シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

渚にて 人類最後の日 ネヴィル・シュート

 

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

 

 第三次世界大戦が勃発し、世界各地で4700個以上の核爆弾が炸裂した。戦争は短期間に終結したが、北半球は濃密な放射能に覆われ、汚染された諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国の原潜〈スコーピオン〉は汚染帯を避けてメルボルンに退避してくる。オーストラリアはまだ無事だった。だが放射性物質は徐々に南下し、人類最後の日は刻々と近づいていた。そんななか、一縷の希望がもたらされた。合衆国のシアトルから途切れ途切れのモールス信号が届くのだ。生存者がいるのだろうか? 最後の望みを託され、〈スコーピオン〉は出航する。

★★☆☆☆

 

レビュー

 kindle買ったのに相変わらず紙の本読んでる4冊目。

SFカテゴリーで高評価だったので読んでみた。あらすじからSFミステリーを想像していたら、どういう訳か一向に出港しない。半分くらいまで読んでようやく出港したと思ったらすぐに帰港しちゃうじゃないか。あぁ、これはSFチックなメカとかギミックとかそういう話ではなく、誰もが人生の終焉を迎える際にどういう状況になるのか、という事を描いているヒューマンドラマ的な仕上がりなんだ。

それはそれで良いんだけど、登場人物の誰にも感情移入出来ず、言動も何だかなぁという感じで正直読み進めるのが辛かった。後から知ったんだけど、これは1957年に書かれた作品らしい。それが今でも通用するというのはある意味凄い事なんだけど、僕にとって面白かったかどうかと言われればイマイチだった。