新たにザック(CAMPではリュックサックと表記)を買いました。CMAPのCMAPACK XLP-290EVO。
今は販売していないので廃番なんだろう。恐らくCMAP RAPIDの前のモデルではないかと思う。同じ様なデザインとコンセプトなので。
スキー用レーシングザックでスキー板を背負える構造になっているんだけど、スキー板を背負って歩くスキー競技って何? ザック下部に有るループに通してたすき掛け状態で2セット板を担げるらしい。2セット担いで歩くスキー競技って何?
ザック底部にはマジックテープで開閉する荷室が有る。少容量なのに2気室構造。アイゼン等を収納する様だけど、アイゼンの爪で穴が空かないか?
表面にはメッシュの大きなポケットが有る。カッパとか押し込む用?
メイン収納部は縦型のファスナーで大きく開閉する。止水ファスナーが使われているので防水なのか? 容量はカタログ値で20リットルだけど、実容量としてはせいぜい15リットル程度の印象。ただそこそこの収納量が有るので30~40Lの本格的登山ザックを必要としない用途では都合が良いサイズ。
ショルダーストラップ(肩で背負うベルト)はメッシュ構造。高い負荷(激しい運動)を想定しているからだけど、バックパネル(背負う部分)もメッシュなので自分のかいた汗で荷物が濡れる。ヒップベルト(ウエスト部分)は非常に簡素。CAMPと書いてある部分がマジックテープになっていて、右側ベルトはゴムになっている。重量物を腰で背負う様な構造ではなく、バタつかせない程度の物。
ハイドレーション対応。トレラン用ザックに近い。
商品タグには「スキーを担いで歩く」、「スキーで歩く」イラストが。「スキーで滑る」イラストが無いのは当たり前だからか。
ちなみに説明書きによるとザックを降ろす事無くスキー板を固定&取り外しが出来るらしい。なかなか素晴らしいシステムだけど、イマイチどうやってやるのかが分からない。そもそも僕スキー板持ってなかった。
既に廃番なので定価がいくらなのか分からないんだけど、後継モデルが16,000円なので多分同程度の価格じゃなかったのかと思う。後から気付いたけど、ピッケルカバーとアイゼン収納袋?(メッシュ)が付属していた。そんな素敵ザック未使用品が3,480円。送料入れて4,000円。CMAPというメーカーがイマイチマイナーなせいなのか、用途が特殊過ぎて買う人が居ないのか、古い製品ではあるけど安価に購入出来た。
実際に使ってみての印象
外観からのイメージと裏腹にかなり容量が有る。収納内部に仕切りやポケットは無いので小物類の整理等ではある程度のパッキングが必要だけど、ファスナーで縦に大きく開閉するので出し入れはしやすい。シュルダーストラップはペラペラなメッシュだけど、ある程度の荷物を詰めても意外にしっかり背負える。
難点はバックパネルがメッシュ構造の為、汗で荷物が濡れる。雨も身体を伝ってバックパネル側から濡れるだろう。濡れると困る荷物は防水処理が必要。
物凄く軽くて、物凄く小さくなる。必要にして充分な容量で軽装のスピードハイクやハイキングレベルの山行はもちろん、アタックザックとしても使えるし、トレランやサイクリングにも使える万能さで、値段に釣られて買ったけど予想以上に有効なザックだった。
そもそも、何でまたこんな微妙な容量のマニアックなザックを買い足したのかというと、ザックを娘に譲ってしまったから。
singlesmile.hatenadiary.jp元々バイク用に買った物だけど、林道ツーリングやちょっとした低山ハイキング等なかなか使い勝手が良いザックだった。娘が、「ノートPCを運ぶ時に肩が痛くなるからちゃんと背負えるリュックが欲しい。」と言うので、コレ丁度良いんじゃない?と試しに貸してあげた。全面オレンジだしガチの登山ザックを街中で背負うのに抵抗は無いのか?と思ったものの、別段気にする様子も無く「調子が良い」と言う。つまり、僕の元には帰って来ない。
仕方がないので新しいザックを探してみたけど、なかなか良い製品が無い。いや有るには有るけど微妙に高かったりする。検討したのは、
防水ザック
ノースフェースがメジャーだけど、類似品は沢山売っている。ただ、防水性能は魅力的なものの、まともなショルダーストラップやヒップベルトを使っている製品がほとんどない。これではしっかり背負えない。ファッションで背負う訳では無いのだ。
GRIVEL Mountain Runner 20L
以前買ったトレラン用ザックの20L版。容量的にも機能的にもデザイン的にもこれは完璧な製品だ。ただ、トレランやってないし。タウンユースには少々キツいし。でも、例え20Lでもまともなザックを買おうとすると1万円前後はするので、それならマジでグリベル買おうかと思った。
中国製ザック
20L程度のザックなら3千円前後で買える。大した物背負わないなら安価なザックで充分じゃないか。
CMAPもかなり悩んだ。奇しくも製品コンセプトはモンベルのランドナーパックと類似しているけど、ランドナーはバックカントリーに特化しているのに対しCAMPはコンペティションに特化している。なので非常にシンプルで軽量な作りになっている。僕としてはもっと丈夫な素材の方がヘビーデューティに使えるので有難いんだけど、スキー板を背負ったりアイゼンを収納したりする事を想定しているのならペラペラな素材でもかなり丈夫なんだろう。良い製品の割には安っぽく見えるデザインも少々微妙ではあるけど、決め手になったのは止水ファスナーが使われている事(と価格)。止水ファスナーが使われているのならザック本体はある程度の防水性が有るんじゃないか。登山にしてもツーリングにしても、ザック内の荷物が濡れる心配をしなくても良いというのは大きなアドバンテージになる。と思ったけど、止水ファスナーはスキー板に付着した雪で濡れない為で、自分の汗や身体を伝う雨でバックパネル側から濡れるので防水ではないみたいだ。それでも4千円なら訳の分からない中国製ザックと大差無い金額なので、かなりお得感が有る。
ただ、CAMPっていうメーカーを知っている人ってどれ位居るんだろう。ガチで登山やクライミングしている人でなければ知らないんじゃないだろうか。CAMPを見て「キャンプて!w コールマンすら買えないパチモンかよ!ww」って笑われないかちょっと心配です。
追記
CAMPACKは見た目とは裏腹に実用的で良かったけど、後になってモンベルでも気に入るバックパックが売っているのに気付いた。林業用のロガーパックという製品。ラインナップに有るのを知らなかったけど、たまたま店頭で実物を見る事が出来た。作業用ザックなので丈夫に出来ていて、林業用でなくても実用的な印象。既にCAMPACKが有るので買わないけど、値段もお手頃で気になる製品。