先日のツーリングでフロントフォークにオイルが滲んでいるのに気付いた。最近あんまり乗らないし、好天の休日は自転車とか登山とかに使いたいけどXR600Rは乗ってみるとやっぱりとても楽しいバイクなので重い腰を上げる。
シールは既に買ってある。車両を入手した時にフォークシールも交換が必要だろうと思って買っておいたんだけど、漏れが無かったのでフォークオイルの交換だけ行った。多分20年位経過しているんじゃないかと思うので、流石に限界だろう。
XR600Rのフォークオイル量は585cc(1992年式以降)なので1リットル缶1つでは足りないんだけど、これも前回の残りが有るので1缶買うだけで良い。あとはやる気だけだ。週末は有効に使いたいので平日の夜に出来るだけ作業を進めておく。
左側のフォークブーツ下端が湿ってる。フォークオイルが漏れている。ブレーキ側なので放置すると厄介だ。
一気に作業出来ないのでガレージに押し込んで分解する。整備性が良いのであっと言う間にバラせる。
左のシール(ダストシール)。オイル滲みが見られる。
右は漏れてない。いつから替えてないんだろう。恐るべし耐久性。
スプリングを取出して、逆さにしてフォークオイルを抜いて放置。
ダストシールを外し、オイルシールを留めているストッパリングを外し、ボトムケース下端のボトムボルトを外す。共回りするかと思ったらすんなり外せた。
フォークピストンシリンダ(中のピストンロッド)を抜き、インナーチューブをコンコン引っ張ってオイルシールを叩き抜く。
本当はスライドブッシュも交換した方が良いんだけど、これは買ってない。インナーチューブにも薄っすらと筋状の摩耗痕が見られる。2万km走ってるからなぁ。
いつもはマイナスドライバー等の適当な物でシールを叩き込むんだけど、XRは多分これからも乗り続けるだろうからシールインストーラを用意してみた。内径φ49、外径φ53.8位、長さ300mmのパイプ。
シールインストーラでシールを叩き込む。300mmの長さが有ればインナーチューブ上端より出るのでプラハン等でコンコン叩くだけで良い。シールの外周部分を均等に叩けるので楽ちん。
組み戻してフォークオイルを規定量(片側585cc)入れる。ピストンロッドを何度か上下させてエア抜きし、1晩放置する。油面高さを合わせる。標準125mm。百均で売ってる灯油抜きポンプに125mm位置をマーキングして使うと簡単。
整備したフォークの組み付け。突き出し量はグルーブ(インナーチューブの筋)に合わせる。キャップ上端から約7mm位。ブラケット締付トルクは1990年式以降で2.8kg-m。アルミブラケットなので締め過ぎない様に。
完了。
今回の出費
SEL SET,FR.FORK 51490-KA4-831 @1,549円×2
フォークオイル ヤマハ G-10 1、656円
計 3,205円
シールは3年位前に購入しているので金額が変わっているかも。部品もオイルも他の物と購入しているので送料含まず。
ここ最近何もやる気が起きなかったけど、作業をやる気が起きたのは良い事かも。本当はそろそろ紅葉が始まる養老山に登りに行きたかったんだけどダートを走らなければならず、まずはバイクを直さないといけない。
XR600Rは相変わらず超楽しいバイクだ。舗装路を走ってもダートを走ってもゆっくり走っても飛ばして走っても楽しいバイクなんてそうそう無い。とても良いバイクだ。エンジンさえ掛けられれば。