シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

車に水温計は必要だという話

 

 

イカー(フォード・フィエスタ)がオーバーヒートした。現在修理中でおそらく大事には至らなかったとは思うけど、一歩間違えばエンジン壊しかねない状況だった。フォード・フィエスタのインパネには大雑把ながら水温計が表示される。トラブルの早期発見に水温計はとても大事だという話。

 

【トラブルの流れ】
クーラント(冷却水)が漏れた(ホースジョイント部)
クーラントが減り冷却が不十分になりファンが頻繁に回る
・過剰なファン運転によりバッテリーが上がる
・エンジン始動出来ない

 

 

【経緯】
仕事から帰宅すると、奥さんから車のエンジンが掛からないと言われた。先日リモコンキーの動作不良が有ったのでリモコンの電池切れかと思い、電池を交換する。しかしエンジンは掛からない。
エンジンスタートボタンを押すと、「カチカチカチ」というリレー動作音の様な音がするだけで始動しない。スタートボタンを押し続けると、「キュル・・・キュル・・・」とかろうじてセルモーターが回ろうとする。症状からバッテリー上がりの様だ。先日より冷却ファンがよく回っていたのを思い出す。エンジン停止後もファンが回っていたりしたので、古くて性能が落ちているバッテリーを更に過剰に消費してしまったんだろう。
ブースターケーブルを使いセカンドカーの軽自動車のバッテリーと繋いで始動。軽のバッテリーからのジャンパーでも始動出来たので、致命的なほどバッテリーは空になっていないと思われる。輸入車のバッテリーは近所のホームセンターでは手に入らないだろうから、充電させる為しばらく走行する。
走行中に不意にオーバーヒート警告灯が点灯。警告灯が付いたのは一瞬ですぐに消灯したものの、水温計がH側に振れている。ゆっくり走行すると下がったものの水温計の指示が上下する。冷却水系統に異常が有りそうなので空地に停めてエンジン停止。
ボンネットを開けて確認すると、冷却水漏れの跡が有るのと、リザーブタンクがボコボコと吹いている。エンジン停止後も冷却ファンが回る。クーラントが漏れ、冷却水不足になって過熱したと思われる。
自販機で水を購入し補充(1リットル)。エンジン始動後も水温は安定。なるべくエンジン回転数を上げない様にして帰宅。車屋さんに内容を伝え修理を依頼。

 

 

 

お盆辺りからどうもおかしいとは思っていた。冷却水温度がすぐに上がる、冷却ファンが頻繁に回る、クーラントの臭いがする(クーラントは特有の臭いがする)等。これだけの条件を客観的に見ればクーラントが漏れていると判断するだろう。でも、気になって時々ボンネット内を見ていたけどクーラントが漏れた様子もなく、リザーブタンクもクーラントは入っているし、酷暑のせいでオーバーフローでもしたのかな?外車だから夏には弱いのかな?程度に思っていた。
後から思えばあの時からがクーラントが漏れて調子が悪かったんだ。漏れた個所はトランスミッションの上だったので、少量の漏れではエンジンの熱ですぐに蒸発してしまって分かりにくい。更に、リザーブタンクにクーラントが入っていたので漏れに気付かなかった。


オーバーヒートは水漏れを直せばOKという単純なトラブルではなく、オーバーヒートしたまま走り続けるとエンジンが壊れる。ヘッドガスケットが抜けるとか、熱によってシリンダヘッドが歪むとか。修理する為にはエンジンを分解する必要が有り、かなりの費用が掛かる。
水温計は、致命的な故障を未然に防ぐ為の判断目安になる。最近の国産車は水温警告灯しかついていなくて、水温計が無い。不調に気付いた時にはオーバーヒートしていた、というのでは遅いかもしれないし、警告灯のみでは警告灯が点かない範囲の異常動作は分からない。以前、後付けで水温計を付けた事が有るけど、夏場でも冬場でも比較的水温は安定している。何℃になると冷却ファンが回り、何℃まで下がると止まる、というのも正確な水温計が有れば分かる。そのバランスが崩れれば何らかのトラブルが発生している、というのもすぐ分かる。
車屋さんが言うには、国産車の水温警告灯は割と早めに点く様になっているらしいので、考え過ぎなのかもしれないけど、最悪エンジン壊してしまうのでやっぱり水温計は有った方が良いと思う。そんな細かい事は気にしなくても良いんだよ、とも思える作りは、ユーザーフレンドリーなのか、どうせ見ても分からないだろうというユーザーに対しての諦めなのか。

ドライバーが車の状態を把握しながら運転する、というのはもう過去の風習なんでしょうかね。車屋さんに修理に持って行くと、他にも冷却系の修理が2台入っていた。酷暑は一段落しそうだけど、冷却系トラブルにはご注意を。