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HONDA XR600R 祝 車検合格 ヘッドライト光量不足対策

 

 

 

車検を受けに行ったらヘッドライトの光量不足で通らなかった。

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車検の当日なら何度でも再検査出来るんだけど、当日に出来る手立てはほとんど無くて合格出来なかった。仮の車検証を発行してもらい、その猶予期間(2週間)の間に合格出来る様に対策を取る。

 

 とは言っても丁度世間はGWに入ってしまって、しかもGW中は僕は仕事で、なかなか捗らない。ヘッドライトの光量不足でNGになるケースは多いのに、何を使ってどう対策を取ったか具体的に紹介している記事はとても少なくて参考にならない。高額なヘッドライトユニットに換装したりする記事は有るけど現実的じゃない。ヘッドライトに関しては測定機器を持っていないので、車検場(テスター)に行くまで良いか悪いか分からない。何度も平日に休める訳でもないので、短期間で自分で出来る対策を考えられるだけ取る。

1)社外品ACレギュレーター

修理に使ったのはスズキTS125R用のACレギュレーター。車検時に計測したら10V位しか掛かってなかった(後に測ると12V出ていたので測定ミスの様)。XRはレーサーなので標準状態でハイワットのライトを点ける事は想定していないだろうから純正品を使っても合格するか分からない。入手時に社外品が付いていたので、もしかしから純正部品よりも高い電圧が出るかもしれない、という狙い。レギュレートする電圧が表記されていれば良いけど、買って繋いでみないと分からないのが厄介。

2)社外ヘッドライト

 前回借りたスズキ ジェベル200のヘッドライトは再検査まで貸してもらえる事になったのでそれで通すつもりだったんだけど、車検毎に借りる訳にもいかない。もう一台所有するヤマハSRX-6は車検通ったのでそのライトを代用しても良いんだけど、ケースにハーネスが入ってたりして結構面倒くさい。安価で使えそうなヘッドライトユニットが有れば買って取付する。

3)バッテリーで点灯する

ハイワットのヘッドライトを付けても発電量が不足して暗くなる、という記事も有るし、テスター屋さんは「バッテリーをヘッドライトに直接繋いで通す人も居る」と言っていたので車検対策にバッテリーを積んでダイレクトに繋ぐ。ただ、テスターと車検ラインで点灯する必要が有るのと、車検ラインで再び灯火器類のチェックをするかもしれないのでその間に電圧が下がってしまうと困る。バッテリーの電力を極力使わない様な対策を取る。

4)LEDバルブ

それでもダメならLEDのヘッドライトバルブを使う。LEDは消費電力が少ないので容量が少ないバッテリーでも点灯させられるし、最近の製品は明るいし。ただ安い製品だと車検を通せないかもしれないので、その辺の見極めが難しい。

 

 

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結局社外品のACレギュレーターを購入。海外の製品だったので納期が間に合わないかと思ったらギリギリ間に合った。CDIとレギュレーターをヒロチー商会で購入したけど意外に早い。だけど、実際に繋いでみても出力される電圧はTS125R用とほとんど変わらない(13V前後)。レギュレーターの交換だけでは通らないけど、必要な電圧は出ている。

 

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スズキ ジェベル200のヘッドライト。大径の丸形で正常に点灯させれば充分な光量は得られそう。前回の車検時はどうも配線を間違えたみたいだ。

 

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ヤフオクで安くて使えそうなヘッドライトが無いか探してみて、φ180のマルチリフレクターの新品が安く出ていたので買ってみた。マルチリフレクターというのはヘッドライトのレンズ部分で配光する(ジェベル200がそれ)のではなく、光を反射させる鏡の部分で配光する物。ライトレンズがクリヤになるので光量的には有利になるけど、安物のライトユニットでちゃんと車検を通せるのかが心配。あと、安い代わりにバルブのホルダ部分の精度が悪くバルブがガタガタするのと、バルブを固定する針金状のスプリングの形状が悪くて外れてしまう。修正して、少しでも光量を稼ぐ為にマーチに使ったカーメイトのH4バルブを拝借する。

 

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 ヘッドライトを固定するステーを作る。ステーを付けるとレギュレータレクチファイヤが邪魔になるので移設する。ノーマルはH4バルブじゃないので、そのままでは繋げない。H4のバルブはいくらでも売っているけど、H4のソケットは売っているのを見た事が無い。でもネットで検索すると沢山出てくる。ソケット買って、ギボシ端子で繋げる様に加工しておく。

 

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 通常の発電電力で点灯させるのと、仮設バッテリーで点灯させるのと切り替えられる様にスイッチ着けとく。通常の発電電力はAC12Vなので、バッテリーの回路と干渉するとマズいので気を遣う。

 

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シートとかフェンダーにバッテリーを転がしておく訳にもいかないので、リヤフェンダー裏にこっそり付けておく。新しく7Ah程度のバッテリーを購入する予定だったけど納期が間に合わないのでSRX-6に載せた5Ahバッテリーを拝借する。既に2年経過しているのと容量が少ないかな?と思ったけど、一時的に点灯させるだけならそれ程低下しない。ただ、感覚的には発電で点灯させるのとバッテリーで点灯させるのと明るさは変わらない。発電はAC12VでLEDバルブを繋げないので、ほとんど最後のLEDバルブ点灯用。

 

item.rakuten.co.jp

LEDのヘッドライトはこれを購入した。安い物から高い物まで沢山有って悩ましいんだけど、車検対応と評価が高めなのと値段とのバランスでこれにした。後ろが出っ張るけど取付は出来た。点灯させると明るいけど、ハロゲンバルブと比べてどの程度違うのかは微妙。白味が強くて実際の視認性はあんまり良くない。

 

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XR600R車検Ver。

 

 GWと諸々の段取りで、猶予の2週間ギリギリで車検を受けに。テスターで見てもらうと普通の発電電力で200~300程度の光量が出た。前回標準のヘッドライトで110、車検合格基準が150前後なので、車検をクリヤするには充分な光量が出ている。心配していた配光も問題なかった。安かった割には意外に大丈夫だった。ただ取付のボルトの締め付けが甘くて光軸調整してもらった後に検査ラインでズレでしまって光軸でNGになった。増し締めして再度テスターに行くハメに。

結果的には「明るいヘッドライトを付ければ合格する」。車体や仕様によって違うかもしれないけど、僕のXRに関してはアクセルを開けなくても合格するので発電容量は足りている。バッテリーを積んだり高価なライトユニットを買わなくても、単純に明るいヘッドライト(H4バルブ60w程度)さえ有れば合格する。社外品でオフロード用のヘッドライトカウルが売っているけど、それだとヘッドライト自体が小振りなので車検の光量を満たせないかもしれない。取付や信頼性を考えると他車種の純正ライトを流用するのが無難かなと思う。

オフロードバイクの場合は派手に転倒する事も良くあるので、ライトを壊したりハンドルバーを曲げたりという事も有り得る。ライトとハンドルは車検用に温存しておいた方が良さそう。オフロードバイクは車検無い方が気楽で良いね。

 

 

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あと、車検の検査員からしきりに音量のチェックが入った。OZworksのサイレンサーは音量デカイという評価だったから予め排気口を絞るディフューザーを付けておいたし、これでかなり音量が絞られてわりと実用的なレベルになったと思ってたのに。前回の検査時に音量測定も行ってクリヤしているけど、今回も「音は大丈夫?」って念押しされた。ハーレーの排気音の方がよほど煩いのにハーレーは何も言われないし、行きつけの車屋さんも「音量測られるのは初めてだった」って言うし。なんか釈然としない。

 

今回の出費

・ACレギュレーター BAJAデザインズ 3,336円

・汎用ライトφ180 2,490円

・H4ソケット 227円

・LEDヘッドライト 4,600円

計 10,653円

 

ヘッドライトだけは事前に判断出来ないのと、車検当日になってからでは対策の取り様が無いのでかなりムダな事をしてムダな出費がかさんだ。余計な物買う位なら他に必要な物が沢山有ったのに。ただこれで何をすれば通せるのか分かったので、次回からは大丈夫。多分。