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目指すのはジャンガリアンな生き様

ETCをモバイルバッテリーで動かす

 

 

はじめに

バイク用にETC機器をセットアップする作業、バイクにETC機器を取り付ける作業は、「二輪車ETCセットアップ取扱店」でなければ出来ません。軽自動車用に登録された機器をバイクに使用する、自分で機器を取り付けるのは違法になります。

 

 

今僕が乗っているバイク(ホンダXR600R)は高速道路を走っても微塵も面白くないクソみたいなバイクだけど高速道路以外ではクソ面白いバイクなので高速道路なんか走るか。って思ってるんだけど、バイクの師匠Sさんらとツーリングに行く場合高速を使う頻度も割と高めでETCが欲しいのです。頻繁に使う訳じゃないから現金支払いでもカード支払いでも別に良いんだけど、現金だと割引が効かない。ヘタすると昼食代くらい差額が出てしまうので、何とかETCを使いたい。

という話を行きつけの車屋さんと話していたら、使っていないアンテナ一体型ETCをくれた。と同時に、バイクではバッテリーで使う人が居るみたいだ、と教えてくれた。XRの場合はバッテリーレスなので、主要な電気回路はAC12V(交流)で動いている。一部DC12V回路も有るけど、容量的にそれほど多くないのと、バッテリーを介さずにコイルで発電した電気をそのまま使っている為不安定さが心配なので車両から電源を引くのはやめた方がよさそうだ。なので、ETCをバッテリーで使いたい。

ところが、更に車屋さんは、バイク用ETCはどこでもセットアップは出来ない、取り付けもできない、という。調べると確かにバイク用ETCは専門店でなければ取り扱えない様になっている。恐らくバイクがECTゲートでトラブった場合、バーに衝突して転倒したり、後続車に追突されたりして重大な事故になりかねないからじゃないかと思う。

 いきなり計画が頓挫してしまったけど、ここは軽自動車でバッテリー駆動のETC機器を使う、という計画に変更しようと思う。あくまでも軽自動車だ。普通の軽自動車、普通のバイクの場合は、車積のバッテリーやアクセサリ電源からDC12Vを供給した方が手っ取り早し安定している。こんな面倒くさい事をやる人なんか居るのか?と、ネットで調べてみるとETCをバッテリーで使っている人は居るものの、どれも乾電池を直列接続とか、9V乾電池を使うとか、ちょっとイマイチな手法ばかりだ。今は高性能なモバイルバッテリーが安価で売っているので、それを流用したい。ただモバイルバッテリーは出力がDC5Vなので、DC12V出力出来るバッテリーを探してみたものの良い製品が見つけられない。スターター用(バッテリー上がりした車を始動させる)なら売ってるんだけど、大型で高価になるのと、それで機器を動かせるのかどうかが分からない。そんな折、モバイルバッテリーのDV5VをDC12Vに変換する機器を紹介している記事を見つけた。 

tamatora.36nyan.com 

携帯電話 緊急電源 USBブースターモジュール 電源コンバータ 5V to 9V/12V

携帯電話 緊急電源 USBブースターモジュール 電源コンバータ 5V to 9V/12V

 

 上記サイトで紹介されていた変換器を購入。790円。でら安。でら便利。ちなみに同じ出品者が販売していたプラリベットもでら安だったから思わず購入してしまった。

 

 

DC5V/DC12V変換器の1次側(バッテリー側)はUSB端子になっているのでそのままモバイルバッテリーに繋ぐ事が出来る。2次側(機器側)は汎用丸端子なのでそのままではETC機器に繋げない。2次側配線とETC電源配線を直接繋いでも良いんだけど、修理や他の機器でも使うかもしれないという事で脱着出来る端子で繋いでおく。

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 ETC機器と、5V-12V変換器。アンテナ一体型ETCはとてもコンパクトで、バッテリー駆動の利点を生かせそう。変換器は便利で安い。大容量モバイルバッテリーと組み合わせて色んな機器を使えそう。

ちなみにこの状態(配線加工後)でセットアップを依頼したら誓約書を書かされた(セットアップで登録した車両以外では使いませんという)。面倒を避ける為に、加工する前にセットアップするか、ETC機器本体だけでセットアップに出す(セットアップ業者は電源ケーブルは持っているらしい)かした方が良いと思う。

 

 

 機器側は出来たので電源を。安くて信頼性が高そうなモバイルバッテリーを探して購入。

 電源ボタンが有る事、16000mAhの大容量、レビューでの評価が高い、2千円を切る価格から選んだ。

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んだけど、思ったよりもデカくて重い。ETCを駆動させるのはゲート入口と出口だけ(高速道路移動中は不要)なので、ここまでの容量は要らなかった。コンパクトな機器のメリットを生かせない。ただETC以外でも使えるのと、USB端子を差込むだけで給電、抜くと停止して、給電中はETC機器がちゃんと動いているので使用上の問題は無かった。接続するのがスマホではないので、給電開始しなかったり、途中で給電が止まってしまったりしないか心配だったけどちゃんと動く。

ちなみに、シガーソケット(アクセサリ電源)が有れば、モバイルバッテリーを使わなくてもスマホ充電器等のUSB電源を使ってETCを動かす事が出来るので、汎用性は高い。

あと、もらったETC機器に登録されている車両区分(普通車か軽自動車か)が分からなかったので一度軽自動車に仮設して高速に入ってみたんだけど、入口ゲートが開かなかった。ETCの登録と実車の車両区分が違うと通れないみたいなので、素性の知れない中古品を使う場合は注意が必要。

 

バッテリー駆動すれば配線要らないし、同じ車両区分なら使い回し出来るし(登録上やっちゃダメだけど)、便利だと思うんだけど意外に情報出てこなかった。今はモバイルバッテリーも安価で高性能になっているので、ETCに限らず色んな用途に使えそう。