シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

卒業

 

 

上の娘の卒業式に行ってきた。

もう成人している子供の卒業式に出掛けるのもどうなのか、と思うものの、娘も「来るな」とは言わないので良いのか? ともかく、最後の卒業式だ。これ以降娘の学校に関わる機会は無いので、行けるなら行っておこう。幼稚園から最終学歴まで、フルコンプだ。親バカもいいところだ。でも、関わる事が許されるなら、関わっておいた方が良いと思った。

こじんまりとした学校、少数のクラスメイト、穏やかな先生たち。街角の小さな公園、桜並木、老舗の喫茶店。娘は数年の間、ここへ通っていたんだ。はじめはさして何とも思わなかった。「あぁ、そっか。卒業式有るの。」っていうくらいで。父兄が参加できるとも思わなかったし。それが、後になって感慨深いというか、だんだんと胸の奥に込み上げてくるものが有って涙が出そうになった。それが感動なのか嬉しさなのか寂しさなのか、何なのか自分でも分からない涙が。二十数年間、娘と向かい合ってきた月日の重みだ。

娘はこの春から社会人になる。しばらくは実家から通う事になるが、その先はどうなるか分からない。もう父親としての役目は終わった。無事卒業出来て就職も出来たという安堵感と、もう子育ては終わったんだという一抹の寂しさと。

これから良い事も嫌な事も沢山有るだろうけど、それでも、困ったら実家が有る。父さんに頼めば何とかなる。という安心感は与えてあげたい。

どうか穏やかで幸せな人生でありますように。

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