様に見えるけど90年モデル以前と91年モデル以降ではエキパイとサイレンサーに互換性が無い。
エキパイの固定フランジは割になっているけど、裏表で組み付けないとしっかりエキパイを押さえられない。良く見れば分かるけど、一回間違えましたよ。出来ればナットも交換しておきたい。
近所のガソリンスタンドまでタンクを抱えて行って、試運転用に4リットルだけガソリンを入れてきたら漏れた。燃料コックの座面から漏れる。あぁ満タンにしなくて良かった。漏れない様にタンクを傾けておいてコックを外し、応急で手元に有った水道用パッキンを入れておく。意外に上手い事止まった。あくまで応急なので部品を買わなければいけない。
ここまで整備して、じゃあエンジンを掛けようか。と、そのまえに体力を浪費しないように念の為スパークプラグで火花が飛ぶか確認しておこう。と思ったら飛ばない"(-""-)" んだよ、この前は飛んだやんけ。何で飛ばないんだよ。新品のプラグに替えてみても、シリンダーとの接触面を磨いてみても、やっぱり飛ばない。何となく嫌な予感してたんだよな。やっぱりというか毎度毎度一筋縄ではいかない。トホホ神降臨。
いくらキックしても飛ばないものは飛ばないし、意気消沈していても前には進まないのでトラブルシュート。電気回路図を見ながら各部抵抗値を再確認する。
サービスデータ XR250
イグニッションコイル1次 基準値:0.1~0.3Ω 測定値:2Ω
イグニッションコイル2次 基準値:7k~11kΩ 測定値:20kΩ
エキサイタコイル 基準値:50~200Ω 測定値:260Ω
パルスジェネレータ 基準値:460~570Ω 測定値:360Ω
イグニッションキー/キルスイッチ 始動時:黒/白~緑 導通無し
サービスデータはXR250の数値しか見つけられなかった。ただ、排気量が変わっても電装はさほど変わらないだろうから、数値的に大きく変化するものでもないと思う。イグニッションコイルが基準値から外れているけど、小さい抵抗値は計り方でかなり変化するしこの程度の違いでスパークしないものなのかな。完全に断線でもしていれば分かりやすいんだけど。
やっぱりCDIの不良じゃないのか?ハンターカブ用に買って結局使わなかったHONDAスペイシー125のCDIが手元に有るのでそれで仮にテスト出来ると良いんだけど、XRとはコネクタ形状が違って使えない。仕方ないのでCDIを手に入れる事に。でも故障の原因がCDIという確信が持てないので、中古で安く手に入らないかなと思ったんだけど信頼性に乏しい中古でも5千円前後する。純正部品はまだ欠品になっていない様だけど、かなり高そう。HONDAエイプとかコネクタが合いそうで流用出来そうな気がするけど、CDIの故障なのか分からない状況で本当に使えるかどうか分からない流用CDIを買うのも余計にハマりそう。アメリカ製のXR600R用のCDIが比較的お手頃に売っていたのでそれを買う事にした。
CDIが届くまで始動テスト出来ないから、リヤ周りを整備する。オフロードバイクはカウルやカバー類がほとんど無いから分解するのも速い。
リヤホイールを外して、スポークの錆を落として塗装しておく。遠目には綺麗になったけど、錆が進行してスポークがやや細っている様な気が。スプロケットはまだ大丈夫そうだけど、アルミだから摩耗するの早そう。
リヤサスのリンクを分解していたら、WOODS PROSのロゴが。マルカワレーシングの車高下げリンクだ。どうりでレーシングスタンドが入らない訳だ。これは予想外だった。リンクって結構大事で、長さが変わればサスペンションの効果もかなり変わってくるはずで、僕はシート高さは困らないからノーマルのリンクの方が良かった。リンクの軸受けのローラーベアリングが潤滑切れだった。危ない所だった。内輪が段付摩耗するまでは行ってなかったから良かった。
リヤサスのショックユニットのロッドに点錆が。磨いてみたけどメッキ部分まで進行していて除去しきれない。引っ掛かりは無くなったけど、漏れないか心配。この手のショックはショップでオーバーホールが可能だけど、ロッドがダメならショック本体毎交換になる。
アルミ部分も腐食して粉噴いてたから簡単に磨いておく。遠目にはダメージ無さそうに見えるんだけど。何とか使えないかな。
チェーンスライダーが劣化してバラバラになってしまったので、交換しなきゃいけない。この後フロントを分解したかったんだけど、チェーンスライダーを交換するならスイングアームを戻せない。なので、整備はここまで。
今回の出費
GASKET SET 16010-MAG-L01 @1,878円×1個
ELEMENT,AIR CLEANER 17213-MN1-670 @2,452円×1個
送料 864円
計 5,194円
多摩部品販売で購入
有る程度予想はしていたけど、火花が飛ばなかったのはやっぱりガッカリする。CDIの交換でエンジンが掛かれば良いけど。仮に火花が飛んでエンジンが掛かったとしても、煙を吐かないとも限らない。SRX-6、DR-BIG、ヴェクスターで煙を吐いて結局エンジンバラす羽目になった経験が有るから楽観視はしてない。古い空冷のビッグシングルなら尚更。
それでも、それほど悲観はしてない。XRなんて複雑な電子制御している訳でもなく物凄くシンプルな構成だから修理もたやすい。部品もまだ何とかなる。金さえ有れば何とでもなる。だけど金が持たない。本当はエンジンの確認をして今度はタイヤを買いたかったんだけど、CDIと燃料コックとチェーンスライダーで消える。
オフロードバイク、しかもコンペマシンだから整備するのは楽だ。フロントもリヤもレーシングスタンドで簡単に上げられるし、簡単にバラバラに出来る。思ったより程度は悪いけど、思ったより作業は早い。
物凄く大掛かりな作業になってしまいましたね、と思うかもしれないけど、火花が飛ばない事以外は普通の一般整備で最初から想定内だ。バイク屋でバイクを買ったとしても、余程良心的なショップでない限りはリヤの分解整備なんてやってくれない。でも、それを放置したまま乗りっ放しにすれば本来の性能は発揮出来ないし、何もしなければ壊れてしまう。リヤからギコギコ音が出始めた時には既に遅い。ショップでもその程度なんだから、オークションや個人的な取引の車両など端からアテにするもんじゃない。だから、買ったバイクだろうか貰ったバイクだろうが、どうしてもこの程度の整備は必要になる。ただ、程度が良い車両ならボルトが緩まないとか、錆び落としして塗装するとか、そういう手間が掛からない分だけ整備に専念出来て作業は早いというだけ。
スパークしないのはともかく、XR600Rのサービスデータが分からないし検索しても出てこない。フロントフォークのオイル銘柄とか油面高さも分からない。このXRはカートリッジサスになった後のモデルだから、オイル銘柄位は分かりそうだけど。サービスマニュアルが有れば良いけど、高いんだよね。どうしたものか。エンジン掛けて煙を吐けばエンジンバラさなきゃならないので、さすがにマニュアル買わざるを得ない。