シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

1300km

 

 

今年の5月にロードバイクを手に入れてから、走行距離が1300kmを超えた。自転車をやってる人なら何てことない距離だろうけど、バイク(オートバイ)じゃなくチャリで1000km走るなんてちょっと感慨深い。 

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始めたばかりの趣味だから楽しいとか、慣れてきたからある程度の距離を走れる様になったとか、連日走っても身体が壊れなくなったとか細かな理由は有るだろうけど、一番の理由は「非常に合理的な趣味だから」だ。

 

 例えばバイク(オートバイ)と比べて。自転車もバイクも同じ2輪でエンジンが有るか無いか位の差でしかない。空き時間にちょっと乗れるし独りでも完結するので、バイクも趣味としてはとても都合が良い。昨年5月の車検後にオイル交換をして、夏前にオイル交換時期が来たので現状走行距離は大体年2000kmといった所。とはいうものの、後半はかなり鈍化している。何故かというと、バイクを楽しもうとすると非常に制限されるからだ。

初心者ならともかく、ある程度経験を積んだ今、車の流れに乗って国道を走っていても楽しくない。パフォーマンスの30%も発揮出来ないんじゃないか。車はシートに座ってアクセルを踏むだけで、ドライビングに対してドライバーが介在出来る余地は少ない。一般道を常識的な範囲で運転する限りでは、誰が運転してもそれ程大きな差は出ない。車に比べれば、バイクはライダーがライディングに介在する範囲は広い。ライダーの扱い方で差が出来る。それだけ不完全な乗り物だからだ。でも、車の流れに乗って国道を走る場合は30%でしかないから大して差は出ない。車にしてもバイクにしても上手い人が運転すればかなりの差が生じるはずだけど、それは法規を逸脱したレベルになってしまうし、パフォーマンスを発揮させるには公道は余りにも危険過ぎる。何に乗るにしても、結局それを生かしきれない。

車の流れに乗って国道を走っていてもこれ以上ライディングスキルは上がらないし、身体的な負荷も著しく低い。つまり、乗っても乗らなくても大して変わらないって事だ。車に行く手を阻まれてフラストレーションが溜まるだけで、それでもマシンは消耗していく。古くて消耗が激しいバイクだから、「ここぞ」という時の為に温存しておきたくなるのも仕方が無い。

 これが自転車の場合は単純だ。ライダーの限界がすなわち自転車の限界だから。どんなに高価でハイパフォーマンスな自転車に乗っても、ライダーの身体能力が低ければそれが限界値になる。これは、自分の足で歩かなければいけない登山に似ている。だけど、今僕が登山で自分の限界を感じようとすると、夏山ならジャンダルム、冬山なら御嶽位のレベルになってしまって、その領域はおいそれと行ける様なものではなく綿密な計画と準備、しっかりとした道具と余裕を持って行動できるだけの時間が必要だ。それが自転車なら、非常に手軽にふと思い立った時に自分の限界までいける。もし限界を超えてしまっても遭難しない。つまり、自転車なら朝起きて玄関を開ければ即アドベンチャーが出来る。

あとは、比較的短時間で満足出来るという事。朝出掛けて午前中に戻り、午後から子供と出掛けるという様な事も出来るので都合が良い。慣れてきたからもう少し距離を伸ばしたいと思いつつも、短時間でも高負荷を掛ければそれなりのトレーニングになるので無駄が無い。子供たちももう大きくなった。でも、僕を必要としている以上おざなりには出来ない。

 

当初はこまで自転車に乗るとは自分でも思わなかったけど、自転車は趣味として非常に都合が良かった。トレーニングにもなるから登山やバイクに対してムダになる訳じゃない。登山もバイクもやめた訳じゃない。自転車を漕ぐという事は他の全てに繋がっていく。だから朝5時に眠い目をこすりながら布団を抜け出す。

 

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金曜日は代休だけど午後から出掛ける予定が有ったので午前中のみ。横山ダムまで70km。土曜日は用事が有って時間の都合上40km。

 

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日曜日は意外に晴れて、道の駅には車やバイクが沢山来ていた。自転車は何台かすれ違ったけど道の駅では僕だけだった。ランニングしている人を沢山見掛けたけど、道一杯に広がって走るから邪魔でしょうがない。