シングル スマイル

目指すのはジャンガリアンな生き様

ドライブ・マイ・カー

 

amazon prime、以前から入ろうかどうしようか悩みに悩んでいたんだけど、観たい映画が有ったので入る事にした。500円で色々観れるならレンタル行くよりマシだし。レビューするまでもない作品だけど、折角なので記録に残しておく。

 

観たかった映画のうちの1つ、ドライブ・マイ・カー。色々な賞を受賞した作品で観たかったけど映画館に行くタイミングを失った。

あらすじ

舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく。

 

★★★★☆

レビュー

僕が今更あれこれ言う作品ではないんだけど、想像以上に村上春樹。エロティシズムとアンダーグラウンド感、淡々と進む印象。ねじまき鳥クロニクルを彷彿させる。面白くはあるけど、村上春樹が好きではない人にとってはナンジャコリャ?的な感想になるかもしれない。

ドライバー役の三浦透子は役にハマっていて良かった。タバコの吸い方が少しぎこちなく感じたけど、若いからまぁ良いや。彼女は若いのに何故車の運転が上手いのか?という理由が、北海道のイニシャルDで笑えた。いや、笑える様な境遇では無いんだけど。舞台俳優役の岡田将生も良かった。色男の好青年役かと思いきや、色々裏切ってくれて面白かった。

3時間もある長編映画で、観終わった後で結局何だったんだ?と思わなくもないけど、それも含めて村上春樹的かと思う。あと、登場する車がサーブ900というのが渋過ぎる。あのボディで2ドアなんて不便過ぎるだろう。実際に作中でも後部座席に乗り込む度に前席を倒して乗り込んでいて、でもその不便さが「愛着が有るこの車でなければいけない」という印象を際立たせていた。

面白かったし、舞台のチケットって結構高額だけどあれだけの時間と労力が掛かっていたらそりゃ高額になるわな、という納得感も有った。