シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

御嶽山 濁河温泉から

 

 

※コースタイムや状況、使用道具類の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠けるものです。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分に注意して下さい。

 

2019年3月2日(土)快晴
御嶽山に濁河登山口から登る

 

06:20 濁河温泉登山口 無風 -8℃

07:30 湯の花峠 無風 -9℃

10:25 五ノ池小屋 微風 5℃

11:20 摩利支天乗越 微風 3℃

12:25 継子岳 微風 3℃

13:30 のぞき岩 無風 0℃

13:50 湯の花峠 無風 3℃

14:30 濁河温泉登山口 無風 4℃

(五ノ池、摩利支天乗越、継子岳は輻射を拾っているかもしれない)

 

駐車場発〜駐車場着 11.5km 8時間10分(休憩含む)
駐車場標高:1795m 最高点:2956m 標高差:1161m 累積標高登り:1246m
道中の飲料水 0.6L(お茶0.3L コーヒー0.3L)
着衣(上) ヒートシャツ フリース ハードシェル ソフトシェル(未着用) ULダウン(未着用)
着衣(下) タイツ シェルパンツ
靴 ASOLO SHERPA GV
他 サングラス グローブ ストック ヘルメット ピッケル スノーシュー

 

 週末は家族と過ごす予定が急遽変更になって山に行ける事になったけど、そんなつもりじゃなかったから何も考えてなかった。近場の山はもう雪山という感じでもなく、まぁそれでも良いかと思ったんだけど、そうだ。御嶽行こう。今シーズン最後の雪山かもしれないから、腹一杯歩こう。金曜日の21時過ぎから慌てて支度して出発する。

 

アクセス

岐阜・名古屋方面からだと、国道41号を北上。下呂を過ぎて県道437号へ。県道437号へは右折ではなく、国道41号から左へ下って国道下を通る。濁河温泉御嶽山の大きな標識が有る。県道437号から県道441号へ入るけど道なりに直進する形になる。

国道から濁河温泉までは30kmほどの林道を走る事になる。序盤はほとんど雪は無かったけど、濁河温泉手前8km辺りから圧雪(凍結)路だった。一応二駆でも走れたけどスタッドレスは必須。

 

ルート

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今回のルート。山旅ロガーでログを取り、カシミールで表示させています。

昨年の豪雨で登山道が崩落した為、序盤は旧登山道を迂回して吊橋(仙人橋)の先で合流している。体力の限界で摩利支天までは行っていない。

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

カシミールから地形図を印刷する手順はこちら

 

 

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この車で冬の林道を走るのはそれだけで既にアドベンチャー。登山口までたどり着けて良かった。仮眠している間に車が一台増えてた。暗いうちに出発したみたいだ。

 

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濁河温泉登山口駐車場付近の道路。駐車場手前が一番キツかった。危うくスタックする所だった。それでも例年に比べるとかなり少ない印象。帰りは気温も上がって緩んでいたけど、夜は冷えるからまた凍結するだろう。

 

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昨年の豪雨でルートが変更されている。いつもは登山口からすぐ橋を渡って対岸を歩いていたけど、今はそっちじゃないらしい。冬でも登山者は割と居るみたいでトレースがしっかりついている。

 

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迂回路。ちょっと分かり難いけど良く踏まれていてマーキングも有る。圧雪されているから踏んでも沈まずスノーギヤ無しで普通に歩けてとても楽。

 

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従来のルートに合流して登る。8時半頃にようやく日が差してきた。温度計は-10℃位で、少し休憩しただけで指先が冷えて回復しない。トレースは相変わらずよく踏まれていてスノーギヤ無しで歩けた。森林限界手前数百メートルはやや雪が柔らかくなり沈むから歩き難かったものの、先行者が踏んでくれていたのでスノーシューを使うまでもなく。状況は今後の天候で変わるのであまりアテにならない。

 

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むっちゃ良い天気。飛行機がひっきりなしに飛んで行く。今日は天気図を見ると穏やかに晴れそうだったから御嶽にした。3000m級だから荒れた天気で登れる山じゃない。

 

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森林限界抜けた。斜面にペアの先行者が見えた。直登して行ったみたいでもう終盤辺り。

 

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雪は少な目。気温が低くてカチンコチンに凍ってアイゼンもピッケルも刺さり難くて緊張する。岩が露出して危なっかしい。直登すると傾斜がキツいから、前回と同様斜面右寄りにトラバース気味に進む事にする。トラバースはトラバースで危なっかしいんだけど。

 

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ちょっとトラバースし過ぎて丁度夏道に出た。雪も少な目で夏道歩いた方が楽かも、と思ったら岩を巻いた所で吹き溜まりになっていてかなり危うい。

 

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 4時間位歩いて五ノ池小屋。彼方に白い白山が見える。なんかもうしんどい。かといって長時間休むと身体が冷える。

 

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真っ白けの三ノ池と中央アルプスの山並み。快晴。

 

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四ノ池も真っ白。

 

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軽く休憩して摩利支天に向かう。今日はやけにしんどいからとりあえず乗越まで行ってみる。凍結して滑落しそうな斜面を登っていく。

 

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摩利支天乗越から五ノ池と継子岳。良い眺めだけど、しんどくて全然ペース上がらない。

 

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摩利支天乗越から剣ヶ峰方面。今日は散策する余裕が無いな。

 

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摩利支天乗越から賽の河原。冬の賽の河原見て見たかった。神秘的。

 

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摩利支天まで行ってみたかったけど、体力の限界でもう無理。

 

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継子岳から摩利支天方面を望む。やけにしんどいから継子岳もやめようかと思ったんだけど、下るポイントが五ノ池小屋と継子岳の中間付近なのでついでに登る。継子岳からの眺めは壮観。

 

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継子岳から、手前に乗鞍、奥に北アルプス。快晴でクリヤに見える。

 

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下る。とても危なっかしい。ちらほら登ってくる人が見える。

 

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午後は気温が上がり雪も少し緩む。それでも結構な斜度で緊張する。でも御嶽で滑落したというニュースは聞いた事が無いな。

 

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男性二人組と、男女ペアとすれ違い。今日は登山者10人くらい見掛けた。

 

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ピッケルからストックに替えて樹林帯へ。

 

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胡桃島へのルートは歩かれている気配が無い。積雪期だとルートが分からなくて難しそう。

 

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下ってきた。意外に車が多い。といっても5、6台くらいだから好天の週末にしては少ないのか。濁河ルートは静かで良い。

 

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林道から御嶽山一望。夏も冬も良い山だけど、とても疲れた。
 

ルート

御嶽山 濁河登山口から

トータルで10kmくらい、累積標高も1000mくらいで、比較的手軽に森林限界を超える事が出来る。ただアクセスが悪く、細い林道を1時間位走らなければいけない。この時期は積雪が有るから余計に厄介で、だから登山者は少な目。

手軽とはいえ3000m級の山なので、穏やかな快晴の日なら難しくは無いけど、荒れた日だとかなり難しくなる。

 

感想

例年の残雪期レベルな印象でかなり雪は少なかった。良く踏まれたトレースで、樹林帯を抜けるまでは特に技術も道具も必要とせずスノーハイクレベルだった。とはいうもののそれは条件が良かっただけ。摩利支天に向かう途中、少し顔が痛くてバラクラバを被るか悩んだ。バラクラバはフェイスマスクの代用になるからと、フェイスマスクは持って行かなかった。これだけの穏やかな快晴でも痛いんだから、少しでも風が出れば相当過酷になるはず。晴れていてもバラクラバやゴーグルは持参すべき。ヘルメットは必須。今回はとても穏やかな天候、非常に明瞭なルート、登山者がそこそこ居る、という事から難易度は低めで、精神的なハードルはかなり低かった。

2ヶ月ロクに運動していないからか、やけに疲れた。五ノ池小屋から継子岳など大した標高差無いのに、しんどくてやめようかと思った。だけど御嶽は良い。積雪の摩利支天登頂、一面真っ白の賽の河原の散策、一面凍結したお池巡り、積雪の林道さえクリヤ出来たら毎週登っても飽きないくらいだ。

休憩後に指先が冷えて回復するのに30分以上掛かった。貧相な装備でも身体は寒くなかったから(風が無かったというのが大きいけど)、せめてグローブと靴下は良い物を買おうと思う。もう雪山シーズン終わるけど。

スマートで仮眠はしんどい。ソロなら助手席を畳めば寝れそうだけど、真っ暗で寒い中荷物を片付けるのが面倒でそのまま寝た。仮眠する時は予め寝れる様にしとくべきだった。今回はスマートで雪道走れるんかいな?というテスト的な目的も有ったので、最悪登山出来なくても仕方が無いと思っていたけど普通に走れた。本格的な雪道だと四駆じゃないと無理だろうけど、年数回の為に重い四駆に乗るのも何だか。

前回から2ヶ月空いてしまった。登山は良いけど、それに執着したくはないと思う。家族と過ごせるのも今のうちかと思うと、今やるべき事とか優先させる事とか、その合間に山に行けたら良いと思う。冷めた訳じゃなく、登山もバイクも力を抜いた方が楽しめるんじゃないかと思った。

 

 

参考

singlesmile.hatenadiary.jp

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