シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

霊仙山 今畑から西南尾根往復 ホワイトアウトで最高点まで

 

 

※コースタイムや状況、使用道具類の情報は、今後の私的なデータベースとする物で一般的には信頼性に欠けるものです。状況や感想も主観的です。参考にされる場合は充分に注意して下さい。

 

2020年12月19日(土)雪
霊仙山に今畑から西南尾根を経て登る。霊仙最高地点まで。 

 

07:20 林道脇
07:45 登山口
10:45 近江展望台
11:35 霊仙山最高点
13:20 近江展望台
14:55 登山口
15:20 林道脇

 

駐車場発〜駐車場着 11.0km 8時間00分(休憩含む)
駐車場:標高295m 最高点:標高1094m 標高差:799m 累積標高:901m
道中の飲料水 0.5L(コーヒー0.3L お茶0.2L)
着衣(上) 長袖シャツ シェルジャケット 中間着 マイクロフリース(未着用) ULダウン(未着用)
着衣(下) シェルパンツ タイツ
靴 ASOLO SHERPA GV 冬用ゲイター スノーシュー アイゼン(未使用)
他 ヘルメット ゴーグル(未使用) バラクラバ(未使用)

 

アクセス
岐阜方面からだと、国道21号を西へ。国道8号線へ突き当たるので左折(南進)。国道306号へ左折して名神彦根IC方面へ。名神をくぐった後に県道17号へ。「河内の風穴」の看板を頼りに進み、河内の風穴をスルーして林道を進んだ先に登山口が有る。高速を使う場合は名神彦根ICで下りて国道306号を三重県方面へ。後は同じ。

降雪時は河内の風穴を過ぎた辺りが限界と思われる。5台程停められる空地が有る。

 

ルート

f:id:single779:20201219184616j:plain

今畑登山口(河内の風穴奥)から霊仙に登る。榑ケ畑方面に下り汗拭き峠を経由して周回する予定が、視界が著しく悪く最高点まで。

地図詳細とGPSのデータファイルはこちらを参照下さい。

カシミールから地形図を印刷する手順はこちら

 

f:id:single779:20201219184115j:plain

四駆なら登山口まで行けるかと思ったら呆気なくスタック。倒木も有るし除雪はしない様だし、道路脇の空地に停めて歩く。

 

f:id:single779:20201219184124j:plain

30分ほど歩いて登山口。微妙に雪が降るのでジャケットを羽織らなくてはならず暑い。

 

f:id:single779:20201219184132j:plain

廃村の水場。登山口までは足跡が有ったけど、登山口からは全く見当たらない。枝から落ちた雪で道が埋まって微妙に迷う。マーキングは比較的しっかり有った。

 

f:id:single779:20201219184155j:plain

廃村から先はわりとルートが分かりやすい。だんだん雪深くなってきたけど、まだ大丈夫。

 

f:id:single779:20201219184203j:plain

振り返ると自分の足跡だけが続く。静かな山歩き。

 

f:id:single779:20201219184236j:plain

林を抜けて開けたポイント。この先に壁の様な急登が有るけど視界が悪く見えない。

 

f:id:single779:20201219184253j:plain

急登。見た目以上に急。急斜面な上に新雪で山岳用スノーシューでも直登出来ない。体力を消耗する。

 

f:id:single779:20201219184305j:plain

ジグザグに切り返しながら登る。全然ペースが上がらない。負荷が高く暑い。雪がやんだのでジャケットを脱いでシャツ1枚で登る。

 

f:id:single779:20201219184339j:plain

登りきった。近江展望台付近。予想はしていたけど視界が悪い。でも雪のフチ(雪庇)が分かるだけ以前よりはまだマシか。

 

f:id:single779:20201219184419j:plain

尾根沿いに林が有る所は良いけど、木も岩も無いと何がなんだか。

 

f:id:single779:20201219184431j:plain

最高点着。榑ケ畑方面からの登山者が居たらトレースを辿って周回しようかと思ったけど誰も居ない。吹雪いてきたのでそそくさと戻る。

 

f:id:single779:20201219184444j:plain

うっかりルートを外して迷う。一旦ロストすると全く分からない。何とか尾根までリカバリー出来た。自分のトレースも消えてしまう。

 

f:id:single779:20201219184501j:plain

尾根から急斜面への下りも気を遣う。ルートは逸れていないか確認し、方向を見定めて下る。

 

f:id:single779:20201219184513j:plain

と、急登に登山者が。どうやら引き返す途中の様。山岳会の様なグループで竹棒のマーキングを用意していた。まぁ、この状況なら要るよね。

 

f:id:single779:20201219184534j:plain

登山口まで戻ってきた。

 

f:id:single779:20201219184547j:plain

車まで戻ってきた。くたびれた。

 

ルート

霊仙山 今畑登山道~西南尾根

途中急登は有るものの、開放的な尾根歩きが出来る素晴らしいルート。登山者は少なめだけど、今は榑ケ畑登山口まで車で入れないので今畑から登る人は増えているかもしれない。

榑ケ畑ルートに比べるとトレースはやや薄めだけど、比較的分かりやすい。ただ、状況が悪いと著しく困難になる。霊仙は開放的な反面、目標物が乏しいので今畑に限らず悪天候だととても難しくなる。冬型の気圧配置だと北西の湿った風を受ける地形なので天気が崩れやすい山。事前に天気予報や気圧配置の確認を。

 

感想

例年になく早い降雪と週末の良いタイミングも有って雪山登山に行く。いつもは笹又から伊吹山に登るのが恒例だけど降雪直後の伊吹山は雪崩が怖いので、以前も歩いた事が有る霊仙で慣らすつもりが逆に危なかった。最高点付近で吹雪いてきたのでそそくさと下る際にルートを外した。登る時に見るからに危険な雪庇が見えたのでそれを避けようとして方角を間違った。視界が良ければ簡単な事が、ホワイトアウト状態なので、一旦外すと今自分が何処に居て、何処に向かえば良いのか全く分からない。やっと自分のトレースを見つけたと思って辿ったら、迷ったトレースで元に戻るというお約束なミスをする。地図とコンパスと最終的にはGPSスマホ)を頼りに何とかリカバリー出来た。前回もホワイトアウトは経験したけど、その時は雪も降って無くて風も無かったのでのんびりと確認出来たけど、吹雪いている時に悠長な事やってられない。予め天気図は確認した上で無理そうなら引き返すつもりだったけど、道中は一時的に風が強まったり穏やかになったりして引き返すタイミングを逸した。まだスマホを操作する余裕が有ったから良かったけど、もっと荒れていたら非常に危ない。あぁ、こうやって遭難するんだなぁと実感した。精神的にも体力的にも非常にハードで慣らしどころじゃなかった。今後の戒めとしたい。

・ヘッドライト用電池

ヘッドライトを使う機会がほとんど無く、たまたま確認したら電池が古くて点かなかった。液漏れ対策で電池は抜いているけど、抜いて保管していた電池がダメになっていた。出掛ける前に確認は必要。

・お茶が凍る

凍って飲めない。保温ボトルに入れとくべきだった。

SONYスマホ

2012年に購入したスマホをオフラインで登山で使っているんだけど、冬山でもダウンしないし、バッテリーも充分持つし、とても重宝する。ただ、登山用GPSではないので過信は禁物。

 

参考

singlesmile.hatenadiary.jp