シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

子供たちの行く末とホームポジション

 

 

先日、中学生の娘とプリキュアの映画を見に行ったお父さんの記事を読んだんだけど。

nlab.itmedia.co.jp

丁度先日僕も同じ様に娘と二人で映画を見に行ったものだから、共感するところも多々有って。ただ、うちの場合は子供たちももっと大きくて、だからもうちょっと複雑な思いが入り混じってる。一緒に居てくれる事に対して嬉しい反面、子供の成長に対する感慨深さと一抹の寂しさとこの先の心配と。

 子供たちも大きくなって、それぞれのスケジュールが有るから週末でもなかなか揃ってヒマという事が無くなった。たまたまこの週末子供が揃ってヒマだったので、子供たちの用事に付き合ってきた。

 

下の娘を部活に送った後、上の娘が駅前の本屋で何やらの一番クジをやってるので引きたいと言う。いや、お前もう成人して金も行動力も有るやろ?なんて事は言わずに、寝坊して寝ぼけている子供を起こし、車を運転し、下の娘の分までクジのお金を渡す。甘いなぁ。甘やかし過ぎだなぁ。でも娘可愛いしなぁ。

娘は時間ギリギリまで寝てたから腹減ったと言うので、「喫茶店でモーニングする?」と尋ねるとするするって言う。二人で書店の隣の喫茶店に寄る。さっき引いたクジを開けて一喜一憂しながらトースト頬張ってる娘を見て、良い歳してお父さんとこんな事やっていて良いのか?と心配になるんだけど、お父さんの事を信頼しているからなのかもしれない、とも思う。お父さんのお財布に対してという意味でも。でも一応「ATMに寄りたい」って言ってハナからお父さんの財布を当てにしてる訳じゃないから、だからまぁ少し位補助してやろうか、とも思うんだけど。

下の娘が部活から帰ってきて、モバイルバッテリーが欲しいというので上の娘も一緒に3人で買い物に出掛ける。電気屋さんをハシゴしながら、安くて容量の大きいバッテリーを見つけて買ってあげる。甘いなぁ。甘やかし過ぎだよなぁ。って思いながらも、バイトしてない高校生なんてお小遣いもカツカツだろうし、娘可愛いし。

f:id:single779:20181124155238j:plain

お目当てのモバイルバッテリーが買えたので、お茶でもしようか。タリーズコーヒーの季節商品ストロベリーティーが良いと言うのでタリーズコーヒーに行く。上の娘は学校の友達とスイーツ食べに行ったりしているから色々知ってる。

 

奥さんが「木曽三川でイルミネーションやってる」と言うので、って言う事は「木曽三川でイルミネーションやってるから子供たち連れていけ」という解釈でOK?

f:id:single779:20181124193737j:plain

子供たちが「既視感有るー」って言う。そういや去年も来てたっけ。週末の人出はほどほど。

 

f:id:single779:20181125065507j:plain

近辺のイルミネーションと言えばなばなの里が有名だけど、木曽三川だと無料だし。規模はそれほどでもないけど、とりあえずは綺麗。子供はブッシュドノエルがツボらしい。

 

f:id:single779:20181125065348j:plain

せっかくだから写真撮らせてよ、って言うと渋る事なく並んでくれた。普通この歳なら嫌がるよなぁって思いながらも、一日色々と付き合ってくれたお父さんに対するサービスなのかもしれない。付き合ってもらったのは僕の方かもだけど。一日一緒に過ごせて楽しかった。

 

上の娘は成人し、下の娘は高校生。それぞれに予定が有るから揃って出掛ける機会も減りつつあるけど、それでもいまだに一緒に居てくれるのは嬉しい。反面、もう買い物もカフェもイルミネーションも、友達や恋人と 行った方が良いんじゃないの?と心配にもなる。それはそれで子供たちなりにやっていくんだろうけど、1つだけ「お父さんよりマシな彼氏が出来るのかどうか」って事が心配。自分で言うのも何だけど、うちの子供たちにとって僕は理想的なんじゃないかと思うし、理想的であろうと僕なりに努力してきた。親としての愛情、子供たちの趣味嗜好や思考を否定せずに子供の目線で物事を考えられる姿勢、ある程度の行動力とある程度の経済力、基本的にいつでも穏やかで声を荒げたり暴力を振るったりしない。だから一緒に居ても居心地が悪くなくて、だから今でも一緒に居てくれるんじゃないかって。ただ、今の僕は今だから成り立っているのであって、二十歳前後の僕なんて世間知らずで酷いものだった。親の愛情とアラフィフの落ち着きを同年代の男の子に求めるのは無理があるだろうなと思う。そういう娘も大概なんだから、一緒に成長していけるような相手が見つかると良いんだけど。

 

結婚はコスパが悪い。子供をつくるのは無理ゲー。多様な今の世の中で、結婚して子供を産み育てる事は必須ではなくなった。だけど、経験した僕は知っている。いつも金を惜しんでコストパフォーマンスばかり考えている僕でも、「結婚も子供もコスパではない」っていう事を。良い物を買う事も、美味しい物を食べる事も、旅行に出掛ける事も、自分独りでの充足感と、大切な誰かと共に過ごす充足感では圧倒的に違う。自分独りで過ごしてきた時間に対して、感涙したり、感慨に耽ったりはしない。50目前にして、僕は結構やり切った感が有る。

子供たちが、この先どう生きていくのかは分からない。いつも「結婚なんか無理ゲー」って言っている。でも、どうやって生きていこうが僕は子供たちの理想の父親であろうと努力するし、出来る事は支えていくだろう。この先何処へ向かって行くにしても、ここがホームポジションなんだって。