シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

僕は週末に彼女とお茶して映画を観る

 

 

 

映画を観たいって言うんだ。高校生になる下の娘が。封切されてから随分経つけどその映画に興味が有るなんて知らなかった。上映スケジュールを見ると、まだぎりぎり放映してる。じゃあ週末に観に行こうか。奥さんは仕事で、上の娘はバイト、独りで見るのはちょっと・・・って言うので、下の娘と二人で出掛ける。

週末に部活の後、娘を拾ってショッピングモールの映画館へ出かけた。上映時間が中途半端だったから、食事して、服とか雑貨とか本とか見て、お茶して、映画を観た。随分昔、まだ子供が小さかった頃、子供が大きくなった時に一緒にお茶でも出来たら良いなとか思っていたけど、実際にやると少し微妙な気分だった。こういうのは友達とか、恋人とかとするもんじゃない。子供がもっと小さかったら何とも思わなかっただろうけど、高校生にもなれば僕がメインになっちゃいけない気がする。

それでも、「お父さんに言っても仕方が無いから」とはならずにちゃんと僕に話してくれたのは嬉しかった。 いつも行きたい所は別にない、欲しい物とか見たい物も特にないって言ってスマホいじりながら家でごろごろしてるだけだから、もっと早く言えば良かったのに。って言うと、僕が興味無いだろうから、って遠慮していたみたいだ。何でも話せる様に、困った事が有れば相談出来る様に、子供に対しては邪険にせずに子供の目線で物事を考えられる様に心掛けてきたけど、それでもやっぱり遠慮はするんだ。まぁ、何でもかんでもズケズケと遠慮なく言われてもそれはそれで困るんだけど。

 子供と関われるのは今しかないから、そう思ってなるべく子供と関わる様に過ごしてきた。そんな生活は小学生で終わり、中学にもなれば思春期になって父親とは関わらなくなるだろうって思ってた。終わらねーじゃん。お父さんを邪険にしないでくれるのは嬉しいんだけど、もっと友達とか恋愛とかにいかないものなのかな。

そういう僕も昔から社交的では無かったし、性格なのかもしれないんだけど。どうか娘の人生がハッピーなものになりますように。