シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ダイハツ ミラ・ジーノ(L700) ブレーキキャリパーOH

 

 

 

子供が乗るミラ・ジーノのフロントブレーキが引き摺る。症状は、

・ブレーキを離しても前進しない(ATのクリープ現象で進まない)

・速度を上げるとジャダーが出る(ハンドルがブルブル振動する)

・停止後の左前のホイールが過熱している

で、左前のブレーキが効きっ放しになっている。このまま乗り続けると過熱して重大な故障や事故に発展しそうなので修理する。

 

ジャッキアップしてホイールを外し、ブレーキパッドを外し、ピストンを掃除してみた。一時的に良くなったけど再発する。これ以上の作業はブレーキを分解しなければならず素人では無理なので、車屋さんに修理を依頼した。

ミラ・ジーノのブレーキキャリパー。丸い穴の中にブレーキピストンが入っていて、ブレーキペダルを踏むと油圧でピストンが押し出されてブレーキがかかる。ピストンの動きが悪いとブレーキを離しても上手くピストンが戻らず、ブレーキを引き摺った状態になる。ピストンシリンダ(穴)の内部は綺麗だけど、周辺は錆びている。

 

ブレーキピストン。黒く変色している部分が錆びていた。ブレーキパッドが減って薄くなると、パッドが薄くなった分ピストンがせり出した状態になる。そのせり出して露出した部分が錆びてしまい、ピストンの動きが悪くなっていた。キャリパーを分解し、ピストンを抜いて磨き、シール類を交換した。

バイクでは有りがちな作業だけど、車の場合はピストンを押し戻すのが大変(道具が必要)、ブレーキフルードエア抜きが1人では出来ない(道具が必要)、ホイールを外すのでリフトアップが必要(道具が必要)、という訳で車のブレーキは僕では出来ない。

 

余談

実はこのトラブルは納車時に発生している。車を引き取りに行った帰り道で、ブレーキを離しても前進しない、速度を上げるとジャダーが発生する、ホイールが過熱する、という全く同じ症状が出た。購入した中古車屋にその旨伝えると、「ブレーキパッドが減っているからだ」と説明された。ブレーキパッドを交換して一時的には改善されたけど、結局直っていない。それはそうだろう。ブレーキが引き摺るのはピストンとキャリパーの問題(もしくはブレーキディスク)なのだから、ブレーキパッドを新品に交換したからといって直るとは思えない。

じゃあなぜ中古車屋に言わなかったのかというと、全ての作業がオプションで追加料金が掛かるからだ。納車時に支払った費用に含まれるのは車両の登録手続きのみで、その他の作業、例えばエンジンオイル交換、オイルフィルタ、ブレーキフルードクーラント、ベルト類、エアクリーナーエレメント、バッテリー、ブレーキパッド、ワイパーゴム等の諸々の作業は全て「別途」だった。じゃあ一体「納車整備」とは何なのか?とは思うものの、そこはあえて突っ込まなかった。なので、納車時のトラブルが発生した際も、別途ブレーキパッド交換費用を請求されている。そこで「不具合の原因はブレーキパッドではなく、ブレーキキャリパーではないか?」と言えば、「じゃあブレーキキャリパーを整備するのでその分の費用を頂きます」と言われるだけだ。それならどんな整備をするか分からない素性の知れない中古車屋で修理するよりは、信頼できる行きつけの車屋さんで見てもらった方が良いだろう。何も知らない素人のフリをして縁を切った方がお互いの為だ。

本音を言えば、あの中古車屋で車を買いたくなかった。子供の希望が緑色のミラ・ジーノ(L700)で、そこそこ程度の良い車両でそこそこの値段の車両がその店にしか無かったからやむを得ず買っただけだ。一応エンジンや車体は問題無さそうだったし、ブレーキ回りなら後からでも整備出来るのが分かっていたからだ。ただ、あの車屋が悪徳かといえば、そうとも言い切れない。まぁ、ブレーキトラブルの件をうやむやにしようとする辺り信用は出来ないけど、元々安値の中古車販売で細部まで完璧に整備していたら利益が出ないというのも理解出来なくもない。安い中古車を大量にさばく事で利益を上げている店だから車両価格は安い。ただ、そこからきちんと整備しようとするとそれなりに費用が掛かるし、車を売る事をメインしている店だから修理や整備は重視していなさそうなので、どこまで誠実な作業をしてくれるかは不透明だ。車体を買うだけなら良いけど、完調な車を求めたり、納車後の修理やメンテナスを任せる様な店ではない。

スマートKを買った店も酷かったけど、パジェロミニを買った店は稀に見る良心的な店だった。欲しい車が有ると盲目になりがちだけど、中古車屋はピンキリなので冷静になって見てみるとそれはそれで面白い。