シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

良い眼鏡を買うという事

 

 

 

先日仕事用の眼鏡を新調した。購入したのは、大手メガネチェーン店。安いメガネチェーン店ではないけど、敷居が高くて入れないほど高価でもない店舗。それほど高価なメガネを買った訳では無いけど、それでもサービスの違いは実感出来る。

安いメガネチェーン店は、安く仕上げる為に相当な努力をしている。要は徹底したコストカットだ。僕が最も違いを感じたのは、フィッティング。新品のメガネをユーザーに合わせて掛け心地を調整する作業だ。これが、安い店と高い店では圧倒的な差が有る。安いチェーン店のメガネは、そもそも「フィッティングが不要」な構造になっていたりする。だから店員は高度な技術を持つ必要が無く、出来上がったメガネをお客に渡すだけで良い。安くない店で購入した時は、2回の調整でジャストフィットさせた。1回目の調整で大まかに合わせ、2回目の調整でフィットさせる。それはちょっと感動的なスキルだ。大体「ちょっと緩いかな」とか「ちょっとキツいかな」とか「でもこれで良いのか悪いのかも良く分からないな」とかなってしまうんだけど、それをたった2回で合わせるのは凄い技術だ。検眼にしてもそう。一人一人異なる見え方をちゃんと把握しようとすれば、それなりの手間が掛かる。どこまで正確に調べるのか、どこまで妥協するのか。なるほど、格安チェーン店が幅を利かせる今でも一定数の客が居るのが理解出来る。

先日会議の際に取締役がデスクに安いチェーン店のメガネケースを置いているのを見掛けた。また別の会議でコンサルタントが安いメガネチェーン店のメガネケースを置いているのを見掛けた。コスパを重視する、と言えばそうなのかもしれない。でも、逆に言えば高いメガネ店のサービスは評価に値しない、とも言える。腕時計と違い、メガネはステイタスだけじゃない。

僕自身、仕事で散々安いメガネを使い続けてきた。だから安いメガネ、安いメガネチェーン店がダメだとは思わない。ただ、高いのには理由が有って、それを全て否定してはいけない。経済的に許されるなら高いメガネを使いたい。毎日四六時中使う物だから生活の質が上がるし、出来れば用途やTPOで使い分けしたい。