「(子供に対して)何か気を付けた方が良い事とか、もっとこうした方が良い点とか有りますか?」
という僕の質問に対して、
「いえ、今のままで良いですよ。」
と言われた。
困ったり悩んだりする事が何も無い訳じゃない。自分の事ならまだ良い。自分が我慢したり、苦労したり、回避したりすれば良いから。だけど子供の事はそうはいかない。僕が代わってあげる事は出来なくて、だから見守る事しか出来ない。甘やかし過ぎなんだろうか?とか今まで散々悩んできた。でも、自己肯定感がとても低くて、他人に対して自分の意見を強く言えない(家族に対してさえも)子だから、無関心にならず些細な事でも耳を傾け、機会が有る度に構い、でも構い過ぎない様にしてきた。家族だけは、絶対的な、無条件で味方なんだと。誰かが出来る事は当たり前なんかじゃなく、いくら頑張っても出来ない人も居る。それは決して怠惰なんかじゃなく。何が正しくてどうすれば正解なのか分からなくて、でも子供の気持ちに寄り添おうとすればこうした方が良いんじゃないかと常に考えてきた。それが肯定された。それは今までの僕の思いが認められた様な、褒められた様な、励まされた様な気がして、僕は涙が出そうになった。肯定しないといけない。否定と非難が溢れるこの世の中で、せめて僕だけでも肯定しないといけない。いろんな人が居て、いろんな生き方が有るのだから、決して間違ってはいないんだと。
お昼にハンバーガー食べに行こう。ファーストキッチンのポテトは再開したよ。「(セットのドリンクは)クリームソーダでも良い?」って尋ねてくる。些細な割増料金さえも遠慮する優しい子だから、せめてお父さんくらいには甘えなさい。
ちょっと遅めだけど初詣行こう。白馬が居る所に行って餌をあげよう。
おみくじ可愛い。しろうまみくじ。開いても何も書いてない。
水に浸すと文字が浮き出るんだって。
子供のおみくじ大吉だった。
僕は吉。僕は程ほどで良いよ。
どうか子供の人生が幸多きものでありますように。