先日運転席の窓が閉まらなくなった。古いスマートでは定番の故障。
社外品の対策品(割れて壊れる樹脂パーツが金属製に変更されている)を使って直したので運転席側は安心して開け閉め出来る。だけど運転席側が壊れたって事は、助手席側も同様に壊れる可能性が高いので何とかしたい。でもどういう訳か助手席側は社外品のASSY(パワーウィンドウ レギュレーター)が売ってない。純正品は売ってるけど2万円超。破損する樹脂パーツだけは売っていたので、とりあえずパーツだけ買って開けてみる。作業手順は上記ページに記載。
ドアミラーを外す。調整ノブを外した方が作業しやすい。ノブのゴムカバーを外し、ロックナットを外す。
ドアパネルを外そうとしたら、マーキングして有る。以前修理で外した事が有るみたいだ。見ると助手席側のパワーウィンドウは修理されているみたいで、樹脂パーツに劣化は見られない。ディーラーや一般的な車屋さんで修理したら高額になるから、壊れた助手席側だけしか直さなかったんだろう。
良く割れる樹脂パーツ。純正部品ではこの部品だけは出ないので、ディーラーだとパワーウィンドウASSY(パワーウィンドウ レギュレータ)交換になる。ネットで探すと社外品でこの部品だけ売っている。千円位だけど、この部品だけ交換するのは作業が面倒くさい。そもそもクソ重たい窓ガラスをこんなちゃちなプラスチックで支えるってのが問題だろ。
パワーウィンドウはとりあえず大丈夫そうなので、ついでにドアミラーを直す。助手席側のミラーの調整が効かない。ミラー面を直接手で動かせば良いんだけど、ちょっとした事で動いてしまって非常に見難い。車線変更や左折時、バックの時に左側面の確認が充分に出来なくて危なっかしい。
ドアミラーの分解、修理方法はこの辺りを参考に。
パワーウィンドウの確認でドアミラーを外しているので、後はミラー調整部分を分解していく。まずはミラー面を取り外し。
調整ノブから調整ワイヤ3本を外す。ワイヤは色付けされている。戻す時に困らない様に、何色が何処に組まれているか分かる様にしておく。
ワイヤをフリーにしたら、ミラー調整部をこじって分解。こちらも何処に何色が組まれているかマーキングしておく。
やっぱり割れてる。通常は調整ワイヤの外装チューブが収まっていないといけない個所が割れて外装チューブが飛び出してくる(上/赤色)。
調整ノブ側のワイヤに追加のカシメが付いてる。やっつけで修理したみたいだけど、ミラー側を直さないと調整ノブ側を引っ張っても調整は出来ない。
エポキシパテで割れた個所を補修する。ワイヤが入るスリットが必要なので成型出来るパテの方が扱いやすい。
パテが固まったらワイヤを戻していく。調整ノブにワイヤをハメる時は、ノブ(棒)を押し込む。スプリングでテンションが掛かる様になっていて、スプリング分は押し縮める事が出来るので、縮めてワイヤを掛ける。3本ともワイヤを掛けたらノブを動かして調整出来るか確認しておく。
調整ワイヤにはスプリングでテンションが掛かった状態になるので、ワイヤのホルダ(補修した個所)が割れるとそのワイヤだけテンションが掛からなくなる。結果的にテンションが掛かっている残り2本側にミラーが動いてしまう。
ミラー調整出来る様になった。お陰でとても運転しやすくなった。当たり前だと思っていた事が、当たり前ではないという事を教えてくれるスマートは素晴らしいと思った(んな訳ない)。
今回の出費
ウィンドウ レギュレータ クリップLH 980円
送料 180円
計 1,160円