シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

初体験

 

 

 

去年までは問題無かった健康診断が、今年は引っ掛かった。血便が見られるので大腸検査をして下さい、と。

かといって焦る事は無い。この歳にもなれば健康診断で何も異常が無い方が稀だ。つまり会社には大腸検査のエキスパート(検査される方)がごろごろ居る訳で、そんな頼れるパイセンから色々情報を集め、腕が良いという市内の医者で大腸検査する事にした。

検査当日の朝の食事を抜けば良いだけかと思ったら、検査前日の朝から食事制限される。消化の悪い物は摂ってはいけないらしい。食べても良いですよ的な物は、ご飯とロールパン、豆腐(薬味無し)くらいだ。面倒なので朝昼ロールパンにして、夕食は抜いた。夕食食べない方が排泄が早く済む=検査も早いという目論見と、登山で遭難した時に食事抜いて耐えられるか試してみようという実験も兼ねて。

食事を抜いてもさほど苦にならなかった。ただ、食べてないせいかパワー感が無い。エネルギー不足(シャリバテ)かもしれない。検査経験者が口をそろえて苦労したと言う下剤を飲むのもさして苦労しなかった。確かに不味くて飲みにくいけど、鼻をつまんで一気に飲んでしまえば済む。検査するに当たり、9:00頃から12:00頃まで15分おき、または10分おきに下剤を飲んで、排泄しなきゃいけない。とても退屈なんだけど、スパンが短過ぎて雑誌もまともに読めない。それでも前日の夜の食事を抜いたせいで排泄完了一番乗りで、検査一番目を得た。

専門医だけあって、羞恥とか緊張とかそんな事を考える間もなく呆気なく挿入され、腸内カメラをぐいぐい入れる。腸の曲がっている所でちょっと痛いよって聞いていたけど、ん?どこが曲がってるの?っていう位の絶妙なコーナーリングで呆気なくゴール(小腸)。腸の曲がり角での痛みよりも、腸を膨らませる為のエアの方が苦しい。看護婦さんが「お腹が張るからおなら出して下さいね」って言うんだけど、カメラぶち込まれてるのにおなら出せねーし!

検査結果は、ポリープは無し。腸にくぼみが出来ていて、くぼみに便が溜まって細菌が増殖するので脂っこいもの控えて野菜食え、という事らしい。あと、痔ですね。これが原因かな?って言われた。まぁ自覚はしていたけど、痛みは無かったから大丈夫かなと思ってたんだけど、これは自転車乗ると

 

 

 

正に血のにじむ様な練習

 

 

 

になったりするのかな、とかどうでも良い事考えてた。

初めて大腸検査したけど、多分先生の腕が良かったんだろう、大した苦労も無く済んだ。オカンみたいな看護婦さんに「緊張してた?」って言われたけど、緊張してねーし。でも若い看護婦さんだと恥ずかしくなるから、あえてオカンなんだろう。まぁ他人のう〇ちみたり、肛門に指突っ込んだりしなきゃいけないんだから大変な仕事よね。

今回検査した人は僕を含めて4人、内女性が2人、皆同年代くらい。狭い同じ部屋で下剤を飲んでトイレ行ってっていうのを延々繰り返さないといけないので、女性が居ると少々気を遣うし、トイレも3(内2つは通常の診察患者も使う)つしかない。こういうのは大きな病院の方が良いのかもしれないけど、腸内カメラの扱いに関しては凄腕だった(と思う)。なんせ全然痛くない。まぁ何度もやりたくはないけど。

 

と、大腸検査は無事済んで検査結果も大して問題無かったんだけど、帰宅後夕方頃から酷い倦怠感に襲われた。それが、下剤によるものなのか、検査前にお尻に打たれた腸の動きを止める注射のせいなのか、空腹時にいきなり食事を摂ったせいなのか、原因が良く分からない。検査の影響というよりは、いきなり食ったせいの様な気がする。検査前日の昼食から、検査が終わった昼過ぎまで食事していないからほぼ丸一日食べなかったけど、空腹はまだ我慢出来そう。下剤とか水とかたらふく飲んでいたせいもあるかもしれない。ただ、食ったら動けなくなるのはマズい。動けなくなった人には点滴を打つっていうのは、そういう事なのかなと身をもって実感したり。